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十六話!――ボインとメイドは私の敵よ!

ちゃらっちゃっちゃっちゃー




ヤホホホホ!ノインちゃん降臨だぜゃ!

[こうりん]変換したら[香林坊109]ってあったぞ!なんじゃこりゃ!

[さざ]だけなら[サザビー]出たぜ!

知ってる?ブライトって書き方違うと虫害と輝くって意味あるんだよ!

因みに典時だと天神橋筋六丁目だって、何処だよ!



ノイン様、大変見苦しく思いますので速急に御休みください

・・・・重苦しい雰囲気が辺りを包み、その場の者を呑み込もうと渦巻いている

疑心・嫉妬・恐怖が渦巻くこの空間で、彼等は何を見い出し、何を掴み取るのか・・・


次回、プリティーガールノインちゃんα

『戦慄・マモーの罠』

それでも私達は貴方を愛しています



「何だそのテロップは」

「暇だったから」


「作間作間、ちんちくりんうっさいなぁ」

「姉さん。あえて否定はしないけどはしたないからベッドから降りて」

「作間様、朝食の用意が整いました」

「典時!今すぐボインつまみ出してよ!」

「きひひ。作間作間、煮魚あるよな?」

「姉さん!下着見えてるから早く隠してよ!」

「・・・作間様?」

「・・・殺れ」

ベゴシャと快音と共に三バカが床で潰れている。身近なノインの頭を踏みつける

「黙れ。メシ抜くぞ」

「て、典時。勘弁して。てか何故にお踏みになられたの?」

「近くにあったからだ。1号さんを見習って少しは働け」

「ぜ、善処します」

漸く朝飯か




「それで。お前等うちの高校に転校するのはいいが何処に住む気だ?」

「実はこのマンションにしようかと思ってます。設備もセキュリティーもしっかりしてますしね」

「そうか。まぁお前等の自由だが貧乏神がたまに現れるから気を付けろ」

「えっと・・・・ちなみにどんな方ですか?」

「金欠教師だ」

「分かりました。取り敢えず鍵はかけておきます」

それはそうと・・・


俺等の後で1号さんの真似をしながら働くふりをする二大馬鹿。貴様等に飯は無いと思え

「作間様。少し宜しいでしょうか?」

「ああ。ノイン」

「よしきたぁぁ!」

台所から助走をつけ無駄なドリフトを決めながらテーブルの下にスライディングするアホ

「婚・活・万・歳!」

無駄な雄叫びと共に居間にある家具が浮き上がる

「せっ、先輩!なんですかこれ!」

「掃除だ。落ちるなよ」

下から1号さんをよじ登り俺に飛び付こうとするノインを払い落として新聞に目を通す

「作間作間!飛んでるぞ!今飛んでるぞ!」

「姉さん!いい加減ズボン履いてよ!何で昼間近でそんな格好なのさ!」


柊姉弟を無視してコーヒーを口にする。おいノイン。何故琥珀に対抗心燃やしてんだ。脱ぐな鬱になる。風呂でも掃除してろ

「てんじぃぃ!なんでそんなに冷たかぁ!」

「お前が常識を学べばいいだけの話だ」

下では1号さんが掃除機を掛けつつ雑巾で棚を拭いている。さらに壁にちらほら見える弾痕も何処からともなく取り出す樹脂のような液で修復している。1号さんは本当に有能だな

「先輩が褒めてる・・・・・絶賛してる!」

五月蝿いぞ冬夜。姉共々叩き出すぞ

「作間作間!ちんちくりん泣きながら外行ったぞ。家出か?」

「放っておけ。腹が減れば帰ってくる」

そうこうしてる内に掃除も終わり徐々に家具の高度も下がり元の位置に戻る。飲み終えてるカップに新たにコーヒーを注ぎそのまま定位置の俺の左後ろで待機する1号さん。やはり有能だな

なんだ柊姉弟。何か言いたそうな目だが

無言で首を振る姉弟を一瞥して読み終えた新聞を1号さんに渡し、カップに手を伸ばそうとした時、玄関先から不快な奇声が聞こえた

『さーくまくーん。先生貧困極まりないですよー』

「・・・冬夜。あの声が金欠教師だ」

1号さんは玄関に視線を向けると勝手にロックをした

ガチャガチャガチャ

『あれぇ?作間君お休みですかぁ?でもコーヒーの匂いがしますよー』

「アレが金欠教師の成せる技だ」

「どんな嗅覚してるんですかその先生」

『こうなったら行きますよぉあたぁたぁたぁたぁたぁたぁたぁ!』

ぴぴぴぴぴぴぴぴんぽん

速攻で玄関を開け放ち問答無用で金欠教師の頭を掴む

「金欠低脳教師。頭蓋骨陥没と即刻帰宅どっちがいい」

「毒舌レベル上がったと思ったら殺傷予告されちゃいましたよ!」

「来る度に呼び鈴連射する輩に情けを掛ける気など起きんぞ」

「ひえぇぇ!ごめんなさぃですよぉ!でもこのまま帰ったら先生飢えてしまいますよぉ!」

「てんじぃぃ!お腹ペコペコにゃぁぁ!」


もう五月蝿い奴が帰ってきたか。こいつらに飯を出せば冷蔵庫の中身が無くなる。只ですら部屋には琥珀も要るってのに

「作間様。こんな時の為に地集界より食材を郵送して頂いております」

「本当に優秀だな1号さん。後で新しい調理器具とか買ってやるよ」

「感謝の言葉も御座いません。これより一層誠心誠意込め作間様に御使い致します」

深々頭を下げる1号さんの頭に手を乗せ暴れるアホと金欠低脳教師を部屋に放り投げ部屋へと戻ることにした









数日後。俺のクラスに転校生として柊姉弟がやって来た。男女共に異様にテンション上げ直ぐに打ち解けた二人を眺めつつ、いつもの様に弁当片手に屋上に行く俺

あの二人が来たって事は近々師匠からまた手紙が届くか

若干鬱になりながら俺は昼寝を始めた

ちゃらっちゃっちゃっちゃー




先程は大変御見苦しい放送が御座いました。代わって謝罪申し上げます

ノイン様は極度の興奮状態にあり、錯乱状態に陥っております。何時もと大差御座いませんので温かく見下しておいで下さいませ

それでは皆様良い一日を

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