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腐った私に御注意下さい。  作者: mitoka
第一章 腐っていても転生者
9/45

009 世の中、まだ、知らない事が盛り沢山!

ソロモン72柱の内の1柱。第26の霊。

普段、何をしてても公爵な、ブネ様創設の孤児院にて、

健康診断に使われる[鑑定くん]で、コボルトな人を鑑定してみたら…、

この物語の主人公のシャムよりも、明らか腐女子な存在なのに…、

種族に腐女子が入っていませんでした……。

種族に腐女子って入ってしまっているシャム的には、

本当に摩訶不思議で、ミステリーな事でしたが…その真相は…、

性別表記に隠された落とし穴……。

「コボルトは雄雌表記だから、ある意味、腐女子じゃなかったね!

強いて言えば、腐雌だね。納得できないけどね!」Byシャム


世の中、本当に、釈然としない事ありますね!

寧ろ、癪に障る色々な事ってありますよね!!

納得できない現実が、目の前で大手を振り、表立って横断していても、

その御蔭での恩恵を受けて、

当事者が結構、分類上、幸せに生き長らえていた場合、

何も言えないですもんね!


今世の今のシャムはそれに分類される状態。何も言えないのです。

だから「私を腐女子研究の為に飼ってるブネ様に、

ココにも腐女子が居ますよ!って言ってやりたいけど…、

今、現時点で、自分の希少価値が下がるんは不味いんよね……。

現段階。この幼く弱い体で、この世界を生きて行くのは無理だから、

ある程度、自分の体が成長して、自立できるようになってから、

他の腐女子の所在を書き込んだ置き手紙を残して、

一人ででも、こっそり失踪してやろうかな?」なぁ~んて思ってたり…、

策略を練ってみたり、したりしなかったりしながら…、

ゆるぅ~い毎日を過ごしてみる……。

そんな人生のページがあっても良いんじゃね?知らんけど!

だって、言うと不味いんだもん!な感じな今日、この頃です。


まぁ~取敢えず…、ソレは、置いておいて……。

最近のシャムは、何かしら騒動を起こしては…、

不味い日々の食事を改善!魚の血合い並みに血生臭くて、

何の肉ですか?ってレベルの硬い肉の食事を出すコボルトさんを捕獲、

孤児院の方へ強制連行して、

食材を無駄にすると激怒するソピアさんと対面させ、

最終的に、毎日の美味しい食事をゲット♪

時に、ブネ様の書斎へ侵入!及び、ブネ様所有の本の持ち出し!

