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魔王候補になりました。  作者: みぬま
第1章 それぞれの再スタート
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30.【リク】九歳 謁見

 気付けばあっという間に季節は冬に移行していた。

 アールグラントではほとんど雪は降らないらしいが、一方で乾燥した冷たい風が体を芯まで冷やす。寒さが苦手な私は、東大陸にいる限り冬の寒さと戦う運命からは逃れられないのだと悟った。

 これならいっそ、気候変動が少ない魔族領の方が性に合っているのかも知れないな……。




 そんなわけで、あまりの寒さに耐えかねた私は冬物のコートを買いに街に出た。ここで暮らすようになってから見つけたお気に入りの服飾店に向かい、そこで首元がモコモコだけどそれなりに動き易いコートを購入する。


 結構貯蓄があるから街中に夢のマイホームを買おうかと思ったんだけど「希少種は保護対象だから、王族が管理する建物以外に住むのは駄目だ」とハルトに却下されてしまったので、これまでに貯めたお金が丸々浮いてしまっているのだ。

 なので思い切ってちょっとお高めのコートを買ってしまった。


 本当はコートを含めた衣類を領主側で用意しようとしてくれたんだけど、着替え用に出された服を見て丁重にお断りした。

 何だあのひらひらのドレスは。動きにくい上に似合わないこと請け合いで、絶対に着たくないっ!



 日常生活では護衛付きを条件に辛うじてハルトから許可を貰って、イリエフォードのギルドで討伐依頼を受けてはこなす毎日を送っていた。ここでもすっかり『番犬』と『騎士様』として名が通りつつある。

 他の異名については口にしようとする人を片っ端から睨んでいたら、あっという間に誰も口にしなくなったのでほっと一安心である。


 ギルドに行くと、たまにハルトの配下で友人のハインツさんと遭遇する。

 ハインツさんは元々アールレインの情報屋で、かつてハルトが勇者になるのが嫌で城を飛び出した際、そうとは知らず色々と情報を売ったのが切欠でハルトと知り合い、今ではハルトの情報管理官をしているのだとか。

 当初はアールレインから離れなくていいと言われたらしいけど、ハルトが長いことアールレインから離れると聞いてイリエフォードまでついて来たらしい。


 ハインツさんははっきりとは言わないけれど、かなりハルトに心酔しているようだ。それは父にも言えた。

 まぁ傍から見た感じだと、ハインツさんもお父さんも半分は保護者目線みたいだけど。




 そんな父から、「そう言えば」と思い出したようにあることを告げられた。


「魔王ゼイン=ゼルを倒したあとにフォルニード村に寄ったんだけど、そこで金目魔王種の女の子に会ったんだよ」

「えっ! もしかして可愛い翼人の女の子!?」

「そうそう。もっとセアと話したかったって言ってたよ。名前はマナちゃんっていうんだって」


 マナちゃんかぁ。うんうん、そんな感じする!

