餌付けします!
エドが眠ってから一時間ぐらい経つ。ネリー、遅いなあ・・・・。
スミレ、愛してるよ
って、言ったよね?いやいやいや、完全に寝ぼけてたし・・・・。でもドキドキする。エドのバカ。考えないようにしても、何度もその意味を考えてしまう。
キスしたことも、身体に触れられたことも、ドキドキした。でも最後の言葉が一番ドキドキした。
はあ、エドを見れないよ。エドのバカ。だって、エドの唇を見たら・・・。うー。エドのバカ。
「はあ・・・・。」
「スミレ?」
あっ!
「スミレ?」
また、寝ぼけてる?
「エド、何歳?」
「ぁあ?」
うっ・・・。大人のエドだよね。
「スミレ、なんでお前がここにいる?ネリーはどこだ?」
あっ・・・・。
「ネリーは用事があるって。でも、すぐ戻ると思う。心配しないで・・・。」
ネリーがいなくて、心配なんだ。17歳のエドめ!勘違いしてドキドキしたのが馬鹿みたい・・・。
「はあ、使えないな・・・。スミレ、お前はネリーが帰ってくるまで隣の部屋にいろ。」
どうせ私じゃ、なんの役にもたたないですよ。エドのバカバカ。
「スミレ?」
「エド、何か食べる?ネリーが準備してくれたの。」
「スミレ、お前は今すぐ、寝室から出て行け。今すぐだ・・・・。」
エドは寝ぼけてただけ。エドは私の教育係だから側にいてくれてるだけ・・・。エドは教育係で乳母なだけ。それだけ。エドの恋人は、綺麗で優しいネリーなんだから。
「わかった。」
なんで、こんなに悲しくなってるんだろ?なんで、愛してるって言われてあんなに嬉しかったんだろ・・・。赤ちゃんの頃から面倒見てくれてるのだから、家族として愛してるって言っただけだよ・・・。バカ。
立ち上がって部屋を出て行こうとしたら、腕を引っ張られ、抱きしめられる。
「ベッド。」
「ベッド?」
「ベッドで食べる。」
それを言うだけのために抱きしめないで・・・。
トレーにパンと果物と水をのせて、エドに渡す。エドはじっとトレーを見て食べない。
「エド?お腹空いてないの?」
「いや、なんか怠くて。やっぱり、後にする。」
スミレが甘やかせてよ
うっ。なんで今思いだすの・・・・。寝ぼけたエドなんてあてにならない。
僕を信じて
うーっ。大丈夫!どうせ断るから。
「エド、食べさせてあげようか?」
さあ、どーんと断って!
「・・・・・。じゃあ、スミレの言葉に甘えるよ。」
そう言ってエドは、凄く意地悪な顔をして笑った。しかも、凄く楽しそう・・・・。
えっ。あれ?断らないの?ちょっと、ううん。凄く、後悔してる・・・。言わなければ良かった・・・・。
うん?あれ・・・?なんで?なんで、私がベッドに?なんで、エドのヒザの上に?しっかり抱きかかえられたら、食べさせにくいよ?
「スミレ?食べさせて。」
エドは私を見上げて、口を開けた。
大丈夫。大丈夫。食べさせてるだけなんだから。パンをちぎって、エドの口に・・・・。あぅー。なんで、そんなに見るの。なんで、食べさせてる私が恥ずかしくならないといけないの・・・。
「エド、そんなにじっと見ないで。恥ずかしい!」
「なんだ?また目隠しされたいのか?」
目隠し!そんなことしたら、食べさせられない!あっ!
「エド、目隠ししたい・・・。目隠しして。」
恥ずかしい・・・。エドの顔は見れないから、下を向く。
「スミレ、顔を上げて。」
エド・・・・・・。いつも、その布はどこに隠し持ってるの?
「エド、ありがとう。私がやるから、エドは目を閉じて。」
エドが文句言う前に布を奪い取り、エドに目隠しする。ふふ。これで、大丈夫!エドの目が見えなければ問題ない!
「エド、アーンして?」
ヴィクターが幼いころには、こうやって食べさせてあげたなあ。ふふ。ヴィクターだと思って食べさせれば良いんだもんね!エドの口にパンを入れてあげる。ふふ、余裕だ!
「エド、もっとパン食べる?それとも、果物にする?」
「果物。」
果物をエドの口に持っていく。一口では食べれない。二口目にエドの舌が指に触れて・・・。目隠ししてても恥ずかしいんですけど。頑張れ、私!
はあ、私、頑張った!エド、完食!
「エド、おしまい。」
「じゃあ、綺麗にしないとな。」
えっ・・・。
「私、手を洗ってくるね。」
エドのヒザから降りようとすると、腰と手を掴まれる。
「俺が綺麗にするから必要ないだろ?」
エドが掴んでいた私の手を舐め始める。
「エド、離して。手を洗うから!」
「スミレ、すぐ終わるからじっとしてろ。」
エドの言う通り、すぐ終わったけど・・・。エド、もしかして、まだ寝ぼけてるのかなあ?
「スミレ、水。」
「あっ、はいどうぞ。」
エドの手にグラスを持たせる。
「なに?飲ましてくれないの?」
「なっ!」
「ふっ、冗談だ。」
なっ!馬鹿にして!
「グラス、貸して!エド、口を開けて!」
エドからグラスを取り上げ、水を口に含む。そして、膝立ちになってエドを見下ろす。エドの唇に触れ、口移しでエドに水を飲ませる。
やってやったー!できないと思ってたでしょ?エドのバカ!
「スミレ?足りない。もっと。」
えっ?えーっと。もう、無理。無理、だよ・・・。
「足りない・・・。」
エドは目隠しを外して、私の顎を掴んでキスをした。
「やっ。エド、ヤダ!」
「スミレ、お前が悪い・・・。もう、諦めろ。」




