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まあとにかく就職します

オーケーちょっと待って落ち着こうか。


「いやね、最近いわゆる転生もの?死んだ人が特殊能力を授かって異世界に行って大活躍する小説が流行っているじゃない?」


「それを見た神々が面白そうだからマネしようってことで人間界の死んだ人間の魂を次々といろいろな世界に送ったの。そこまではいいのだけど・・・」


「転生者に特殊能力を授けるために、その世界のエネルギーを使ってしまう神々が出てきてしまって・・・気が付いたらいくつかの世界が滅びかけているんです。」


三人の女神様方、見た目が若い順のリレー方式で喋らなくても良いんですよ。いや、逆の方が良いとかじゃないから


「それで・・・あなたたちは何?女神様なの?」


「はい、ではもう一度説明します。」


「私たちはモイライ。運命をつかさどる三女神です。」


「見た目の若い順にクロートー、ラケシス、アトロポスとなっております。」


あ、やっぱりリレー方式でしゃべるんだ。これはそういうものとして考えたほうがいいな。それよりも聞きたいことがある。


「その・・・世界エネルギーがなくなるとどうなるの?」


「世界のエネルギーとは、いわば世界を維持するために必要なエネルギーです。


「枯渇してしまえば世界の均衡は崩れ、いずれ滅んでしまいます。」


「それに1つの世界が崩壊すれば連鎖的に他の世界にも影響を及ぼしますのでこの世界も無関係じゃありませんよ」


ええ・・・それって結構一大事じゃ・・・

「はい、かなりやばいです。」


「というよりも現在の時点で滅びかけている世界がいくつか存在しています。」


「どうか世界を救うために力をお貸しください」


ええ・・・正直困る。私そんな柄じゃないし・・・その前に就活あるし・・・世界を救っている暇なんて・・・


「週休二日制!ボーナスあり!」


「月給30万円!昇給あり!衣食住、必要経費は全負担!残業代別途支給!」


「安心の終身雇用!ゆりかごから墓場までお世話いたします!あなたも世界を救いませんか?!」


三人の女神さまたちが私に手を伸ばしている。というか今のは何?


「「「わが社の就労条件です」」」


あ、そう・・・ていうか新卒でそんな好条件見たことないんだけど・・・

こ、これは悩む


・・・

気が付いたら私は契約書にサインしていた。ちょろいというなら言うがいい


「そういえば、なんで私をえらんだんですか??」


運動神経皆無、コミュニケーション能力は壊滅的な何の取柄もない私を選ぶ理由なんてないはずだ。


「「「なんとなく」」」


あ、神の気まぐれというやつですか。

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