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七話!ーー新キャラキャラキャラロボメイド!

ちゃらっちゃっちゃっちゃー!

I'm love i't!






てへ♪やっちゃった!


さあさあ!遂に新キャラ登場よ!待望の果てに続く予想外の展開!


彼女は敵か!味方か!まさかの落武者か!


ただこれだけは言っとくわ



この番組は私の物よ!

嵐が過ぎてから二週間過ぎた昼下がり。ベランダで洗濯物を干す俺は一応の警戒はしていた

いつ迷惑の代名詞が現れるか分からないからな


「典時、お手紙来たよ〜。なんかやたらとゴージャスなんだけど」

「ゴージャス?ちょっと持ってきてくれ」

ノインから受け取った手紙は本当にゴージャスだった

散りばめられた金粉に小さいながらも希少な宝石で装飾されている

はて、まさか地集界から手紙でも届いたのか?

ゆっくり封を切り手紙に目を通す




『久しいな我が弟子!グレート師匠じゃ!』


その前文を読んだ時点で握り潰した。


「えぇぇ!いいの典時そんな暴挙しちゃって!」


「気にするな。いつものことだ」

「ならいっか」


そう言ってノインは一人オセロを始めた

しかも一人二役のセリフ付きかよ


ノイン

「ふっふっふ、お主も悪よの〜(パチン)」

ノイン2

「いえいえお代官様程では(パチン)」

ノイン

「ぐはははははははは(ぺちん)」

ノイン3

「・・・・・(パチン)」


ノイン

「む、何奴じゃ!えいやっ!(ビシィィン!)」

ノイン3

「ぐはぁっ・・・(パチン)」




あれ?刺客かなんか殺された?



そんなどうでもいい疑問を頭に残して掃除機に手を伸ばすと電話が鳴り出した


ノインは未だに第2、第3の刺客を無情にも殺している最中なので俺が出る


「もしもし」

『初めまして作間典時様。MG-0001型(家事全般及び仕付け調教何でも―――』

ガチャン



受話器を叩き付けた


電波か!それとも新手の宗教か?


嫌な汗を背中に感じ身震いする。多分来る


直後千錠されている筈の玄関が開き何かが聞こえる


「何でも来い)プロトタイプ精巧人形です。以後、御見知りおきを」


透き通る綺麗な声とセミロングの朱色の髪に純白のカチューシェ。黒をメインとしたメイド服に身を包み一点張りの無表情。そして左の袖には『一日一発の誤射』のロゴサイン




新手の変態か?

大変失礼ながら率直に思ってしまった


「因みにMGの略は萌えグレートだそうです」


変態確定




「え〜っと君は・・・・・コイツと同じ?」


指差す先には未だにオセロ中のノインがいる


ノイン1

「ちょりゃぁぁあぁぁ(バチィィィン)」

ノイン19

「ぷぎゃぁぁ(パチン)」



メイドはノインを見て

「不愉快です」

正直だなこの子は

相変わらず無表情なメイドはスカートの両端を軽く摘まみ一礼する

「私の事は御自由に御呼びください」

と言われても、MGなんて呼べないしあんな長い文では呼べんし・・・・・・


「じゃあ1号さんで」

「了解しました」

「それからあのやたら長い名前は何?」

「主が取り敢えずやっとけだそうです」

「さいですか」


「・・・・・・・」

「・・・・・・・」

お互い無言で見つめ合う



ううむ。中々苦しいな


「あの・・・立ち話も何なんでどうぞ座ってください」

「御気遣い感謝しますが侍女たるもの、そのような態度で客人と接するわけにはまいりません」

「・・・さいですか」




ううむ、ううむ。苦しいな苦しいな


「いよっしゃ〜黒の圧勝だ〜。世の中やっぱり財力よ〜」

オセロ台を引っくり返しながら叫ぶドアホは漸く1号さん気付いた

「・・・・新手の愛人!この節操なし!」

転がっていたオセロを額に思いっきり叩き付けた



悶絶するドアホを無視して改めて1号さんに向き治る

「アホは無視して下さい。それで、用件はなんですか」

1号さんはしっかりアホを無視してくれた

「私は『オウンビゾッド』此方の言葉で地集界の主、イマ様に御仕えしております。既に御存知の程と思われますがそちらのトゥアン・ダヌ・ノイン令嬢の母君、トゥアン・ダヌ・パラノア様から御報告されたようにイマ様に許可無く異界の者を住まわせた事に対し、私が派遣されました」