 ほあぁ、もっと話しがしたかったって? 嬉しいなぁ。


「ちょっとフォルニード村に行ってくる!」

「いや、それはさすがに駄目だよ。もう少し身辺が落ち着いてからにしなさい」


 即刻フォルニード村に行こうとすると、すかさず止められてしまった。

 うぅ、何てことなの。

 確かにまだイズンさんがちらっと言っていた国王陛下との面会もしてないし、今後の身の振り方も考えてないし、冬で寒いし、今はその時では無いのかも知れないけど……。

 うん、今行くのは得策じゃないな。でも春頃には会いに行けたらいいなぁ。


 私はあの美少女を思い出して、あの子と友達になれると思うだけでうきうきした気持ちになりながら、春を待つことにした。

 友達になったら是非、あの奇麗な青い髪で編み込みとかさせてもらおうっと。




 一方で、タツキは最近また、ちょこちょこ姿を消すようになった。私たちの身の安全が確保できたからだろう。

 元々何か目的があって行動しているようだったし、聞いても例の如く話して貰えそうになかったので、笑顔で見送ることにしている。

 くれぐれも無茶だけはしないようにと言ったら、それはこっちの台詞だよ、と返されてしまった。

 はい、気をつけます。




 そんな折、アールレインから召還状がハルト宛に届けられた。

 内容としては、一度王都に戻ること。同時に、イムサフィートの家族を連れてくること。


 何と王様から直々の呼び出しだ。緊張する私に父は優しく微笑んで「王様はとても優しい方だから大丈夫だよ」と言った。

 優しい父から見ても優しい王様なら大丈夫かな……?



 出発は三日後だった。

 見たこともないような立派な馬車が用意され、散々避けまくっていたドレスを着せられ、気付けば馬車に乗せられていた。


 思い出すだけでも身震いしてしまう。ドレスを着付けにきたメイドさんたちの闘志たるや、黒牛魔も突進を躊躇うであろうほどのものだった。

 あの状態の彼女たちに逆らってはいけない。私はまた一つ賢くなった。



 私が乗る馬車には私と父、サラの三人が乗っていた。

 タツキは今日も不在だったけれど、念話でアールレインに移動することを伝えておいた。


 馬車が走り出す。

 すると不意に父が口を開いた。


「セア。これから王城に向かうわけだけど……ひとつだけ言っておこうと思っていたことがあるんだ」

「はい」


 改まった様子で切り出されて、思わず背筋を伸ばす。父の顔も真剣だ。


「セアは今後、名を聞かれたら『リク』と答えなさい。今や世間でもそちらの名前の方が有名だし、その方が通りもいいだろうから」


 それは、『セアラフィラ』という名を捨てろということだろうか……。


「でも、セアラフィラはお父さんとお母さんが付けてくれた名前だよ。私はセアのままでもいいと思う」

「うん、だから、今後はリク=セアラフィラと名乗ればいい。どちらもセアのための名前だ。そんな風に大事に思ってくれているのなら、アイラだってきっと賛成してくれるよ」


 母の名前まで出して有無を言わせぬ雰囲気を纏ったかと思えば、すぐに父の表情はいつもの微笑みに変わる。


 確かに、冒険者として『リク』の名前が広まっていることもあってか、ハルトの周りの人間も私を『セア』ではなく『リク』の方の名前で呼んでいる。今や『セア』と呼んでくれるのは父だけだ。それほどまでに『リク』という名が大きくなってしまった。

 だから父が言うことも理解できるし、そうするのが一番だろうとも思う。


 私は深く頷いた。


「私はセアラフィラの名前もすごく大事。だけど、リクっていう名前ももう切り離せないくらい周りに浸透してる。だから、お父さんの言う通り、今後はリク=セアラフィラって名乗るようにするね」


 ちゃんと理解したことを伝えれば、父も私が理解したことを受けて頷いた。

 それから父はさらに表情を崩して困ったように笑う。


「実は最近、みんながセアのことをリクリクって呼ぶから、僕もたまにリクって呼びそうになったりしててね……」


 そう言う父のちょっと情けない顔がおかしくて、サラと一緒に笑ってしまった。




 そんな会話をはさみつつ、イリエフォードを出発して六日半。

 王族用の馬車でゆったりときたからだろう。イズンさんとアールレインからイリエフォードに向かった時よりも半日ほど多く時間をかけつつ、私たちは視界に首都アールレインの姿を捉えていた。


 ちなみに着せられているドレスは毎日違うものに着せ替えられている。

 これってさ、別にさ。イリエフォードからドレスを着てくる必要なんてなかったんじゃないの?