『勝手に持ち出したのは、貸してくれないからだ!』と横暴な事言って、

持ち出しをしない事を条件に、閲覧の権利を得て♪

時には、ブネ様にハリセンで後頭部を殴られ怒られ、

反省した素振りを見せ…、

反省する方向に、次の計画の目録見を準備し…、元気に無邪気に、

『何か面白そうなモノは無いかな?』を口癖にして生きています……。


部屋の3分の2をシエル率いる「腐雌なコボルト作家」達の本。

手の届く範囲はBL抜きの多種多様な資料。

その他の範囲は天井まで堆く作品と言う名の「腐の創作物」により、

占拠されていたりしながらですけどね。

コレが幸せか否かは、読者様の個人的な感想にお任せします。


~な、腐雌コボルトの恩恵。暇な時、気軽に本に触れられる毎日にて…、

シャムは、ある日の夜……。想定外な文献を手にしました。

[妖精]について書かれた図鑑です。

何故か、目次の中に[コボルト]と[ボブゴブリン]が含まれています。

シャムは前世の世界の知識に寄るコボルトとゴブリンのイメージから、

「コボルトとゴブリン、妖精とはちょっと違うくね?」と思い……。

その2つの項目のページを確認しました。が…しかし……。

[コボルト]も[ボブゴブリン]も、思ったのと違う挿絵が入っています。

流石、[妖精図鑑]です!フェアリー的な、

一般的な妖精と言うイメージ通りの愛らしい挿絵が描かれています。

にしても、腑に落ちません。


「この事、ブネ様に訊けば、真摯に答えてくれるんけど…、

説明が多いんよなぁ~……。ソピアさんは、この時間、

孤児院のチビ達の寝かし付けに忙しいだろうし…」と悩んでいたら…、

何故か夜行性では無い吸血鬼、夜遅い時間になると寝てしまうフランが、

パジャマ姿で枕持参……。ノックもしないで部屋の扉を開け、

サイズの合わないスリッパを履き、転びそうになりながら、

一人、シャムの寝床に遊びに来ました。出会ってから初めての事です。

フランは動揺するシャムに構わず。

『端に寄れ!僕がは入れないではないか!』と強引に、

問答無用でシャムを押し退け、

シャムの寝床に割り込んで来てくれました。


フランは割り込んでシャムのベットを半分占拠してから、大人しくなり。

『今日、シエルのヤツ、何か書類整理してるみたいで寝ないらしいんだ。

ナイは、寝たら起きないし…だから、良いだろ?』との事。


「イイダロって、ナニガ?って言うか…、

フランて普段、シエルの布団に潜り込んでます?マジで?

寝たら、剥かれて絵の資料コースですやん!今まで大丈夫やったん?」

シャムは、フランの生きて来た今までのアレコレが心配になり、

追い出せなくなりましたね。で、丁度、誰かに訊ねてみようと思った事、

妖精図鑑のコボルトとゴブリンの事をフランに訊ねてみました。


フランは『シャムはまだ、そんな常識も知らない年齢だったか…、

そう言えば、まだ3歳だったな…、何時も僕の話しに付いて来れるから、

同い年くらいに感じてたよ……。』と笑い。

「フランだって、5歳じゃね?変わんなくね?」と思うシャムを無視し、

『これは、ブネ様からの受け売りだが』と語って聞かせてくれました。


フラン曰く・・・

魔物のゴブリンと、妖精のボブゴブリンは勿論、

妖精のコボルトと、竜に属する魔物のコボルトは、別モノらしいです。


『…って、コボルトって犬じゃなかったんだ……。』

『知らなかったのか?コボルトの体毛が生えてない部分には、

しっかりと鱗が生えてるぞ!今度、見せて貰うと良い!

因みに、コボルトが、このブネ様の城に沢山居る理由は…、

ブネ様の竜としての姿、3つ股の首の一つの頭部がコボルトだからだ!

後の2つは、グリフォンと人……。グリフォンも城の外に飼われてるし、

人に至っては、ブネ様が3つの壺や3つの扉とか持参して、

知識と人生の選択肢を与えに出向いたりしてるんだっていってたぞ』

『え?そうなの?』

『ブネ様が、僕に嘘を教える筈が無いだろ?』

『ブネ様、マジでなのかぁ~……。

「人間の死体を操って、持ち帰って来てるイメージしかねぇ~わ」』

~等と…フランの雑学口座を挟み……。


妖精のコボルトと、妖精であるボブゴブリンの情報・・・

妖精のコボルトと…ボブゴブリンとは……。

[コロボックル]と言う。助けて貰えばプレゼントを贈り…、

御返しを貰えば、また、プレゼントを贈る…、

贈り物好きな妖精さんの亜種なのだそうですよぉ~……。


と、言う事で…、事前に善行を行ってない場合の差出人不明な贈り物…、

誰か分らない相手からの御手伝いへの御礼を忘れちゃ駄目なのが、

妖精のコボルトとボブゴブリンを相手にした場合なんですって!

