新人の教育係なんてどお?
俺はシン、若くしてA級冒険者へと上り詰めた、
自他共に認める天才剣士だ。
実はもう一つ上にS級冒険者なんてのが存在
するんだが、
そのランクかもう一つ上のランクの依頼を
何個か達成しないとランクが上がらないから、
大抵A級が限界だと言われている。
A級以上の依頼が何回も起こるようなら、
とっくにこの国は滅びているだろうからな。
「レン〜、A級以上の依頼ない〜。」
「シン、そんなのあったらもっと騒ぎになってるわよ。」
こいつはレン、俺の幼馴染だ。
俺が冒険者になるって言ったら、
受付嬢になるって即決してくれたりする
優しい奴だ。
一応言って置こう、俺はこいつに恋愛感情なんて
一切ない。
「それより新人パーティーの教育係
やってくれない?A級のシンがやったら
信頼できるし。」
ふむ、教育係か。面白そうだが
新人は強さしかなくて面倒くさいって
噂もあるしな、実際俺もそうだったしな。
「なんかね、今回の新人達は凄い超新星だって、シン以上の。」
ほぉ、それはぜひ見てみたいな。
「やるよ、すげぇ面白そう。」
「ありがと、じゃっ1時間後ぐらいで
そのパーティーが来るはずだから、
そこら辺で待ってて。」
うん?
「なんでそのパーティーが来るなんて分かってんの?」
「きっとシンなら受けてくれるって
信じてたからね。」
「ふっ、それぐらい優しいって
信じられてるってこと?(ドヤッ)」
「シン馬鹿だから、
面白そうって分かったら絶対受けると思ったから。」
ひどっ!流石幼馴染、全く遠慮がない。
「じゃっ!後はよろしく〜」
「へいへーい」
俺以上の超新星か、楽しみだな