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第四話

「レイスお疲れ」「お疲れさん」

訓練が終わりやっぱり質素なパンを食べた俺たちはシュンジのへやで集まっていた。

訓練の疲れからかぼーっとしていたところをシュンジとフィナの声で意識を戻す。

「というかどんな訓練受けてたんだ?」

「あぁ、一日中走ってた」

「え?それだけ?」「レイス君そんなに運動苦手だったっけ?」

「いや周りが早くってみんな時速20キロくらいで走ってんだぜ?ずっと」

「ずっと?」「うん、ずっと」

少し重くなった空気をシュンジが話を切り出す。

「聞いてくれよ。俺は1対1でエースさんと訓練だったんだけど滅茶苦茶強くて木刀で傷だらけにされちまったよ」

「だ、だから傷だらけだったんだね」

「そ、それはご愁傷様」

「わ、私はね50歳くらいのアースっていう賢者さまっだたの。なんでもエースさんとご結婚なさってるんだって」

「なぁもしかしてエースさんって強い人なのか?」「ちょ、ちょっとおれ明日エースさんに聞いてみるわ」

「でね私は魔力を感じる練習だったの」

「魔力?」

「うん、魔力はね火が燃えるのに酸素が必要なように魔法やスキルを使うのに必要なものなんだって」

「へー俺たちにもあるのかな?」

「うん。2人にも魔力があって勇者はとく多いんだって」

「そっかー俺も魔法使いたいなー」

「どうやったら魔法やスキルって使えるんだ?フィナ」

「体内にある魔力を集めて放出する感じなんだって」

「魔力が感じられなくてよくわからないな」

「体の奥底にあるポカポカした感じのモノ感じられない?」

そうフィナに言われて体の中に意識を向けてみるが何も感じられなかった。

「シュンジそんなのあるか?」

「いや、俺にはわからない」

「私も1日かけて感じられるようになったからレイスたちもすぐできるよ」

そういわれて俺たちは就寝時間まで魔力を感じようとしたが感じることはできなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やつらはどうだった?」

「ゴッドナイト、賢者はしっかりと訓練に励んでいますが、勇者はいまだ反抗的な目をむけております。」

「そうか、明日もこれが続くようだったら‐‐をするしかないか」

「はい。では‐‐の準備をしてまいります」

「ふふふこれで魔界も我が物にできる」

‐‐‐はそう呟き不気味に笑っていた。


『起床時間だ起きろ』

頭が痛くなるほどの大きさの音の放送とともに俺は起きる。

訓練場が違うせいでフィナたちとは別の場所で朝食をとる。またあの訓練が始まると気を落としつつ朝食をとっていく。勇者ということで珍しそうな目や奇怪な目で見られるが気にせずに訓練場へと向かっていく。

昨日俺を馬鹿にしてきたやつと目が合ったが、朝礼のために訓練係の前へと俺たち訓練兵は並んでいった。

「諸君には朝礼のために集まってもらったがそんなものは不要だ!今すぐ走れ!おまらゴミどもが剣をもつのはおこがましい!まずは基礎体力をつけることに専念しろ!そして勇者レイス、昨日のような失態をしてみろ食い物はないとおもえ!」

勝手にこんなとこへ連れてこられて知らないやつらの前で知らないやつにボロクソに言われることが悔しくて言い返すこともなく俺は震えていた。だが昨日のようにはならないように全身筋肉痛のからだに鞭打って走り始める。

1時間ほど走っただろうか、体が軽い。むしろ息切れ一つせずにほかの訓練兵と倍ほどの差をつけて走っていた。優越感に浸っていると、

「おい!レイス!お前はこれを背負って走れ」

そういわれて俺は20Kgと彫られた岩を背負うことになり走った。

「くたばれ!このクソきょうかああああん‼」

そう叫びつつも訓練兵と同じ速度を保ち”今日も”1日中走った。筋トレさえもせず延々と走りつけた。

「ゴミども!今日もよくやった。みなも見ただろうがあれが勇者の成長速度だ、だがお前らは何年も訓練を重ねてきた。入って2日めのやつに遅れをとるとは情けない明日はもっとハードなメニューにさせてもらう」

訓練がきつくなると聞き訓練兵全員が俺をにらむ。だがそんなことは気にせず教官の一言が俺の頭の中に残っていた。「勇者の成長速度」自分のジョブの強さを実感しつつおれは夕食を食べに食堂へと歩いて行った。


「なんでだよ!」

俺は門番に大声で叫び散らしていた。

「なんでシュンジたちに会えないんだよ!」

「で、ですから国王様が直々にここへ来られて勇者は絶対にとうすな。強行突破をするようなら兵士全員で取り押さえろ、と」

「ッチ、わかったよ」

子供じみた言い方ではき捨て、俺は自分の部屋へと戻っていった。

「国王ってやつも意味がわかんねぇ」

最近のストレスからか口が悪くなっていくのを感じつつ今日は早めにベッドへはいった。


翌朝、扉の外から騒がしい足音が聞こえる。

「なんだよ、まだ起床時間じゃないだろ」

と、俺は外の時計塔を見る。そのとたん無理やりドアを壊した音とともに10人ほどの身体を金ぴかの金属で包んだ兵士が入ってくる。

「な、なんだ!?」

「勇者レイス国王様がお呼びだ。大至急来てもらう」

そう兵士は俺を睨みつつ言ってくる。

「わかったよ。」

俺もにらみ返しながら、昨日の門番との会話を思いだしつつ着替えをすまし部屋に押し寄せてきた兵士とともに王様の方へ歩いて行った。


兵士に連れられるがままついてきたが王様はいないすると中の部屋にいた大臣と目が合うと

「勇者レイスよ遅すぎる早くこんか」

と、嫌味を言ってくる。

「いやそんなこと言われても」

一歩踏み出したところで俺を連れてきた兵士にのど元に槍を向けられる。

「これはどういうつもりだ?」

鏡を見ていない自分でもわかるようないびつな作り笑いを目の前の兵士に向ける。槍をどけるため手を持ち上げようとすると周りの兵士たちが俺に槍を向けてき、俺は取り囲まれる。

「な、なんだよこれ」

「ひっひっひ。これも王の命令だ、受け入れろ」

すると足元に魔法陣が浮き出てくる。

「我らが王は我らに反抗的な目を向け、恐ろしい成長速度のお前を野放しにしてはおけぬ我らとのお考えだその魔法陣は対象の自由意志を奪い完全に操り人形とするもの。大人しく己の運命を受け入れるがいい」

大臣の言葉は無視し魔法陣からでてくる黒い触手から身を守りつつ絶望のさなか俺は考える。

――なにが、なにがいけなかったんだ――



まだ書き方が安定していないように感じるのですが、小説を書くことが初めてなので温かいめで見守ってくださるとありがたいです。


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