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第七話

 「はっはっは。坊主がまさか魔法が使えたとはな」

「エースさん!?魔法ってどういうことですか?!」

「さっきの光がな、まぁ魔法じゃねぇんだが魔力をアホみたいに放出したら出てくる光なんだ。さっきもありえない魔力量で光魔法が崩れたのだろう」

エースさんが話している間に俺は逃げていく。

「おい!坊主まて‼魔術師、レイスを止めろ。一度にあんだけ魔力を放出するんだ、何度もできまい。すまない坊主これも上からの命令なんだ」

俺の足を狙い迫りくる魔法を防ぐため魔力を放出する。

ま、まぶしい!

今までより多く放たれる光に混乱していると俺は宙を浮かんでいた。

「な、なにが起こったんだ?」

何が起こったか考えようとするがこれまでに感じたことのない脱力感により眠りについた。


 「うわっ!なんだ?空から人が落ちてきて地面に突き刺さったぞ。これは面白そうな雰囲気が、、、おーい起きろー!こいつあんな勢いで落ちてきたのに寝てんのか?やっぱこいつ面白れぇな」

「ん、、」

近くから聞こえる声で俺は目覚めた。

「お、おきたか。お前なんで地面に突き刺さってんだ?趣味か?」

「地面に?何も見えないのは俺は頭が突き刺さってたのか、ちょ、ちょっと抜いてくれ!」

「んーどうしよっかなー」

「た、たのむ‼」

「あ、じゃあ俺の部下になってくれよ」

「ぶ、部下?ほんとに言ってんのか?」

「じゃあ抜いてあーげない。なんならもっと奥にさしてやる」

「わ、わかった。部下になるから早く抜いてくれ」

「おっけー 交渉成立で」

そのまま俺は大根のように引っ張られていく。引っこ抜いてくれたこれから俺の上司(仮)になる奴の姿を確認しようとするがどこにも見当たらない。

「おい、どこ見てんだ。ここだここ」

したから声がするので下を見ると、5,6歳くらいに見える男の子がいた。

「君が抜いてくれたの?」

「そうだ。今日からお前は俺の部下だ。それで聞きたいんだがなんで空から降ってきたんだ?俺の父さんでも空なんか飛べないのに」

「まってくれ、本当に君が俺を抜いたのか?君のような子供が引っ張れるようなやわな体ではないと思うのだが」

これでも小さいころから少しばかしトレーニングはしてきた。子供では到底あり得ない力だ。

「もちろんだ。なんたって我は現魔王カロスの息子キロスなのだぞ」

キロスと名乗る少年は胸をはって高らかに答えた。

「君が魔王の息子?それはありえないな俺のジョブは勇者だ。魔族と正反対に位置する仮にお前が魔王の息子なら俺には触れることができないはずだ」

そういって魔王の息子と名乗るキロス君を拒絶する。それもそうだろう恐怖の象徴である魔王の息子を名乗るのだ、俺出なかったらキロス君を襲っているだろう。

「なにを言っているのだ。じゃあなぜ我たちは主従契約が成立しているのだ」

そういってキロス君は俺の首とつながったまがまがしい色の鎖をもって見せつけてくる。キロス君のいう主従契約が本当ならキロスくんは禁忌呪文を使ったことになる。あっけにとられていると

「そんなことよりどうやって空を飛んでいたのだ‼翼もないのに」

口が勝手に動く。

「兵士から逃げているときに魔力を放出して吹っ飛びました。く、口が勝手に!?」

「そりゃそうなのだ。もう主従契約は完了しているのだ。きちんと互いに許可をだしたのだ。なるほどなるほどそうすれば空を飛べるのか、いいことを聞いたのだ」

地面に埋まったときかー!!

「本当に禁忌呪文を使っていたのか、、と、ということは本当に魔王の息子?!」

「だからそういっているであろう。では家に帰るぞ部下1号よ」

「い、家!?まさか魔王城なのですか!?そしてここは魔界なのですか!?」

「なにを当たり前のことを言っているのだ。早くゆくぞ部下1号よ」

そういわれ俺は主人キロスへとついていくしかないのであった。

作中で言っている禁忌呪文とは難しすぎて必ず魔法が暴走し、クレーターができるほどの爆発を起こしてしまう呪文のことです

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