表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

ホラー短編集

隣人トラブル

掲載日:2026/07/03

私の隣人はとてつもなくうるさい。

しかも最近気づいたけどその隣人がホラーゲームの実況者なのだ。

そのことに気づいたのは友人に勧められてみた動画に隣人の部屋が映っていたからだ。

しかもチャンネル登録者数が百万人を超える実況者だったのだ。

毎度毎度やかましいと思っていたが、理由を知ると仕方ないかと納得出来た。

隣人がホラーゲームを実況するのは毎週水曜日なのでゴミの日の準備はいつしているのだろうかと疑問に思うこともある。

この地域のゴミの日は月曜日と木曜日の午前五時までには出さないといけない決まりがある。

隣人はきっかり四時四十四分四十四秒まで実況をしている。

ホラーゲーム実況者だからそういう都市伝説を信じているのだろうか?

まあそれはいいのだけど、私の家は毎度ゴミが多くなるのが悩みだ。

必ず三袋は溜まってしまう。

しかも重たいから余計に困る。

それに生ゴミなんだぞ、臭いのなんのって……袋に入れる時に服も汚れるし、もう少し丁寧に処理しないといけないなぁとは思うだよ。


「そういえばお前のおかげで最近隣人と仲良くなったんよ、ありがとな。ホラーゲームの話で盛り上がるし昨日なんてホラー映画まで一緒に見たんだぜ」

……おっ、実況取り始めてる。

こっちもゴミの用意しないとな。


ギコギコギコ


「そろそろ電鋸買わないとな、さすがに毎回手だと疲れる」

なんか今日のホラーゲームは楽しそうだな、俺も買ってみようかな。


ピンポーン


こんな時間に宅配か? 頼んだ覚えはないけどな。


「はーい、今行きます」


ガチャ


「警察です。この辺りでバラバラ殺人が多発しておりまして聞き込み…………を」

「あちゃ、ゴミが増えちゃうな」

「そういえば明日はゴミの日でしたね。準備中でしたか。少しだけですのでご安心を」

「いえいえ、良いんです。ちょうど隣は実況中でこっちの音は聞こえないので」

「……何を」

ドゴン


「さて、ゴミが増えちゃったし片付けようっと」

いやぁ、本当隣人さんがうるさくて助かる。



場面は隣人に変わる。


僕の隣人はおかしい。

実況中の僕の声はうるさいはずなのに、隣の部屋から毎回ギコギコと何かを切断している音が聞こえる。

というか実況始めたのはその音に集中したくないから。

隣人さんは人気の芸術家で世界大会で優勝している、そんな記事を読んでどんな人なんだろうと気になってここに引っ越してきた。

隣人の出すゴミ袋の中身を一度見たことがある。

それは……人体だった。

僕はそれから何度も通報した。

なのに隣人は捕まらない……その理由をさっき知った。

撮影中にドゴンという惨い音が聞こえてきた。

隣人は警察も殺している……どうしよう、次は僕の番なんじゃ……。


もしかしてここに住んでいるのが、僕と隣人以外いないのって、隣人が殺してるからなんじゃと思っても隣人に悟らせてはいけない。


ピンポーン


はぁ、はぁ、まさか……隣人!?

僕が確認すると笑顔の隣人が外に立っていた。

ダメだ、さすがにこれ以上は僕には耐えられない……引っ越そう。

「こんばんは、今日は撮影終わるの早いですね。何かあったんですか」

「いえ、今日は眠たいので早めに終わらせたんです」

「そうですか……それは良かった」


僕はその後大家に電話したが大家は出なかったので大家の家に向かっても誰もいなかった。

耐えられなくなった僕は部屋から逃げた。

そして新しい部屋になって引っ越し作業が終わった日、あの日と同じ音が聞こえた。

ノコギリで切断する音や叩き潰す音が。


隣人に挨拶するために恐る恐るインターホンを押した。

「あっ、お久しぶりですね。今日は撮影しないんですか?」

僕には平穏な日々は来ないのだと理解した。



おしまい

見つけて読んでいただきありがとうございます!!

音で隣人トラブルになることもあるので思いつきました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
これは何とも厄介な隣人に目を付けられたもんですね。 警官が二人で来ていたらその場で詰んでいた事を考えるに、件の隣人は相当に悪運も強いのでしょう。 そして彼の作っている芸術作品というのも気がかりです。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