ノインは額にオセロを重ねてオセロタワーを積み上げている

「て、典時、そこに転がってるオセロ取って」

菓子を入れてた盆を面の方を叩き付けた

「甘い!放送ギリギリマトリX避け!」

いらん技能を付けたようだ。浅はかな

「1号さん」

「浅はかです」

1号さんはスカートの中から二メートル近い裁縫針を四本抜くと取り敢えずノインを床に標本見たいに押さえ付けた


「ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!協定結んだよこの二人!」

綺麗に無視した

「作間典時様。主からの言伝てを御預かりしとおります」

そう言って1号さんはやっぱりスカートの中からゴッツイ機関銃を引っ張り出した。後に分かったがM4という自動拳銃だそうだ

そしてその銃の左側の側面には『そんな一発を貴女に』とロゴが書いてあった



「あ、袖の続きか」

一人納得した俺だが1号さんは相変わらずの無表情で銃口を向ける

「『痛め付けて分かって貰え』主からの言伝てです」


鼓膜を殴るような音と共に部屋に無数の弾痕を作り上げた




「いぃぃぃぃぃぃヤッホォォォォォォォ!!」

只今五階からダイビングしてます


「つうか何で私の頭下に叩き付けようとしてるかなぁぁぁ!」

「死にたくなかったら必死に浮け!」

「悪魔やろぉぉぉぉ!」

お、浮いた浮いた


鼻水ぶったらして泣きまくるノインを背中にくっつけてバイクに股がる。アクセル全開で公道に飛び出しひたすら町外れに向かって走り出す

後方から軽い地を蹴る音とやたら派手な発砲音が聞こえる


無視だ。例え隣の車が急に操作を失って高速回転して玉突き事故をしてたとしても無視だ



御請求は地集界へ










山道を走り抜け獣道を飛び出すと広い草原に飛び出した


懐かしいな。よくここで変人師匠と稽古してたもんだ


「うぁ・・・おはよ典時・・・・・・ご飯?」

「よしよしノイン。取り敢えずそこに生えてるキノコを食べてみろ。笑いが止まらん美味さだ」

「マジ!きゃっほ〜♪」


愚か者め




さて、いつの間にか1号さんが追い付いて来たらしく丁寧に獣道を伐採して歩道を作ってくれたようだ。一応お礼を言うべきだろう

「作間様、御覚悟はよろしいでしょうか?」

軽い跳躍で2m近く飛ぶ1号さんはその場で停止した。ノインと同族か?


「不愉快です」

「すまん」


1号さんはいきなりゴツい銃を発砲した。ギリギリで軌道から逸らしてみたが奇妙にも銃弾が停止していた

「私達地集界で造られた精巧人形は内部に空間操作を可能とする秘核炉を保有しております。空間固定を可能としとおり、この様に浮くことも可能です」


指を鳴らすと真横を通過する銃弾は頬を掠める

「それでは参ります」

宙を蹴り一直線に飛来する1号さんは拳を構え突き出す

左に身を投じて避け直ぐに追撃を始める

近接武器の類いを持っていないのか、互いに素手の攻防を続ける


腕を弾き懐に潜り込もうとするも空間固定のせいか手前で弾かれる。しかし接近戦はこちらの方に分があるようで1号さんの攻撃軌道も予測出来る




互いに一歩も退かぬ攻防を繰り広げる中で早速と此方に走ってくる輩


「てんじぁははははははははははは!!」


跳び跳ねクルクル回るノインは周囲に突風を撒き散らしている

「このキノコもははははははははははは・・・・・ひぃ、ひぃ、ひぃ、ひぃお腹いたいひひははははは!」


ぼふ〜んぼふ〜んと盛大に辺りの木々を薙ぎ倒す厄災は 遂に俺と1号さんを直撃した


なんとか1号さんを庇ってみたものの、頭をかなり強打した

よし、取り敢えずつねるか殴るかするか

「ん、1号さん、どうした。そんな不思議なマジックハンドを持って」

「作間様、御察し下さい。いくらトゥアン・ダヌ家の御令嬢であっても流石に・・・・・」



暫し見つめ合う二人は固く握手を交わし、武器を片手に進む




「あははははは・・・・ひひ、苦しい!キノコ怖いひひははははは!はははははは典時、何二人してこっちにひぃ、ひぃ、ひぃ、ひぃ・・・・・ヒィィィィィィィィィィィィひはは・・・・」














