共通②B ソリーユに聞く
「ソリーユ様、私はお邪魔でしょうか?」
「この話はレディに聞かせるには少々刺激が強いと思われますよ」
―――お子様と言われなかっただけで、少しは淑女とされている気がして嬉しいと思った。
「では私は少しはなれています」
ソリーユが王子に危害を加えることはないと信じ、話が聴こえないくらいのソファに腰掛け、距離をおいた。
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ソリーユは二度任務へあたるようで、私達は城へと帰還する。
「よう」
離れて見ていた護衛は待っていた兵士になにごともないと報告する。
「隊長~!」
騎士が廊下を走りながらこちらへやってくる。
「どうしたマルゴミルス」
マルゴミルス、どこかで聞いた名だ。
「あー!」
「どうした?」
私はこの男と面識があるどころか、昔から嫌っていたのだ。
「あのときはよくもからかってくれたわねマルコゴマミソ!」
「はあ……?」
幼少期から12まで貴族の子女が基礎を学ぶ場所で、私はよくあの男にからかわれていた。
「私、パトレアナよ」
「あー!あの警察がロボに乗ってパトロールする映画の」
「違うわよ!」
埒があかないので、それを大体見ていたファルジェがかつてのことを話す。
「ああ、あの跳ねっ返りか」
やはり私より誕生日が少し遅く今は一つ下の13才で男爵のくせに生意気なマルゴミルスは健在だ。
「というか貴方兵士じゃなくて騎士団長だったの!?」
「おうよ。それはともかく、そんな走ってどうした」
彼はどうでもよさそうにマルゴミルスにといかける。
「明日は王城でパーティーがあるそうです」
「そりゃもう知ってるっての」
マルゴミルスは騎士団長に気に入られようと必死だ。
「それで、お前は誰と踊るんだよ」
マルゴミルスから唐突に聞かれて戸惑った。
「私も参加するの?」
「非力なお前に任せるのは心配だが曲がりなりにも殿下の護衛だろ。要たる団長や俺は陛下の警護がある。いないよりマシってレベルだけどな」
たしかに私にも毒味くらいはできるが、この男に言われると腹立たしい。
「ま、踊る暇はないだろうし、お子ちゃまのお前をダンスに誘う物好きもいないだろうけどな」
「踊る時間くらいつくってやるよ。嬢ちゃんは気にせず楽しめ」
◆パートナーは誰がいいかしら?
【ソリーユ】
【マルゴミルス】
【踊らなくていい】