御存知でした?彼等はミルクや穀物と引き換えに、

家事をしてくれもしますが…、一度、贈り物をすると…気が済んで、

もうしてくれません。だからと言って、貰うばかりで放置すると、

怖い事が起こるんですよ。


因みに、御手伝い…プレゼントの差出人の妖精がコボルトなら……。

御礼や御返しが貰えないのは「満足してくれてないからだ!」と思い。

同じ妖精なコボルトの仲間を呼び寄せ、

やってくれる事や、贈り物を急激にランクアップさせて行きます。

ソレが、滅茶苦茶あからさまになって行くので、

最初の内は、急に裕福になったりして、

ターゲットになちゃった者は、周囲の者から反感を買います。

逆恨みされる事もあるでしょう。それだけでなく、妖精のコボルトは

ターゲットになってしまった者のストーカーになり、

ちょっとした言葉を切っ掛けにして、妖精のコボルトが盗みを働き、

盗品をターゲットにプレゼントしてくれたりもします。


でも、コボルトには、悪意がありません。

悪意無く、ターゲットが嫌いになった相手を傷付ける事もあります。

殺す事も辞さないでしょう。そんな事をしてでも褒美が欲しいので、

自分達の功績を認めて貰う為に、傷付けた証拠も、殺しに使った凶器も、

ターゲットにプレゼントしてくれます。

賢い人なら、この後の結果が簡単に想像できますよね?


そして、コボルトを批判した場合は、

「まだ、全然、満足してくれてないんだ!」と勘違いし、

サービスや贈り物が増えます。鉄格子のある牢獄へと投獄されるまで。

釈放されたら、また再開しますが…、再逮捕確実……。

処刑される事になった場合は、とある事情から、何もしないで、

ターゲットからだけ見える位置を見付けて、その場で待機、

ニコニコしながら大人しく死ぬのを見守ってくれるんですよ。


『って、何それ!妖精のコボルト怖っ!』

『あ、でも、大丈夫!妖精のコボルトは希少種で、

ドワーフやノーム、ノッカーと同種、坑道や洞窟の地下に住んでて、

滅多に他の種族の者の前には出て来ないんだ!』

『出現率低くても…ホラー感が拭えんって…マジ怖いわ……。』

『あんまり怖がるなよ、夜中トイレに行き辛くなるだろ?』

『ん?いや、其処まで、怖がってはないけど……。』

『じゃ、平気だな?トイレに付き合え!』

『え?』

この後、シャムはフランの付き添いで御手洗いに行きました。


~に続きまして、ボブゴブリンの場合に移ります。

ボブゴブリンの場合は、サービスが過剰になる事はありません。

但し、御礼をしないでいると悪戯されます。

悪戯は、御礼をするまで続きます。

ボブゴブリンを批判すると、何故かゴブリンに襲われます。怖いですね。


『思ったんだけど…妖精のコボルトとボブゴブリン……。明らか、

親切の押し売りだよね?迷惑な存在だよね?避ける方法て無いん?』

『あるよ、鉄の針、鉄の鋏とか刃物、鉄製の馬蹄、塩水…、

噂では、鉄の十字架に教会の鐘の音、聖水ってのも効くらしい……。』

『ちょっと待て!それ、妖精の話だよね?

十字架に教会の鐘に聖水て、悪魔や吸血鬼じゃあるまいし、変じゃね?』

『その辺は、実験できてなくて未確認だ。』

『だろうね…って、それ以外は実験したの?!』

『探究者としては、当然の事だろ?魔界の妖精の種類は限られてるから、

ちゃんと人間の居る地上界にも出向いて、実験して来たぞ!』

『マジでか……。あ、今度、そこに行く時は、私も誘ってくれ』


…その後もシャムとフランは寝落ちするまで雑談し、その夜はそのまま、

一緒に寝ました。翌朝、フランを捜して現れたリリパットのナイに、

一緒に寝ている所を発見され、シャムは『ズルイ!』とか言われ、

その日、暫くの間、嫉妬に狂ったナイの地味な嫌がらせを受けます……。

と言う事から…、シャムは昨晩、フランと、

小人科の妖精のコボルト&妖精なボブゴブリンの話をしていた事を思い出し、

『フラン、昨日の…小人って怖いよね』とナイに聞こえる様に囁き、

『だろ♪』とフランと一緒に笑い合いました。

勿論、これはシャムからナイに対する仕返しだったりします。

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