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腐った私に御注意下さい。  作者: mitoka
第一章 腐っていても転生者
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006 物語の裏側

新生活直前のお話です。

城の主ブネ様の代わりに城の雑務を取り仕切る魔人。

[スチュワード]って役職の人は、皆の前に姿を現さなかったけども、

ブネ様の命令で中庭に待機していたら、その下の役職の[バトラー]、

簡単に言うと[執事]って役職の山羊な獣人がやって来ました。


此処で、部屋割が決まるまでのシャムさんの心境。

「英国使用人設定来たぁ~!」ってのは…置いておいて……。

「また新たに、バフォメット系の人が出て来た!と思ったら…、

この山羊の人…バフォメットって名前でやんの…つまんね……。」

「私、山羊の顔の区別って付かんかもだけど、

何となくだけどソピアさんに似てるよね?ソピアさんの親戚かな?」

「それにしても…黒いスーツに身を包んだ黒山羊かぁ~…、

何か黒過ぎね?執事は黒山羊じゃなく白い羊がの良かったかなぁ~…、

あ、でも、本当は…人間系の身形で白髭の老人か、イケメンが良いな♪

名前が[セバスチャン]的なアレだと、なお良し……。」等、

こんな所で駄洒落を求めたくなる程…

定番ネタが欲しくなる程に面白くない…そんな、今日に…、

シャム自身、残念そうにしていたりする…この頃です……。

所で、皆様は現在、如何御過ごしですか?


吸血鬼のフランは、この時間枠、

『知ってる事を説明されても困る。』と、魔道書を読むのに没頭中。


シャムとナイは・・・

[アッパー・サーヴァント]とか言う上級使用人。

フランの為に準備されてるフラン専属の従者。

[ヴァレット]って役職で、[シエル]って名前の白いコボルトの女性を…、

バフォメットさんに紹介されて、御挨拶……。

その他の下級使用人[ロワー・サーヴァント]。

毛並みが皆、同じ様な黒系の色合いばかりの者達が多数で、

顔も似たり寄ったりな獣人の使用人達に困惑……。

顔と名前が覚えられない地獄に、細かい事に関する思考を放棄しました。


そんな中でも…、シャムは多少、意見を出したけど全部却下され…、

ナイは一部、意見が通り上機嫌…、

その後の事は、勝手に色々事が進み、済み……。


シャムが着る服、今、着てる服、全部フランの御下がり…だとか、

ナイのこれから着る服は、人形の服だった物とか…、

ちょっとしたエピソード有ったり、無かったりしますが……。

シャムとナイは、孤児院からの引っ越しを終えました。


改めまして、夕方ですが、新生活の始まりです。

因みに、シャムと吸血鬼のフラン、

リリパットのナイが集まって最初にした事は、夕食を取る事でした。


夕食を取る場所は、フランが寝起きする主賓室。ベットの御隣、

暖炉の前に置かれた御洒落いテーブルセットが有る場所です。

ナイだけは、そのテーブルの上に、

スチュワーズ・ボーイとか言う給仕見習いな獣人さんが、

楽しげに探して持って来てくれた人形用のテーブルセット…、

洋風なドールハウスの人形用家具セットの中に何故か存在していた家具、

何故か此処で、突然の和風……。小さな畳を2枚敷いた上に、

人形用の卓袱台を置き、その卓袱台を正面に座布団を敷いて…、

正座してでの御食事です……。


そして、フランとシャムの5歳児と3歳児の体格では…、

ソファーに座って優雅に御食事が出来ませんので、

苦肉の立食形式なのですが……。

どう考えても、どう考慮しても、妙な光景が此処に存在しております。

御了承下さい!


でも、取敢えず…、

従僕階級の二足歩行の茶色や黒の犬系な獣人の使用人達……。

[フットマン]雄の使用人達が半ズボンでストッキング穿いてるのと、

[メイド]雌の使用人達がメイド服に身を包んでいる事は、

見て見ぬ振りしておいて下さいね♪

この世界にとって、当たり前の通常運行な光景です。


と、言う事で!一人掛けソファーの前に準備された自分用の食事を前に、

『一つ、訊いてみても良いだろうか?』と、

シャムはフランに声を掛けました。

テーブルの向かい居たフランは、シャムの居る方向に振り返り、

『僕に答えられる事なら、答えてやろう』と、答えます。


フランが居る方の場所には、一般的な食べ物は置いてありません。

その代わり、出入り口から一番遠い席の長ソファーに、

スーツの上着を脱いでシャツの袖を腕まくりをしている者が存在。

それは、人間に犬っぽい耳と尻尾付けた感じの獣人で綺麗目な青年です。

彼はネクタイを外し、胸元を肌蹴させながら待機しています。

人間寄りの獣人は、それまで一度も、その場に存在していなかったので、

使用人の紹介の時、存在していなかった筈の獣人の人だったりします。

だからと言って『彼は、食料ですか?』と質問するのは野暮でしょう。


シャムは腐女子的に「これって、何の、誰への御褒美かな?まぁ~…、

フランは吸血鬼だし…そう言う食事も有りなのだろうけども……。」と、

ショタ攻め系のイケナイ感じのシチュエーションを妄想しつつ、

人間寄りの獣人へと視線を向けたまま、野暮な質問は飲み込んで、

『フランて、私達と同じ様な食事は食べないの?』と訊ねてみました。


フランは少し不思議そうな表情でシャムを見詰め、

何故にシャムが、そんな事を気にするのかが分らない御様子で、

『食べようと思ったら食べれる…でも、

大した栄養にもならないのに胃もたれするから、普段は食べないな……。

凄く美味しい物でも無い限りね!』との事。


シャムは『そうなんだ……。』と言いながら、

自分用に用意された赤みの残る肉々しい食事を前に、

「美味い物なら、吝かではないが…、

吸血鬼的に燃費が悪いし、消化不良を起こすから食べないって事かな?

