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腐った私に御注意下さい。  作者: mitoka
第一章 腐っていても転生者
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004 切っ掛け色々

主人公のモデルとなった人物達は勿論、作者も腐女子な今日この頃。

読者様は、如何御過ごしでしょうか?


魔法オタクになる要素を持って生まれ直した主人公シャム3歳と、

天然要素で魔法オタクな吸血鬼の少年フラン5才は、

魔法を使うにも必要となる名前、

[真名(マナ)]について考える切っ掛けを得る事になりました。


シャムが魔界公爵ブネ様創設の孤児院から連れ出した小人の少年、

リリパットの[ナイ]に対して、フランが何も考えず、気軽に、

『お前の名前は何て言うんだ?愛称ではなく本当の名前を教えろ』と、

真名を訊ねた事が切っ掛けです。


ナイは最初、何もかもが綺麗なフランを前にして…、寝起きそのまま、

整ってはいない髪や、今まで一度も気にした事が無かった筈の、

自らの服装を恥しげに気にする仕草を見せていましたが…、名を訊かれ、

更にフランの手の上で、酷く動揺しながら口籠ります……。

『僕の質問に答えられないのか?』とフランが言うと困った御様子で、

『ソピア先生が、真名は気軽に教えちゃ駄目だって……。』と、

泣き出しそうな顔で言い出したのです。


シャムとフランは、真名=呪いの対象になる…、

「「そう言えば…そんな話を聞いた事が有る様な無い様な……。」」と、

暫くの思案…、

ピンクと白のエプロンドレスに身を包んだ山羊の半獣半魔…、

西洋魔術、悪魔召喚で御馴染みのバフォメット系な魔物、

自分達にとっての母親役、ソピアさんを互いにそれぞれ思い浮かべ……。

『ソピアさんかぁ~…そ言えば、言ってたね』

『ん?お前等も、ソピアをしってるのか?』と、

とっても仲が良さそうな雰囲気で視線を合わせ、やり取り。

『私ってば、大人達に名前を訊いても、誰もが簡単に答えてくれるから、

ホント、マジで、すっかりその事を忘れてたよ』

『だな、俺も同様だ…』と、

シャムとフラン2人は楽しげに苦笑いを浮かべ合います。

その様子を見ていたナイは、何かを思い付いた御様子を見せ、

『そうだ!君の肩まで登っても良いかな?』とフランに訊ねました。

世の中、何が切っ掛けで、相手の意見が変わってしまうか分りません。


フランはナイの御願に対し『好きにしたら良い』と返します。

ナイは許可を得てからその肩に登って『僕の名前は[ナイフ]だよ』と、

フランに耳打ちしてから、人差し指を自分の口の前で立てて微笑み、

『2人だけの秘密だからね!真名が悪い奴に知られると、

悪用されたりするんだから!』と言ったのです。

フランはそんなナイに対して、

『そうか、なら、俺の事はフランと呼べ』と、

ナイに一瞬だけ視線を向け、素っ気なく返しただけでした。


その光景に萌えたシャムの「ヤロー同士の耳打ち頂きました!」とか、

「フランの雰囲気、ツンデレっぽやね」と言う感想は、

