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ごちる  作者: 大夜
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人が生きるために絶対必要な営みってなんだと思う?

「人が生きるために絶対必要な営みってなんだと思う?」

あーはいはいセックスセックス

「…そんな事言うなんて、キモい」

うるせぇ!お前にいわれたくねーよ!

「全く何盛っているのか…生きていくために絶対必要な営み、それは習慣だよ」

シューカン?ジャンプ?

「その漫画脳やめい。習慣だよ習慣。定期的に行う決まった事さ」

なにそれ、朝起きて歯磨いたり寝る前に風呂入る事か?

「そうそう、普遍的でまったく面白みの無い回答だけど合っているよ」

で、終わりか?二点

「早合点しないで欲しいな。習慣の話はこれからなんだから」

ドーゾドーゾ

「…急に話す気失せたけど続けるね。僕はとてもショックを受けておかしくなった人を知っている。パニック障害というのかな?話す言葉は支離滅裂どころか母音のみで立つこともままならない。でもね、何故か手を合わせることだけはしっかりやるんだよ。ご飯を食べる時とかさ。絶対に欠かさないんだ。その人はショックを受ける前は熱心な宗教家だったらしくてね毎日食事の時と朝夕二回手を合わせるんだ」

 狂っていても信心深いんだな

「どうなんだろうね。神様に祈っているというより毎日同じことをしなきゃいけないって心があるから生きていることが出来るんじゃないかって思うの」 だから習慣が生きるために必要だってのか?そんなまともな思考が出来ていない奴が生きているとは到底思えないけど。

「そんなことないよ」

ん?

「生きているんだよ。間違いなく。空気を吸って音を聞いて光を見てご飯食べて熱を感じて。それを死んでいるだなんて言わせない」

そうか、そうかもな。なんか今日は偉く真面目だな、あんまり興味深い話ではないけど七十八点くらいだ。

「あらら、それでもやっぱ辛口だね。でもね、これはまた別の話なんだけど…」

それならまた今度だ。今日はお終い。

「そうだね、あんまりいっぱい話すと今度話すネタがなくなっちゃうもんね」

どうした?

「どうしたって何が?」

いや…なんでもない

「そう、じゃまた今度ね」

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