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共通②A アルスイードに聞く


「王子、私はこちらに残っても構いませんか?」

「ソリーユ=ブラン。どうなんだ?」


アルスイードはソリーユに判断を委ねるようだ。


「殿下に相違がなければ私は構いません」

「であれば好きにしろ」


どちらにせよ組織自体の話をする気はないようなので私は話を聞くことにした。

なにか危険なことがあるなら、しっかり自衛をしなければならない。


「近頃、殺人鬼スコーピオの噂を耳にしませんか?」

「ああ、16年前にも現れたと聞くな」

「今はその殺人鬼を捕える為に動いているとだけ……」



私たちはソリーユの話を聞き終えて、城へと帰還した。


「ズーイー隊長、殿下のご帰還であります」

「おお、その様子だと問題なく帰ってこられたみたいだな」


背後に護衛がいて、兵士は特に何事もないと報告していた。

本当は色々とまずいことはあったが、口止めされているので言うわけにはいかない。


「というか貴方、ただの兵士だと思っていたら騎士団長!?」

「ん、言ってなかったか?」


彼はて、と言わんばかりに顎に手をやる。


「聞いてないわ!!」

「……やれやれ」


アルスイードがため息をついたようだが、どうしたのだろう。



「そういや嬢ちゃん」

「レアナで構わないわ」


彼が兵士だろうと騎士団長だろうと爵位はこちらが上で、対応はなにも変わらない。

しかしいいかげんお嬢ちゃんはやめてもらいたい。


「んじゃーレアナちゃん」

「子供扱いはやめて頂戴」


私が顔をそらすと、ズーイーは悪びれた様子なく笑い飛ばした。


「ダンスのパートナーは決めたか?」

「パートナー?」


社交界に参加でもさせるつもりなのだろうか、と身構えているとズーイーが“ああ、そうか”と言う。


「悪い。言ってなかったな」

「何を?」


「明日は城でパーティーがある」

「そうなの」


つまり私は今年の王城パーティーに参加するのね。

子爵家はまちまちで、うだつのあがらない微妙な立場。

王城開かれるパーティーに参加できるのは光栄だ。

これが男爵家クラスの娘だったらもっと喜ぶに違いない。

平民の娘だったら招かれることもないだろう。

ただ、これに参加できるのは私が王子の傍に控える立場だからのようね。


「で、嬢ちゃんは誰と踊りたいんだ?」

「ええ……」

「早く決めないと、目の前にいるオッサンと踊ることになるぞ?」


◆ダンスの相手は誰がいいかしら?


【アルスイード】

【貴方でいい】

【踊らない】

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