取り合えず置いておきましょう。


「「「それにしても…」」」

この場所、ブネ様の城の中庭に集まった3人の子供等は、

個々に物思いに耽ります。


シャムは妄想力強く・・・

「もちょっと、萌え要素が欲しいなぁ~…、子供だし仕方ないけど……。

あ、でも、将来有望な受け顔、本質ドS系、攻めな性格のフランには、

上下関係厳しい軍部にでも従事して貰って…、

先輩から受けとして狙われ、後輩から上位受け下剋上的にも狙われ、

寄って来た獲物を暗がりに連れ込んで、受け調教しちゃう♪とか……。

その綺麗な顔で崇められ、品行方正を求められ、自らもその道を選び…、

相手を思って拒絶する上位者の自制心を無駄にする様に襲われ、煽られ、

自制心を上回り溺れてしまいそうになる背徳感に抗えなくなって、

何時しか、自分に受けを強要した相手を押し倒して、

逆に攻めまくるとかの……。ネコ顔を疑似餌にするタチであって欲しい。

…いや、リバも有りか?ネコ攻めも捨てるに惜しい!」と考えつつ、

「現時点での小悪魔っぽ、で、年下の信者増やして、

年上にタチってネコ増産も有りだな!これ!!」と勝手に計画。


最終的には「子供っぽさ、ちょっと強過ぎかもやし、

どうにかして上位者の余裕と貫録、フランに芽生えてくれないかな?

フランが大人になってからでもOKだけど、嫌…、寧ろ…、

将来のフランに求む!だな……。」と、フランの事を考える一方、

「ナイは性格的にも体格的にも受け一本なんだよね…、物足りない……。

リリパットって、大きくならないのかな?打ち出の小槌欲しいぞ!」

*注意*

一般的に、小人が人間サイズに成長する事はありません!

一寸法師に出て来る様な、打ち出の小槌なんて都合の良いモノ、

残念ながら、現時点で存在しませんので悪しからず。…と言う事で……。

「2人、共に、私の萌えの糧と慣る様に育っておくれよ」

By、腐女子なシャムの本音


シャムの…、ある意味で[邪念]に気付かぬ吸血鬼のフランは…、

自分の置かれている状況を理解する事無く……。

「何のつもりなんだ?このナイとか言う小人は?行動が読めん。

しかも、若干、少しばかり、

ソイツの方から寒気を感じる瞬間があるのだが、何故だ?

まるで小人に恐れを感じてるみたいで格好悪いではないか!」と思う。

その寒気を感じる理由は、そのナイの後ろに腐女子のシャムが、

控え、悪巧みしているから…、なのは……。

皆さん黙っていましょうね!


その上で、フランは悩む。

「俺の読んだ本の記録から推測するに、リリパットは下位生物の筈…、

格下に対して寒気を感じるとは不可思議過ぎる……。」と、

フランとしては思わぬ所で、恋愛的な意味にてナイに想われ…、

側に居る、今世最大の敵の存在に気付く事無く…、

第六感のみで、時折、危機感を感じるのみ……。


最後に、

自らがフランの魅了の力に毒されている事に気付く事が出来ない。

リリパットのナイは?と言うと……。

「フラン様とシャム君、、どう言う関係なんだろう?

僕もフラン様と目を合わせただけで意思の疎通をしてみたいのに!