1号さんと一緒にお昼ご飯にすることになった

「準備いいね1号さん」

「はい。今回はお出掛け用スカートなのでお出掛けシートも収納しております。昼食がスーパーソロモンの『刺激激し過ぎ!激激二倍なメロンパン!?もう止まらない♪』ですがご了承下さい」

「あ、いいよ。そのパン辛くて結構好きだから」

1号さんが入れてくれた緑茶を啜り遠くの木に目をやる

何かが吊るされているが所詮ただの景色だ




「あ〜、そう言えば和んでたけどノインの件どうすんだ。やっぱり決着つけっか?」

すると1号さんはポケットから小さな九体を取り出してグレネード砲にセットしてノインの居る方に発射した


「いたぁ!」

精密射撃だ




『いようトゥアン・ダヌ家のガキんちょ。イマ様を覚えてっか?ん?相変わらずまな板だな。ん?あの頃のパラノアはもうCカップだったのによ。ん?しっかし寝癖頭スッゲーな。リンスしろリンス!トリートメントは女の必需ひぃんっ痛!噛んだ!舌噛んだ!ん?お前何放置プレイ勤しんでんだ。そりゃ俺の特権だ!ん?おお!遠く彼方に居るのは0001じゃねーか!ん?隣の若造!テメー俺のメイドのスカートの中見たら俺に写真送れ!必ずだぞ!』



なんだあいつ

見た目は渋谷辺りに居そうなナンパ野郎だがうっさいな

「典時!コイツ消してよ!シツレイ極まりないもん!」

『テメーが言うなまな板!ん?』


うっさ

「彼方はイマ様。地集界最高位の方です」

「位は最高でも生物的に最低だろ」

「はい」

『テメー毒舌派か!ん?つうか話逸れたぞバカ野郎!つうわけでノイン!テメー許可無く家の敷地入りやがって。ん?期日明確にはっきり言えや。ん?』

「私と典時がラブラブランデブ〜で添い遂げてアッツアツ新婚生活満喫して同じ墓に入るまでよ!文句あっかこのシスコン野郎!」


根も葉も無い暴言!


『なんで知ってんだ俺がシスコンだって!ん??まさか政府の回し者か!ん?それとも嫁の仕業か!ん?』


シスコン野郎かよ!




正直置いてきぼりの俺と1号さんは呑気に騒がしい輩を眺めている


あ〜平和だな


「作間様、申し訳ありません。主が騒がしく御迷惑御掛けして」

「あ、気にしなくていいよ。いつもうるさいから。それと何だかんだ言って結局許可したみたいだね」


何故か和解したらしく握手を交わした騒音×2は笑いながらやって来る

つ〜かキツく縛ってた筈なんだかな


『おう若造。まな板の件は了承した。ん?その代わりお前にちいと頼み事だ。0001を住まわせてくれ。ん?まあ社会見学みたいなもんだ。ん?』

「拒否権は?」

『ある』

「なら」

『だが断る!』




俺は全力で球体を蹴り飛ばした。













結局1号さんは我が家の新たな家族になった

炊事も掃除もこなしてくれるので大変役立っている



「ノイン様。食事中にテレビを見ながら漫画を読んで爪を切らないで下さい」



ガシャ



ドパララララララララララララララララララララララララララララ




あ〜あ。また壁紙張り替えないと

ぴんぽをぱんぽ〜ん



御初御目に掛かります。地集界産、MG0001型精巧人形です

作間様から1号と命名されましたので以後お見知りおきを


・・・・・・・・・・・・・・・・・・




会話!会話が無いよロボメイド!視聴者とのコミニケーション!そしてこの番組は私の物よ!


ノイン様、カセットテープ相手に悲しくありませんか?


ひっぐ、ひっぐ、うえぇぇぇぇぇん。ロボがイジメるぅぅぅぅ!典時ぃぃぃぃぃ!


作間様は先程外出されました。それとノイン様に御伝言を御預りしてあります。『取り敢えず黙っとけ』以上です


典時も一緒にイジメるぅぅぅぅ!て言うか扱い日に日に酷くなる〜

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