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robot’s   作者: 準駆動
1/1

すべての始まり

 



焼畑が焼け焦がれている。それは待ち焦がれた懐かしい風景だった。オレはそのクソ熱い、クソ暑いアマゾンで半分にやついて、笑ってた。そこに心というものはない。


  

とりあえずオレの名前はスガ氏とでも言っておく。下の方は著作権侵害で伏せさせてもらう。決して伏線のように後から生きてくるものではない。だが無線となれば話は別だ。オレは残りの半分笑ってやった。


 オレの目に写る心燒風景はスガスガしく朝のラジヲ体操とでも言うのか、言っていいのか、ものなのか、分からないが、少なからずアマゾン川の魚たちを遠目で見ていると死さえも超恵津する恵津子(?)のごとく懐へ届かんとばかりにクールに。冷えた便でなに奴の恵津子はエドワードファーロングファンでロングフライト血便症だったため下流でうんこをしてる。遠浅をうきうきと泳ぐ小賢しい小魚たちはオレの中で焼き魚になっていた。味噌の詰まった焼き魚へ、


 焼き畑と焦がした魚と総本山の代理ロボット、オレはその中の代理ロボットを武器にアマゾンから「世界を掬いとる!!」


 胸ポケットの膨らみが小刻みに震える。着信音ケ・セ・ラ・セラ・・・・電話にでる。

「オレ、スガ鹿男、26歳.リモ根の操縦者」リモ根が胸ポケットから目玉のオヤジの要領で話しかける。「結構キツイんだけど」オレは焼き魚の骨が喉に刺さるのを恐れながら、果敢に反応した、そう河原の石ころにつまずいた少年兵のようにオレは自分をいや周囲を欺いた「地雷を踏んだらサヨウナラ」オレは生きていた。だからこう言いたい。と思い、言う。「電磁波か?」「あぁブランカさんだっ.間違いない」リモ根は伏線を張った。





 1週間後オレはショートで華麗にリモ根をさばいていた。そう、貸し渋りバンクホークスのイレギュラーショートバウンドボール処理の達人、河崎美野里のようにただ突っ立てるだけと思いきや俊敏なピラクルのようにテグスと釣り針をかわす、しかし今のオレはテグスとドライバーとアースチェックで・・・なんとか、こう・・ん~ぅんそう、こう言うのか!

「感電してる!!」

 イレギュラーショートバウンドな100vはオレの体の中をバチバチと流れだす。臓器がこてっちゃん状態になりかけそうだ、オール電化とはこの事か、

「くそっー死にたくないよ~」

 リモ根は俺を横目に火花が咲き乱れている。

「スガ!!俺もお前も死んだらあの、あのロボットはどうなっちまうんだ?世界史は焼畑農業で塗り替えられるぞっ。生きるんだ!稲盛和夫と(生きる)んだっ」

「あんな人生論オレは真似できねっ~」

「それでも生きろ!!」

「見ろっ」

 南西諸島を指さすオレ、原住民がやけに騒いでる。食料や水、衣料品、薬品を片っぱしから頂いている、というより吸収している緑色の奇面人。オレは初めて、この目で、スパークしているオレのこの目で、伝説のストリートファイターを見たんだ。リモ根はバッテリーが持たない、緑色の奇面人と無線で交信をしているようだ。オレは稲盛和夫の人生論がアマゾンで通用するか考えていた。

「おいっスガ!!助かるぞっ。俺達」

 オレは聞いちゃいなかった。

 鎖骨を奇面人に甘噛みされていたのだ。

「チュルチュルチュルチュル」

 リモ根は再び奇面人と交信する。

「やめてくださいブランカさん。彼は私の仲間です。大切な操縦者です。どうか今日はお引き取りください」

 ブランカは津波のように押し寄せては帰っていった。そして彼が残した爪あとはアマゾン川を分断するほどの勢いだったし、多くの農作物に生命の水という水資源の確保を決定的にした。待ち焦がれた吉報をもたらしたのだ。オレはつぶやく、

