第六話
「いたぞ!レイスだ!」
「く、くるな!」
俺はしりもちをつき後ずさりする。
「王の命だ。逃亡するなら死んでもらうと。魔術師よレイスを打ち倒せ!」
兵士の後ろから魔法発動の音と発光が目に映る。
「や、やめてくれお願いだ」そう言葉を発しようとしようとしたその時、閃光そう表現するのがしっくりくるだろう。光を目でとらえるよりも早く光が俺の右腕を焼き払う。
「ぁあ、腕が、俺の右腕があああ」
あまりの痛みに意識を失いかけるとき成人の儀式の日似たような夢を見ていたのを思い出した。あぁ、こうなることが運命だと神が告げていたのかもな。俺は内心諦めたように笑う。
――勇者よ、まだあきらめるでない――
あ?誰の声だ俺はもうじき殺されるんだよ。ほら、近くで剣を取り出す音が聞こえる。
――勇者のくせにネガティブだな、ほら早く立て――
ッチ、うるさいなぁ。見世物じゃないんだ、どっかいけよ。
かなり腹を立てながらどこからか聞こえてくる言葉に当たり散らす。
――これじゃあ埒が明かない。そうだ!あいつに貸していた力をお前に貸してやろう――
そういうとその声はどこかへと消えていった。
やっと静かになった。自分の死を受け入れ殺されるのを待つが音もせず俺は殺されない。
首を動かし状況を確認しようとしたが体が動かない。ど、どうなってるんだ?今見える視界のなかで状況を確認すると時が止まったようになにも動いていないのだ。
ーーやーお待たせお待たせさあ持ってきたよ、これで僕をもっと楽しませてねーー
声が喋り終わった途端俺の首ははねられた。痛みなど感じない。ただ、ただもっと生きたかったという後悔だけが残った。
「いたぞ!レイスだ!」
は?はねられたはずの首が繋がっておりさっき聞いたばかりの台詞が俺の耳に入ってくる。
「王の命だ。逃亡するなら死んでもらうと。魔術師よレイスをうち倒せ!」
先ほどと同じ用に俺の右腕に熱のこもった光の魔法がとどく。俺はさっきのことを思い出し半狂乱の状態で叫んぶ。
「あああああああああああ!!」
俺の意図はまったくなく王宮を抜け出した時の光が俺の右腕から発する。すると右腕を焼き払おうとしていた例の光魔法は跡も残らず消滅していた。
俺も兵士達も同じ感想しか出なかった。
「「な、何が起こったんだ?」」
時間ないいい。文字数少なくなってすいません。