 そんな疑問をぶつけたくてもぶつける相手がいないので大人しく着せられるしかないんだけども。


 ……と父に愚痴ったら、父が苦笑しながら理由を教えてくれた。

 どうやらずっと私たち姉妹にドレスを着せたがっていたメイドさんたちに説得されて──正しくは彼女たちの猛烈な熱意にハルトが折れた結果、毎日着せられる羽目になったのだとか。


 あぁ、なるほど。それじゃ仕方がないよね。

 彼女たちには私も逆らえないもの、このやるせない思いはそっと心の底に沈めておこう……。



 前回は遠目に見るだけだった城壁が、みるみる迫ってくる。

 そのまま馬車は止まることなく街を囲う城壁の門をくぐり抜け、街中に入れば沿道に避けてくれた人々がハルト王子の名を叫びながら手を振ってくる。ときどき「イム様ー!」という声も聞こえてきた。

 さすが美形妖鬼のお父さん、モテますな。


 そうして王城前の大きな門に辿り着くと、前もって知らせが届けられていたのだろう。こちらもすんなりと門が開かれ、中へと通された。


 門をくぐるとイリエフォードの館どころではない広大な庭園が現れる。

 さすが一国の城、素晴らしい庭園だ。

 どう素晴らしいって、私の語彙力じゃ語り尽くせないくらい素晴らしいんですよ。


 冬でも咲く色とりどりの花を取り寄せ、それらは自然なようでいて恐らく最も美しく見えるよう計算し尽くされた配置で見る者の目を楽しませ、青々とした常緑樹が白亜の城の美しさを引き立てている。

 感動の一言だ……と表現するのが私の限界だ。

 実際にこの景色を目にしたら、その瞬間ぶわーって鳥肌が立つくらい素晴らしいんだけど、どんな言葉を並べても表現し尽くせる気がしない。


 そんな庭園の最奥に屹立する、この一帯における主役である王城は、荘厳さと煌びやかさで目が眩みそうな美しさだ。これぞ城!

 王道ながらもこれ以上ないくらい理想的なお城像が目の前にある。


「すごいねぇ」


 隣でサラも目をキラキラさせていた。

 わかる、わかるよ。もうその一言に尽きるよねっ!


 感動に打ち震えていると、馬車が停車した。城の入り口に到着したのだ。

 さっと周囲を見回せば、王子の到着を待っていたのだろうか。騎士たちがエントランスまでの道に沿って整列し、その後ろに貴族らしき人々がひしめき合っていた。

 今日はパーティーか何かするんだろうかってくらい、貴族らしき方々は着飾っている。

 そんな人々の注目を浴びながら馬車から降りなければいけないのかと思うと緊張が走った。


「リクはハルトにエスコートして貰ってね」


 そう言うなり、父はサラの手を引いて開け放たれた扉から出て行った。


 えっ、エスコートって何ですかね。

 それって私、どうしたらいいんですかね。


 ひとりであわあわしていると、馬車の入り口からハルトが顔を出した。それからこちらに手を差し伸べて待っている。

 あ、そういうやつですね。映画かなにかで見たことがあるかも知れない。


 私は意を決してハルトの手を取り、外に出た。途端、女性たちの悲鳴らしきものが聞こえてくる。

 あらあら、ハルトくん大人気。

 私、彼女たちから恨まれたりしないよね? 大丈夫だよね?


「気にしないで堂々といこう」


 若干腰が引けているのを悟られたようだ。こそっと声をかけられて、背筋を伸ばし直す。

 そのままハルトにエスコートされて真っ直ぐ歩き、エントランスに到着すると、


「ハルト殿下、お帰りなさいませ」


 エントランスにいた貴人や凄い役職とか持っていそうな人たちが一斉に頭を下げた。

 私の生きて来た世界とは別世界過ぎて、彼らがどういった身分の人たちなのかもうさっぱり判断できない。


「ただいま戻りました。父上は謁見の間ですか?」

「はい、このままお進み下さい」


 一番年嵩の男性が応じると、ハルトは私に促すような視線を送ってから真っ直ぐ進んでいく。私も慌てて隣を歩きだす。

 馬車から降りた時に一旦横に避けて待っていた父も、サラの手を引いて後ろからついてきていた。

 促されるまま正面に伸びる広い階段をのぼりきれば、さらに上へと続く階段が現れる。どうやら謁見の間はこの先のようだ。


 緊張で足がもつれないように気をつけながら歩く。ただでさえ履き慣れない低いながらもヒールの付いたパーティ用の靴が歩きにくい。

 私、覚醒しておいて本当によかった。もしうっすら結界を纏ってなかったら間違いなく靴擦れしたもの!


