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クロン〜チートすぎる生物〜  作者: 黒白灰色
1章 とある若きA級冒険者編
1/81

とある世界のどっかの本より

彼は完璧だった。

彼に不可能など存在しない。

無から何かを創ることも、

全てを無にすることも容易だった。

あらゆる摂理を模倣することも、

空間を支配することすら可能だった。

どんな大魔法も剣術も彼の前では戯れに過ぎなかった。

彼は全てを知っていた。

彼は優しく厳しい。

神も悪魔もあまねく何もかもが、

彼の前では膝をつき、頭を垂れる。

人々の心を操るなど彼にとって造作も無いことであった。

彼を敵にまわす者などこの世にはいない。

彼の名は

     クロン



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