求剣祭1
求剣祭。それは世界各地で行われており、剣士のみが出場する武闘会の中でも中規模のものの総称である。求剣祭で優勝した者や優秀な成績を残した者には少なくない賞金が授与されるため、賞金目当てで出場する剣士も多くいる。強い人と戦いたい者にとっては、絶好のチャンスだろう。
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「ほぇ〜、でっかいな〜」
求剣祭の会場である、円形闘技場の前に僕はいる。五階建ての建物と同じくらいの高さはありそうな、巨大なすり鉢型の闘技場だ。外から見ると巨大な壁があるようにしか見えない。
「えーっと、受付はあっちか」
求剣祭に出場するには選手登録をする必要があるため、その受付に向かう。簡単な書類を書いたあと、僕の名前『レイ・アズノーク』が掘られた小さな金属プレートを渡された。裏には『第158回 求剣祭』と掘られている。
「こちらは参加資格を持っている方のみ持つことができる物になります。無くさないように気をつけてください」
「分かりました。ありがとうございます」
「ええ。御武運を」
受付の人から離れて、闘技場の中に向かう。今からちょうど一時間後に始まるらしいので、それまでにウォーミングアップをしておこう。
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