大事なことを説明し忘れると怒られる
どうも皆さんこんにちは。低気圧人間です
ああもう・・・何だってこんな面倒臭いことになっているのかなぁ・・・
「どうした?なんかあったか?」
頭を抱える私を心配して、幼女(妖精)が声を掛けてくる。
その優しい心遣いに思わず涙を流しそうになるが、何とかこらえて、事のあらましを全て話した。
「ふうむ・・・歴戦の戦士が500人か・・・して、それをみすみす許してしまった冥府の神は怒り狂っておると。」
「みたいです・・・どうしましょう。」
幼女(妖精)は少しも考えること無くアッサリと結論を下した。
「やるしか無かろう。奴らを冥府に送り返してやるのじゃ。」
「もしかして・・・殺すんですか?」
「ある意味ではそうじゃな。」
幼女(妖精)は軽く言うが、私の気持ちはかなり暗い。
だって死んでいた人とは言え、それを殺すなんて事、私には出来ない。異世界とはいえ、人を殺すことには抵抗が・・・
そんな私の気持ちを読み取ったのか幼女(妖精)は私にこう言った。
「そも、不完全な術式での死者蘇生で蘇った物は生者にあらず。しかして死者でもない半端物よ。ある意味魔中に近い存在じゃ。そこまで気負わんでも良い。」
そうは言っても人を殺すことに変わりは無いわけで・・・
「大丈夫じゃ。儂と、儂の眷属に任せておけ。お主は気負わんでも良い。」
そう言って幼女(妖精)は私の頭を撫でてくれた。
「しかし・・・敵の首魁はいかなる手段で不完全とはいえ、そこまでの人数を死者蘇生できたのやら。並の魔力の持ち主では無いな。」
「あ、そういえば王様とヘルゼさんも同じ事を言っていました。死者蘇生には大量の魔力が必要だと。その為に大量の魔力石が必要だからこの森を狙っているという結論に辿り着いたんですけど・・・」
「む?お主やヘルゼはともかく、なぜ彼の国の王が死者蘇生について知っておるんじゃ?」
「え?だって以前密かに王様に成り代わっていたエルビオン前国王の遺体に死者蘇生の紋章があったので・・・」
私の言葉に幼女(妖精)は固まった。
あれ?私何か変なこと言ったっけ?
「それ・・・いつわかったんじゃ?」
「えーと・・・5日くらい前でしょうか・・・」
「それを早く言わんか馬鹿者―――!」
あ、これ幼女(妖精)に説明していなかった。
・・・・・
・・・
「まったく・・・肝心なことを説明せんとは・・・」
「大変申訳ございませんでした」
私は幼女(妖精)にしこたま怒られ、かれこれ20分ほど床に正座させられている。そろそろ脚がしびれて限界なんですけど。
「まあよい。話の続きじゃが、お主はさっき死者蘇生のために魔力石が必要だからこの森を襲っていると言っておったがそれちょっと変じゃないかの?」
「どういうことですか?」
「エルビオンの大馬鹿者の体に紋章があったと言うことは、死者蘇生は少なくとも1回成功しておる。だのに、なぜまだ魔力石を求めるのじゃ?」
「そ、それは・・・蘇らせたい人が沢山いるから?」
「馬鹿者。そうじゃったら異世界から20人もの戦士を召喚する必要性も、500人の戦士を召喚する意味が無いじゃろうが。」
「た、確かに・・・」
「きっと何かがあるはずじゃ。奴らが魔力石を狙う理由が。」