「レジェンドとはジミ変・怒リックスとブランカさんに集約されるのか。今のオレのリモ根操作では伝説は作れない。きっと中間管理職止まりだな。リッツカールトンホテルには泊まれない。伝説とは狂気を感動でハマグリに包み込むみたいなもんだからな。オレは尖りすぎてた。まるでウニだ。多くの人を傷つけた。代理ロボの焼き畑機能は近いうちに破壊しよう」

 スガ氏のスマートフォンにある教授の現住所と現在地が表示される。

「どこにいやがる自閉症の天才科学者」


 


~焼畑モード誤作動~


 スガ氏がリモ根をアマゾンで超遠隔操作中に日本では代理ロボット通称「スガシームホールディガー」がスピリチュアル農業大学へ自慢の久保多社製のクローラで高速移動していた。だがスガ氏自身は国会議事堂へ目定していた。ナビがアマゾン到着の知らせのアラームを鳴らす。スガ氏は9月を狙って8月の下旬落下傘でアマゾンへ上陸した。「イタリアの種馬作戦」だ。そのためにロッキーという男に国会が始まる9月に合わせてロッキード事件の第2幕という絵葉書を守衛に渡すようにしていた。

 一方スガシームホールディガーはスピリチュアル農業大のNOU祭の日に偶然、神のめぐり合わせで向かっていた。スガ氏は田中角栄のプリントされたマスクをスガシームホールディガーに被せていた。完璧な作戦が、その完璧の壁が、砂の城のようにもろく崩れ落ちる。壁は壊されるんだ。どんな強健な壁もベルリンのあの壁を思い出すたびに完璧とはそういうものだと思う。スガシームホールディガーは人工知能でそう弾きだしていた。NOU祭会場入口はもう農産物で溢れ出していた。

 ある男子生徒がスガシームホールディガーを指差し、

「見ろ、アレ丸山社製のロボットクローラじゃね~か?まだテスト段階のはずでは・・・そうか教授のはからいか。チョーすげぇーらしいよ。能率的なもんが」

 突っ立つもんぺ姿の大学生。戸矢カブゼミの生徒。見た目は敏腕農家そのものだ。

「オレ卒業したら買おうと思ってた。試乗しようぜ。教授のご好意は受け取るべきだ。ご祝儀をいただかない奴なんていないからな」

 スガシームホールディガーに搭乗する農大生。さすがマニュアル無しで一発で乗りこなすその姿は日本の将来、食料生産を担う金の卵のように見えた。

「クラッチとスクラッチ機能?初めてだな・・・・んっ?Cocco機能。なんだソレ。分かるか斉藤?」

「押せばいいじゃん。押してダメなら引いてみろ。ごぼうを引きぬくコツだ」

「うん」Cocco機能を押して見る、

「・・・・カッチ」

「・・カッチだってよ」

「タッチかよ」

「見て綺麗な顔だろう・・・・」

「笑わせんなよ」


 NOU祭は前代未聞の火の海に包まれた。焼き芋でもここまで燃え広がらない。人だかりは外部の人間に入れ替わりスガシームホールディガーだけは宮崎アニメのように1人たたずんでいた。


 焼け焦げた斉藤が這うような低い声で、

「焼け野が原の事か・・・いい曲だったのに・

・まさか・・無念」


 スガシームホールディガーは再びスガ氏によって動き出した。スガ氏は無事国会議事堂が燃えたと思っているのであった。(スガスガシイ、と言ってるだろう)


 だがスガシームホールディガーの受信部が偶然すぶった煙で汚れ受信出来なくなる。そういう時はアンビリカブルバッテリーモードに切替られるのだ。1人でに動き出す。クローラで都市高を疾走する。日本初だ。だが遠目で見てスピリチュアル農業大学はまだまだ火の勢いが収まる気配は微塵も感じられなかった。もっともスガシームホールディガーの唯一の1つ目は光学式ズームとデジタルズームの組み合わせで最大望遠4500mmのため標準レンズで見たら東京は火の海と言えるだろう。まあこれだけ燃えれば国会議事堂も燃えているだろう。

「ボク・・孤独」

 スガシームホールディガーは人工知能でそう弾きだしていた。放火犯は人の暖かさに飢えて放火する。のであって結局は冷たいメシを食わねばならぬのだ。火で心は暖たまらない。悲しいけど。

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