四話!――精霊神話・・・乙女の戦記、第一章
キュッキョッキュキュ!キュキュッキュ
ヘイ!皆元気か〜い?
DJノインだゼ!
今回はスペシャルな紹介だゼ
なんとイラスト依頼をして直ぐに来てくれた人がいたのさ
その名は東堂要さ〜ん!サイコ〜だぜワオ!
マダマダ応募は続くから皆ドンドンチェッキングだ
それじゃここで一曲。精霊シスタ〜ズで『ビバ・洗濯機』チェケラ〜!
「典時〜、てんてん典時〜。典じじ〜」
相変わらず無礼千本で部屋に飛込んでくるノイン
「ねえじじ〜」
「誰がじじ〜だ!」
「え?典時だよ」
会話成立しないが取り合えずツネッておいた
「いったぁぁぁぁ!今日はまだ二回しかイタズラしてないのに」
追加で見せしめの刑を執行した
見せしめの刑とはノインの前で何かを食べる事である
「て・・・・典時・・・・・それちょうだい」
今回はノインが勝手に買った手作りゼリーセット『呪いの藁人形セクシーダイナマイトバージョン』たる意味不明な菓子である。因にプリン味
無視して食べてると仔猫の様な眼をして此方を見つめるノイン
しかし口は肉食動物並に獲物を狙っている
「ヨダレを拭けって俺に拭くな!何が『ジュルリ』ってワザとらしい音出しとんじゃい!」
「じゃあちょうだい!」
俺は天罰チョップをかましてやった
それから5分位床をゴロゴロ転がって悶絶したノインは漸く最初の話題に戻った
「で、何の用だ」
「んとね、手品見せにきた!見てみて〜」
ノインは左手の甲を此方に向けて横にし、右手の親指を中指と人指し指の間に入れてグーにする
そして右手の親指の辺りに重ねて・・・・
「はあぁぁぁぁ!」
気合い一杯に親指の切り放しマジックをやってのけた
「ねえ典時!どうだった?どうだったって何でコッチ見ないの?何で目を細めて遠くを見てるの!典時ぃぃぃ〜」
「いや、なんつうか・・・・惨めで」
「ヒド!典時ヒドっ!」
ノインはふてくされて人のベットでフテ寝を始めた
因に今は午前3時だった
「どうした作間、眠そうだな〜。珍しく授業に出てるのに」
「すいません」
俺は基本的に将来役にたたない授業はサボッている。しかし英語や嫌いではない体育等はある程度真面目に受けている
「ん〜。作間が私の授業中に寝るなんて私は悲しいな〜」
目が隠れる様な長い黒髪にこれまた上下黒いスーツの英語教室、須藤摩邪は劇団風に床に崩れ嘘泣きを始める
しかしそこまで応対する程体力と気力の無い俺は取り合えず眺めてた
「・・・さくまぁぁ・・・・悲しいな〜」
「そうですか・・・・・・すいません」
なんか本当に悲しそうな目でこっちを見てる
「あぁ〜・・・・・、元気だして下さい」
「なら元気になる為に授業寝るな。後明日手作りお弁当求む」
何故か無駄な要求を突き付けられたが断ると後が面倒なので承諾してしまった
そして昼休みになり学食のジャンボクロワッサン(直径25cm)とシャイニング苺(只のイチゴ牛乳)を飲んでると突然不吉な雷光が脳内に轟いた
ゆっくり校庭に視線を向けるとそこには超怪しいジンブツが侵入しようとしている
左右しっかり確認し、忍び足で校門から侵入しようとする奴
もう一度言おう。校門から侵入しようとしている
まてまて、何故にあ奴が此処に来ている
薄緑の髪に黄色ネクタイ、赤いジャケットを着こなす天下の大泥棒、ノイ〜ン三世がいた
俺は烈火の如き速業で階段を降り、ノイ〜ン三世の頭を鷲掴みにして一旦外に運ぶ
「何してんだ!」
「おお、典時のとっつぁ〜ん。よ〜くわかったな〜」
本物の大泥棒みたいなしゃべり方をするノイ〜ン三世を取り敢えずひっぱたいておいた
「いった〜!痛いよとっつぁん」
「まだ続けるかこの阿呆が!今すぐ帰れ」
しかしノイン三世は引き下がりません。何故ならノイン三世はこの学校にはこびる悪の手先を滅滅滅滅!しなければならないのです
「そうよ典時のとっつぁん、今こそカリオすトロの封印を解き放ち悪の帝王まモウを倒すのよ」
「その前に一旦病院に行け。5年ぐらい精神科に居ろ」
しかしノイ〜ン三世は引き下がりません
この世に悪が居る限り、ノイ〜ン三世は 戦うのです
すると校舎の方で地響きが鳴り響く
振り返ると校舎の壁がパズルの様に次々と剥がれ落ち、中から現れたのは
「まさかのコンバト○ーV!何故太古の遺産がこんな所に!」
「遂に現れたわね魔神コメッタさん!今日こそ闇に葬ってあげるわ!」
「まてまてそこの阿呆。最初のカリオすトロとまモウは何処に消えた。さらにコメッタさんってアレの事か?」
「典時!何ふざけてるの!ここは戦場よ!」
「お前が俺にツッコミか!腹立つな」
いつの間にか黄金の剣とジャングルの奥地に居そうな部族の着ける木の仮面の盾を構えるノインは空に向けて剣を翳します。すると剣から炎が吹き出しコンバトラ○(コメッタさん)を囲みます。アレはきっと覇者の剣に違いありません
しかしコメッタさん(コンバ○ラーV)も黙っていません。ヨーヨーを振り回し襲いかかって来ます
ノインは数十のヨーヨーを次々と避け、もう一度剣を翳し、炎を浴びせます
そんな攻防をただ眺めてる俺は、正直帰って寝たいです
「これで終わりよ!パラメロッタ4世、土に帰るがいいわ!」
もうツッコむのも疲れますのでスルーしましょう。ノインは高々と剣を掲げ、コンバトに剣を突き刺しました
コンバは身体中から火花を散らし、崩れ落ちました。コンの残骸に立つノインは涙を流し叫んだ
「顕微鏡で使う超薄くて四角いガラスなんだっけ〜!」
俺は妙な圧迫感で目を覚ました
そこには熟睡するノインが俺の上でうつ伏せになりながら寝ていた。
そして何故か俺の首筋を甘噛みしていた
そしてゆっくり顔を離し、俺の顔の正面に移動すると大きく口を開き迫って来た
午前3時、俺は久しぶりに本気でノインに頭付きをかましてやった
ヘイ皆どうだった?なかなかスリリングな曲だったろ? ちなみに今回のサブタイトルも精霊シスタ〜ズのデビュー曲『眠らない乙女』のサビの部分だ
「おいノイン、さっきから皿を擦って何やってる。さっさと返せ」
ちょっとAD、本番中に何してんの!早く引っ込んで
「またラジカセに変なの吹き込んで」
きゃぁぁぁぁ!何経んな事言ってるの!ココは六本木ビルスの特設ステージなんだからね!ホントなんだからね
アレ、カメラさん、何で離れるの。戻ってきてヨ!一人にしないでヨ〜〜〜!