ヴィヴィアンとオーウェン
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いやいやいや、冷静に考えたらオカシイでしょ?明らかに格下のV国が超大国A国の王子に死を持って償わせるって・・・。ありえませんよ!ヴァネッサ姉様!ありえませんからっ!
あの時、私もどうかしてたような気が・・・。アーサーが泣きそうなを顔するからどうにかしたくて、妃にしてだなんて・・・・。恥ずかし過ぎる。リリーに感謝しなくちゃ。あのまま最後までしてたら、きっと後悔してたから・・・・。
アーサーになんて言おう・・・。やっぱり妃にはなりませんって言えば良いかなあ?オーウェン王子の話だと私は妾妃になるみたいだし、アーサーは他に正妃を娶らないといけないんだよね?私って凄く邪魔なような気が・・・。アーサーは傷のことを気にしてる。言い方が違うだけで、私を妃にする理由はやっぱり傷のことだろうし・・・。はあ、なんて言おう・・・。
考えてばかりいたら、お腹すいたかも・・・。リリーにお茶をお願いしようかな。
「リリー?リリー、いる?」
いない?ヴァネッサ姉様に1人でウロウロするの禁止って言われてるし。でも、扉を開けるだけなら良いよね?部屋から出なければ。うん。良いことにしよう。
少しだけ扉を開けてみる。誰もいない・・・。誰か、誰か通らないかなあ。1分ほど待ってみたけど誰も通らない。仕方ない、諦めよ。扉を閉めようとすると、凄い勢いで扉を開けられ、またすぐ閉じられた?ビックリして思わず頭を抱えてしゃがみこんだ。ゆっくり扉を見るとオーウェン王子が立っていた・・・。
えっ?何?
「リリー、いないの?ダメだなあ。アーサーがまたヴァネッサを襲いにくるかもしれないのに!」
「・・・・・・・。」
何?何?何?なんで、なんで私は押し倒されてるのーっ!
「さっきは我慢したけど、ヴァネッサのことを考えたらね、また続きがしたくなってね、来ちゃった。」
来ちゃったじゃないし!どいてーっ!と叫んでるのに、口を押さえられていて、ん゛ーっ!にしかならない。
「アーサーより、ずっと気持ち良くしてあげる・・・。ヴァネッサ、僕にしなよ。僕なら正妃にしてあげるよ。」
オーウェン王子は耳元で囁いて、耳に舌を入れた。
「ん゛ーっ!ん゛ーっ!」
耳の中を、耳朶を、耳全体をオーウェン王子が舐める。オーウェン王子の息が耳にかかり、首をすくめる。
「ヴァネッサの身体に僕が舐めてない場所がなくなるまで終わらないよ?泣いてもダメだよ?ヴァネッサ、知ってる?君が泣いてるのを見ても、止めるどころか、もっと泣かせたくなるって。アーサーにも、たくさん泣かされた?」
「んん゛ーっ!ンっ、ンっ・・・。」
私は泣きながら首を横に振る。
「ふふ。ヴァネッサ、止めて欲しい?止めて欲しかったら、僕のことをオーウェンって呼んで。手を外してあげるから、叫ばないでね?叫んだら、最後までしちゃうよ?良い?」
頭を縦に振る。
「あっ、そんなにあからさまにホッとされるとムカつく。やっぱり止めてあげない。」
「ん゛ー!」
「冗談だよ。だから泣き止んで。」
「そんな怖い顔しないで?可愛い顔が台無しだよ?」
可愛い?皆さん、聞きました?可愛いって、どの口がっ!醜いって思ってるくせに!そう!なんで醜い私に構うの?放っておいてよ・・・。
「なあに?言いたいことは言って?」
「醜いって思ってるくせに、可愛いだなんて嘘を言わなくてもいいです。」
何それ?私は醜いって言われて、さっきなんて襲われそうになっていたのに、なんでオーウェン王子が傷ついた顔をしてるの?
「あれは、アーサーが・・・。んー、ゴメンね。君は醜くなんてないから・・・。僕は可愛いと思ってるよ。」
「オーウェン王子、帰ってください。リリーが戻ってくる前に!」
「オーウェン王子じゃないでしょ?オーウェンでしょ?また王子って言ったら、お仕置きしなくちゃね?」
「なっ!」
「ねえ、ヴァネッサ?アーサーは上手だった?君を気持ち良くしてくれた?」
「はっ?」
「僕にもチャンスを頂戴よ。僕とのほうが相性良いかもよ?相性は大事だよ?僕を選びなよ。僕なら君だけだよ。それに僕なら、子どもができなくても君だけを妃にできるよ。」
「子ども?」
「そう、子ども。アーサーは絶対に世継ぎを作らないといけないから。ねえ、ヴァネッサ、僕ともしてよ。」
「・・・・・・・・ない。」
「えっ?」
「アーサーと最後までなんてしてない。」
オーウェン王子は、なあんだと言ってニッコリ笑った。
あぁ、そうだよね。オーウェン王子は本気で私を口説いてるわけじゃない。アーサーに嫌がらせをしたいだけ。
「どうしよう、ヴァネッサ?」
「どうもしません。わかったら、帰ってください。あと、私はアーサーの妃にもなりません。」
はあ、疲れた。ゆっくり眠りたい・・・。
「どうしよう、嬉しい!僕、初めてとかって全然気にしないのに・・・・。どうしよう・・・、じゃあヴァネッサの初めては僕になるんだね!優しくするからね!」
「はっ?」
「今からする?」
「はぁ?オーウェン王子は、スミレが好きなんでしょ?私は身代わりは嫌ですから!」
実際身代わりじゃないけど、でも嫌。
「あっ、また王子って言った!スミレ?スミレは絶対に僕を選ばないから・・・。」
なんで?そんなに悲しそうな顔しないで・・・。
「今は我慢するから。少しだけ、抱きしめて良い?」
この兄弟は・・・、なんでこんなに甘やかしてあげたくなるんだろう・・・。
「少しだけね。」
「うん。ヴァネッサ、大好きだよ。」
オーウェン王子が優しく抱きしめてくれたから、私も優しく抱きしめ返した。
ガコって、凄い音がして・・・。
「ソレから離れろ、オーウェン。死にたいか?」