うん、確かに、この料理…不味そうなんだよね!全部が肉だし…、

肉しか無いし……。って言うか、野菜はどうした?香草とか香辛料とか、迷子ですか?」と、

臭みを消す他の食材とかは、使えないの?正直、生々しい肉の臭いで、

食欲失せるんですけども……。」と思いながらも、

空腹を満たす為に一口、口にし…、

「血生臭っ!而も、冷たい!

獣人の人って、もしかして皆様、猫舌ですか?肉臭くて不味いのは、

味覚の違い?獣人が作った料理だから?でも、不味過ぎじゃね?

これって、肉が古いの?保存管理が悪かったの?

まさか、血抜きして無かったりしないよね?」と自問自答……。

取敢えずシャムは、口の中に入れてしまった物は、我慢して飲み込んで、

ナイの方に視線を移します。


ナイの方も、案の定・・・

ピンク色のワンピースの裾を翻し、フリル付きエプロンを着て料理する。

ソピアさんの美味しい料理に口が慣れてしまっていたが為に、

一口目を口に入れ、飲み込めずにプルプル震えていました。

ナイ用に用意された小さな料理も、大方、不味かったのでしょう。


シャムは苦笑いを浮かべ…『一度、口に入れた物は出さない!』と、

ソピアさんに厳しく躾けられた同士の健闘を祈りつつ…食事を諦め……。

テーブル越しに存在する、目の前の光景に萌え、悦に入ります。


獣人の兄さん!押し殺した喘ぎ声がセクシィ~ですね♪

フランの吸血が腕からなのが少しばかり残念ですけど、

フランが血を吸う腕の手を取り、獣人の兄さんと互いの手を握り合う。

その触れ合いは、とても良いですね♪

フランが獣人の兄さんの股の間に入ってってのも、

何だかとってもエロ良い感じで萌え萌えです♪


そうそう、獣人の兄さん…、

実は、何故にネクタイ緩めた!どうして胸元肌蹴させたりした!と…、

突っ込み所は盛り沢山なのですが……。

その潤んだ瞳!ほんのり色づいた頬!

その色っぽ過ぎる途切れ途切れの甘い喘ぎに免じて許しちゃいます♪

なので貴方を……。

将来、シャムがBL(ボーイスラブ)を布教する時に配布する薄い本…、

いえ…、ハードカバーの厚い本かも知れませんが…、

その布教本、

基…教本に載せるBLの受けモデルに推薦してあげましょうね♪

それからフラン……。

獣人の兄さん自身が先に、腕まくりして準備してたけれども…、

獣人の兄さんが首を曝け出してまで、御誘いしてくれてたんだから…、

次からは腕からでなく、首筋からガッツリ行きましょうや……。


なぁ~んて、

この世界の神様(作者)とシャムが精神で通じ合っている今、この時間。


この世界の神様の為ではありませんが…、趣味と実益を兼ね……。

吸血するフランに対し、影響が出ない程度の微量の媚薬を用い。

密かにフランの夕食として血を提供する役割の獣人の兄さんへ、

『貧血予防に飲んで置いて下さい。』と、

一服盛った野菜ジュースを飲ませていた者が、

物陰でほくそ笑んでいたりして♪って事があってしまったり。


その者は、この世界へ先に転生していた腐の伝道師の子孫で…、

コボルトの犬的な嗅覚で、この世界の腐の仙窟者の同志と為り得る者、

[シャム]を発見してしまった……。等と言うエピソードありますけど、

皆様、如何でしょう?


そのコボルトな彼女は、フランの専属従者。[シエル]って名前で、

ホワイトスイスシェパード的な感じの美人さんです。


彼女は専属従者なのに、給仕の仕事をスチュワーズ・ボーイに預け…、

穢れを知らなそうにも見える真っ白な毛並みの尻尾を揺らしながら…、

フランが食事をする長ソファーから対角線上にある衣裳部屋への扉越し、

その扉の裏で、事前に準備してた踏み台へと登り降り、

何度も何度も、その扉の上の隙間から、シャムを確認して、

嬉しさの余り、衣裳部屋を走り回り、小躍りしていますけど…、

どう思います?でもこれは、まだ、シャムさんが知らない事なので…、

この事は此処だけの御話……。ですので、御内密に!


正直言うと…、シャムと、そのコボルトな彼女、同じ腐女子でも、

ジャンルが少し違うんですよねぇ~……。

シエルは、俗称[盛るさん]と呼ばれるタイプの腐女子で、

薬盛ってでも、BL生産して実物を見て楽しむタイプ。

対しましてシャムは[視漢主義者]…,

「あ~だと良いな♪」「こ~だと良いのにな♪」と言った妄想型……。

当たり前の事ですが、

[盛るさん]と[視漢主義者]とでは、実害が違ってきます。


こんなタイプの違う腐女子同士が仲良くなれるかどうかは、

今後の御話の展開によって変化しますので、乞う御期待!?

なぁ~んてね♪

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