 そんなくだらないことに感謝しているうちに、大きな扉の前に到着した。明らかにこの先が謁見の間だ。

 本物を見るのは初めてだけど、雰囲気から何となく分かる。


 周囲の人間の緊張感も半端ない。

 つられて緊張しそうになると、ハルトが私の手をぽんぽんと叩いた。振り返れば、目が合ったハルトが「大丈夫」と囁いて、正面に向き直る。

 さすが王子様は違う。私も見習うつもりで正面に向き直った。


「ハルト殿下、およびイムサフィート様、イムサフィート様のご息女、ご帰還ー!」


 私はご帰還じゃないけどね! と、心の中でツッコミを入れる。それくらいの余裕ができてきた。

 そして声をあげている衛兵さんがものすごく緊張しているのもわかったので、心の中でそっと応援しておく。

 頑張れ! 衛兵くんっ!!


 目の前の重厚な扉がゆっくりと開かれていく。同時に、その扉の向こうが段々と明らかになってくる。


 正面に伸びるのは赤い絨毯。

 広い空間を支える、精緻な細工の入った柱や壁。

 壁際に置かれた美しい調度品。


 それらの中央に、大きな椅子があった。

 王座だ。

 そこに座っているのは前世を思えばまだ若い、けれど紛うことなき王としての威厳に満ちた男性だ。今世のハルトの父親であり、アールグラントの国王だろう。


 その横に、三人の女性が立っていた。

 ちらっと聞いたんだけど、一人がハルトの実母にあたる正妃で、ほかの二人は側室なのだとか。側室と言ってもこの国王は立場の差をさほどつけていないらしい。

 一夫多妻にはちょっと違和感を覚えるけれど、平等に大切に思っているのであればそう悪くもないと思う。


 そんな女性たちの横に、一人の少年が立っていた。私と同じくらいの年齢に見える。

 恐らくあの少年が王太子ノイス殿下なのだろう。


 他にも貴族や文官っぽい人たち、神官服の人たちがいて、壁際には勲章を胸に飾った騎士たちが立っていた。

 これぞ謁見の間。

 王妃や王太子までもが立ち会っていることを思えば、結構な歓迎っぷりなんじゃないだろうか。


 ハルトにエスコートされて赤い絨毯の上を歩きながらついつい人間ウォッチングに精を出していると、ハルトが国王より一段低い場所で立ち止まり、一瞬こちらを見て「しまった」と言わんばかりの顔をした。

 どうしたんだろう? と疑問を浮かべているあいだにハルトは国王様に向かって跪き、右手を胸に当て、頭を下げた。後ろで父も同じようにしている気配。


 お、おぉ……これは、私も倣うべき?

 しかしあれは男性の取る姿勢だろう。この国の女性の王に対する作法がわからない。


 わからないので、咄嗟にアルトンで領主の奥方から教えられた女性の礼をする。

 跪き、ドレスの裾が広がって迷惑にならないように、皺にならないように手で持ち上げるようにしながら頭を下げる。

 確かこんな感じだったはずだ。


「よくぞ戻った、ハルトよ。イムサフィートもご苦労。……して、そちらのお嬢さん方がイムサフィートの娘たちかな?」

「はい、こちらがイムサフィートの長女リク=セアラフィラ嬢。イムサフィートの横にいらっしゃるのが次女のサラフェティナ嬢になります」


 いつの間にか父が話を通していたのだろう。ハルトは私をリク=セアラフィラと紹介した。それに合わせて私は改めて頭を下げる。

 確か、王族の前では許可無く顔を上げたり喋ったりしちゃいけないんだよね?

