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ごちる  作者: 大夜
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自分を大切に出来ない人は他人を大切に出来ないって言うじゃん?

「自分を大切に出来ない人は他人を大切に出来ないって言うじゃん?」

言うね

「じゃあオナニーする人はセックスできないってことじゃん」

オイ待て、ついていけん。順を追ってしゃべれいや今日はもうしゃべるな

「オナニーってさ、ようはこうムラムラっとしてすっきりするためにすることでしょ、だけどさ」

やめろっての

「…実際のところ体力をかなり消耗するし大事なエネルギーを多く失う行為だからおおよそ自分の身体を大切にしているとは言い難い」

しらねーよ、まじでやめろって

「だから自分を大切にしないような人の子供を作る行為であるセッ…」

あーあーあー聞ーこーえーなーい

「セ ッ ク ス ! っ て さ ぁ」

やかましい!!もう帰る

「フフフ、毎度の如く鍵はこちらが握っている」

くそう、で結局言いたいことは何だよ?

「わかったよもう嫌がるような表現は避けるから、性行為ってさ、あまりに無責任なんじゃない?」

あぁ、つまり性欲の処理のためだけにそういうことはすんなってか?無理でしょ

「別にそんな当たり前のことが言いたいんじゃなくて自慰行為ってイメージ的には中毒性が高い行為であって、さらにそれに溺れてしまうと健全な性行為は難しくなる。その結果相手の身体に負担のかかる性行為でしか満足出来なくなっちゃうじゃん?」

なぁ、この話長くなるのか?

「長くは無いよ、ごちるだけだし。そんなに嫌ならもうまとめよっか。簡単に言えば一人ぼっちなら他人とは交われないってこと」

…意味分からん

「簡単だって、ようは自分を大切に出来ない人ってのは一人ぼっちであるということなんだから」

あぁ、それはなんかわかるかも

「ごめんね、少しエッチな言葉を使えばツン以外も見せてくれるかなって期待してたんだけど」

ドン引きだよ

「そうか、なら今後は気をつけよう」

ぜひ気をつけてくれ、今回はシモい話だったから零点

「うわ、酷いな。日本文学なんてほとんど官能小説みたいなものなのに」

黙れ、そう思っているのはお前だけだ

「まあいいや、次回はいい点取るよ」

…ほどほどにがんばれ、今日はこれで活動終了

「じゃ最後にいつものやって」

いつものってなんだよ?

「とぼけなくていいから、それともさっきの話でおっきしてるの?くっついたらそれが気付かれちゃうかもとか考えてる?」

いい加減怒ってもいいか?

「怒ってるんじゃなくておっきシてるんでしょ?って痛い!」

そろそろ黙れ

「うう、鞄投げつけないでよ、痛いじゃん…あぁ分かったもう言わないから振りかぶらないで」

ふん、じゃあな

「うん、また明日ね」


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