異世界で故郷の味に出会うと一瞬ホームシックになる
さて・・・宿を見つけたには見つけたけど・・・
狭くね?
この宿は、言うなればちょっと豪華なカプセルホテルみたいな感じがする。部屋の中にあるのは一人分のベッド。それだけ。部屋自体は一畳ぐらいの広さしかないから本当に寝るだけの部屋だ。でも野宿よりは大分マシだ。
え?ライド?ライドならベッドで寛いでる。もうここで寝る気満々だね・・・
仕方ない。ここまで乗せて貰ったし、今日は一緒に寝ようか。
でもその前にお腹も空いてきたからご飯食べに行こうか。
「ウォン!」
あ!こら!寝てる人がいるかもしれないから吠えちゃ駄目!
「わん」
そういう問題じゃない。
・・・・・・
・・・
さて、もう日暮れも近いから、早いとこどこかで晩ご飯を済ませたいんだけど・・・あ!なんだか屋台が縁日みたいに沢山でてる!丁度良いから今日はここでご飯にしよう!
うーん・・・いろいろありすぎて目移りしちゃう・・・あれ?これって・・・
「おう嬢ちゃん!一つどうだ?小銅貨三枚だ。」
「じゃ、じゃあ一つください」
「はい毎度!」
・・・
うん。これってどう見てもイカのぽっぽ焼きだ。正真正銘紛う事なきイカのぽっぽ焼き。異世界でも売っているのか。懐かしいな子供の頃縁日でよく食べたな・・・あ、ヤバい。ホームシックになりそう。
ここは一口食べて気を紛らわせ・・・?!
・・・ビックリするくらい美味しい。
何て言うの、余計なものが入っていないって言うか、イカ本来の味がブワ~ッと口の中に広がって・・・ちょ!こら!ライド!君にはしょっぱすぎるから駄目!後でお肉屋さんでお肉買ってあげるから・・・え?同じ奴がいい?わかった、それじゃあ魚屋さんでイカ買ってあげるから、それまで我慢してね。
イカ焼きを食べながら魚屋さんを目指して歩いていると
「へいらっしゃい!一つどうだ?」
今度はお好み焼き・・・いや、これもかなり美味しいけどさ。あれ?ライドこれには興味なし?そっかー
・・・いやちょっと待って!よく見ると日本の縁日でよく見た気がするお店が一杯(タピオカ屋まである。)・・・もしかして、これって転生者が広めたのかな?ちょっとお好み焼きを売っている出店の店主に聞いてみよう
「ああ。これは王都では数ヶ月から流行りだした『オコノミヤキ』っていうんだ。なんでもふらっと王都に来た異国の料理人が広めていったそうだ。」
異国の料理人・・・転生者の可能性は高いな。その人につい詳しく知っている人とかいませんか?
「えーっと確か・・・そこの角にある魚屋の女将が同郷だとかなんとか言ってた気がするぜ。」
え?魚屋?
「あそこの魚は美味いぞ!どこから仕入れているのかは知らんが、海が近くにないこの王都であんなに新鮮な魚を扱うのはあそこだけさね!」
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