 なのでそのまま動かずにいると。


「皆の者、楽にしてよい。ハルト、イムサフィート、リク、サラフェティナ、自由な発言を許可する」


 国王が許可を出した。え、そんな簡単に自由にさせていいの?

 恐る恐る顔を上げると、隣で先に立ち上がっていたハルトが手を差し伸べてきた。こういうところを見ると、本当に王子様なんだなと思う。

 私はハルトの手を借りて立ち上がり、改めて正面の国王を見た。確かに、父が言うように優しそうな面立ちの王様だ。その瞳は慈しみが宿っているかのように優しく温かい。


「堅苦しいことは止そう、ハルト。そなたたちも下がってよい」


 と、国王が周囲にいた貴族や文官、神官たちに声をかけると彼らは深々と一礼して去っていった。壁際の騎士たちは残っているけれど、一気に緊張の糸が切れたような雰囲気になってしまう。

 いいのか、それで。


「イムよ、よかったな。娘たちが無事で」

「はい、皆様のおかげで無事に再会を果せました。ありがとうございます」

「よいよい。私も子を探す親の気持ちは痛いほど分かる」

「陛下……」


 父が苦笑しながらハルトを見る。当のハルトは気まずそうな顔をしていた。きっと勇者になるのが嫌で城から逃げ出した時のことを揶揄されているのだろう。

 自業自得なのでこの手のやり取りは耐えるしかなさそうだ。


「それにしても可愛らしいお子さんたちですね、イム。とてもあの噂がそこにいるリクさんのものとは思えないほど」


 と、王の隣に立つ女性が美しい微笑みを浮かべながら言った。

 私のことかな? 私のことだね?

 勇ましい噂ばかりで、なんかすみません。だけど可愛らしいとか言われたよ、照れるわぁ。


「そうであったな……そなたが冒険者ギルドで名を轟かせている『リク』と同一人物であったか。いやはや、失礼ながら私の目から見ても、その外見からはとても同一人物とは思えないな」

「きょ、恐縮です……?」


 恐縮するところかな? もう何だかよくわかんないや。


「疑われるならここで私が手合わせでもしましょうか?」

「はぁっ!?」


 唐突にハルトがとんでもないことを言い出したので、思わず素が出た! 素が出ちゃったよ!!

 慌てて両手で口を塞ぐも、覆水盆に返らず。

 あわわわわ、もうほんと、勘弁してよ!? 私は一般人なんだから、ロイヤルなジョークは通じなくってよ!?


 しかし王族方への受けはよかったらしい。


「それは見物かもしれないが、リクが嫌そうだからやめておこうか。まぁ、私もかつては剣を学んだ身だ。リクの動きに隙がないのは見たらわかる。疑ってなどいないから安心せよ」


 ふおぉぉっ! よかった、怒られなかった!

 はぁ、寿命が縮むかと思った。今後はハルトの発言に反応する時は気を付けなければ。反射で反応、駄目、絶対。

 ……すぐに忘れてしまいそうだけど。


「さて、本来の目的も達成したことだ、本題に入ろう。もう気付いているだろうが、今日は夜会が催される。何の夜会か、わかっておろうな? ハルト、ノイス。重々覚悟して臨むように。イムサフィートとリクとサラは存分に楽しむがよい」


 おやおや、ハルトとノイス殿下の顔がもの凄く嫌そうな顔に変わったぞ。これはもしや、お見合いを兼ねた夜会ってやつかね。

 大変だねぇ、王族は。


 しかし夜会か。

 きっと美味しいものが出されるんだろうな。だったらタツキも呼んであげたいなぁ。

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