ズルイよ!シャム君!!」等と、

シャムが知ったら「知らんがな」と言うであろう事を考え、

シャムへの誤解や、自分の気持ちに対する勘違いをそのままに、

神様がシャムさんの願いを叶えるかの如く、

ナイは、BL(ボーイズラブ)のへの道へと入り込んで行くのでした。

でも、その御気持ち!シャムと作者が応援します♪


そんなこんなで、唐突ですが…、ここで余談……。

ナイの真名ナイフは勿論、シャムのシャムシール、

フランのフランベルジェって名前も、ブネ様が名付け親で、

刃物の名前、名称なんですよぉ~♪って事で、

シャムとフランが出会った時の御話に少しばかり逆行して移行します。


ぶっちゃけ、それは昨日の事でした。

そして昨日は、シャムが「ホストとキャバ嬢かよ」と、

心の中で突っ込みを入れたくなる程にチャライのとエロイのが、

孤児院の卒院生として子供の為の玩具を持って遊びに来た。

そんな、何時もとは少し違う日でもありました。

チャライのはインキュバス、エロイのはサキュバスと言う淫魔です。


シャムは「今日こそ、魔法実験に付き合わせよう」と思っていた獲物、

リリパットのナイが、サキュバスの虜になっているのを見て、

「綺麗な御姉様は大好きです!取敢えず、目の保養だけさせて貰ろて…、

美人さん達の邪魔はしないでおこう♪」と、

その日にナイを実験の犠牲にする事を諦め…、

大人達、皆の母親役のソピアさんまでもが、

インキュバスの虜になっている事にも、その直ぐ後に気付き、

「育ての親が、育てた子に…は、AV的でエロイけども…、

私の趣味じゃないな……。そもそも、男女のでは萌えないし、

この世界では、毛物、魔物で見てて楽しい要素が少ねぇ~ですな!」と、

一人だけ輪に入る事無く、

キッチンで魔法陣書くのに使えそうな物を物色しに御出掛け、

運悪くブネ様と遭遇してしまいます。


でも、それは、

「成長した淫魔の色香に、子供達がヤラレテしまうのでは?」と心配し、

孤児院へと駆け付けたブネ様としては、本当に有り得ない筈の事でした。

だから、誰も居ない筈のキッチンからする音を耳にし、

キッチンでシャムを発見したブネ様は、凄く驚いていたのです。


因みに、その後のブネ様の立ち直りは流石!

名ばかりの公爵様とは、一味もふた味も違います!

誰よりも早く、冷静となって、シャムのステイタスを見る為、

魔法の石板を何処からともなく取り出し、落ち着いた御様子で確認。

『適応能力で、魅了耐性まで簡単に手に入れられるのか』と呟き、

先程とは打って変わって、楽しげに笑ってみせます。

ブネ様は優しく『シャムには新しい友達を紹介してあげよう!』と言い。

シャムを孤児院から、自らが住まう城へと連れ出す事に決めたのです。


そんなブネ様…

今まで見せた事が無いレベルの御優しい表情を浮かべたまま、

少し屈んでシャムの手を引きマス……。

孤児院とブネ様の城を隔離する鉄の門を開けて潜り抜け、

長い鈍色のタイルと鼠色の柱のある道を通り抜けて、

回廊に囲まれたブネ様の住まう御城の中庭へと誘い出し…、

魔界の灰色の空の下に聳え立つ、大きな木の下の木陰で、

シャムとフランを引き合わせました……。


ブネ様が思った通り、シャムはフランに魅了される事は無かった。

のですが…しかし…魔界公爵ブネ様は、知らぬ内に、自らが……。

腐女子に[萌える為のネタ]と言う。

世にも恐ろしい武器を与えてしまった。と言う事に、

気が付く事が出来ませんでした。


兎にも角にも、シャムよりも長い間、大人の中で育てられたフランは、

初めて出会った自分に近しい年齢の子供、シャムの姿を目にし、

好奇心に瞳を輝かせます。


シャムは転生して初めて、見た目が物凄く自分好みの、

ネタ的にブネ様に見合う男の子と出会ってしまって、大喜び……。

但し、シャムはフランの性格を知り…、糠喜びと知り…

「これは、リリパットの少年とカップリングすべきやね!」と、

邪念を巡らせました……。


その出来事の後の事です。

ブネ様がシャムにフランを…、フランにシャムを……。と紹介し、

序に、幼い2人の子供に、互いの名前の由来を補足として教えたのは!


シャムは…[刀剣]の一つだとか、何だとからしい…、

自分の[シャムシール]と言う今世の名前の由来を軽く聞き流し……。

ブネ様が語るフランの名前の由来を真剣に、興味津々に聴き入ります。

「フランベルジェて、刀身が波打ってて、その刃で切ると、

[死よりも苦痛]て感じの治り辛い傷を作るんね!

良いな!そのネタ!BL的に美味しい設定ではないですか!」と、

テンション上げ上げ♪


この世界に来てからは、魔法や魔術で気を紛らしていた。

あまり目立たなくさせる様に偽装していたシャムの腐女子な部分は、

今回の出来事で、通常運行へと入ります。


その翌日の事は、既に御紹介した通りです。

フランの魔法実験の生贄に偽装されたナイは、フランの虜となり。

フランすらも、ナイ共々、

腐女子としてのシャムの生贄となってたりして♪

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