人の昼飯にたかるハイエナ
~昼休み~
高木「あー腹減った」
志村「それなあ」
高木「やっぱ頭使うと腹減るよなあ」
志村「お前、授業中寝てただけじゃん(笑)」
高木「いやそれお前もじゃん(笑)」
志村「え?そうだっけ?記憶ねえわ」
高木「記憶ねえならそれは寝てんのよ(笑)」
加藤「いやーホントにあの授業クソつまんねえよな、マジで寝るしかねえべ」
志村「あれ?お前起きてなかったっけ?」
加藤「い、いいや?てかお前寝てたんだろ?俺のことなんて知らんだろ?」
志村「いや、ふと目を覚ましたらお前が前で超カリカリ勉強してるのが見えたからさ」
加藤「そ、それはあれだよ!!お前が夢見てただけだって!」
志村「まあまあ。お前そんな必死に勉強してないアピールしなくていいから。それで点数取れなくても、俺ら絶対バカにしないから(笑)(笑)(笑)」
加藤「すでに超バカにしてんじゃねえか!!ぶっ○すぞ!?」
高木「いやー、ホントに勉強頑張ってて加藤は偉いなー(笑)(笑)(笑)」
加藤「テメエもバカにしてんのか!?この前のテストも俺にダブルスコアつけやがって!!」
志村「あはははははは!!お前マジでバカだなーー!!(笑)」
加藤「テメエは俺より点数低いだろうが!!」
高木「まあ、とりあえず今日は久しぶりに食堂で飯買おうや」
~食堂にて~
加藤「おう。お前はそばにしたのか」
高木「お前はカツ丼か。めっちゃガッツリ食うやん」
加藤「なんか麵類だと腹にたまんないんだよね」
高木「まあ安いからいいっしょ。大盛りで320円よ?」
加藤「まあそうだな」
志村「…あのさ、人がカップ麵を食べてる横で、320円を安いとかいうのやめてくんない??」
加藤「いや、お前はもういつもそれだから、気にしなくていいかなーって(笑)」
志村「今日で昼飯ごつ盛り生活、65日目だわ。マジで飽きた…」(※良い子は絶対にマネしないでね)
高木「お前、毎回食べる前それ言うやん」
加藤「わかる。コイツいざ食い始めたらいつも「やっぱクソうめえええええ!ごつ盛りしか勝たん!!」とかいうくせに(笑)」
志村「誰だよそんな頭おかしいこと言ってるやつは…」
加藤・高木「「お前だよ!!」」
志村「もうマジで飽きた。65日目だぞ??65日間毎日、このごつ盛りラーメン、税込92円を食べ続けてるんだぞ?俺は」
高木「いいじゃん。ごつ盛りマジでうまそうじゃん。」
加藤「そうそう。あー羨ましいなー、カップ麵、マジでうまそうやんそれ。」
高木「わかる。カップ麵ってたまに食うとマジでうまいよな!」
志村「そうか。ならお前らの飯と取り替えてやってm」
加藤・高木「「いえ結構です」」
志村「なんだテメエら!?友情もクソもねえな!」
高木「いや、だったら自分で買うし…」
志村「このクソ金持ちどもめ!!」
加藤「逆にお前なんでそんな金ねえんだよ(笑)」
志村「この前母ちゃんに成績バレてから、小遣いがなしになった(笑)」
加藤「まあお前、全教科3割だもんな(笑)」
志村「テメエも4割だろうが!」
加藤「4.2割じゃい!!間違えんな!!」
志村「誤差だろうが!!」
高木「だったら、弁当でも持ってくれば?」
志村「はあ??親の作った雑草弁当なんていらねえよ!!もう食い飽きた。」
加藤「雑草弁当!?」
高木「なんだそれ!?」
志村「雑草の入った弁当」
加藤・高木「「そういうことじゃねえ!!」」
志村「我が家、主食が雑草なのよ」
加藤「いやどんな家庭!?」
高木「虐待!?」
志村「いや、意外とうまいぞ??雑草もうまく調理すればいけるもんよ」(※全然いけません。死んでも真似しないでください)
加藤「お前の強靭な胃袋は、雑草によってできてたのか…」
高木「そりゃ、何食っても腹壊さないわけだ…」
志村「まあ雑草もうまいけど、雑草よりはまだごつ盛りだな。昼ぐらい贅沢したい」
高木「カップ麺を「贅沢」扱い!?可哀想!!」
加藤「お前バイトのシフトは増やさんの?」
志村「いやー、部活もあるし、これ以上はしんどいわ(笑)」
加藤「そうか。まあお前家も遠いしな」
志村「そうそう。高木はバイトしてないんだっけ?」
高木「うん。小遣いで月10000円もらえるからそれで十分生きていけるし」
加藤「10000円!?うわーずりーー!!それに部活の費用とかも親が全部出してくれるんだべ?」
高木「まあね。成績がいいから(笑)」
加藤・志村「「ウッゼーーーーーー!!!」」
加藤「〇ね〇ね〇ね〇ね」
志村「消えろ消えろ消えろ消えろ」
加藤「〇す〇す〇す〇す」
志村「クッソ腹立つ!!何だこの待遇の差は!!」
高木「まあまあ。成績の差じゃね?(笑) お前もちゃんと勉強すれば??(笑)」
志村「クッソ腹立つ!!マジぶっ○す!!」
加藤「まあ、お前は確かにそうだな。成績うんこ以下だし(笑)」
志村「ああん!?テメエも鼻くそ以下の成績じゃねえか!!それにお前はすでに勉強してそれだからお前の方が雑魚だ!!」
加藤「んだとテメエ!?お前の方が成績低いからお前の方が雑魚だ!」
志村「いーや俺はまだ才能を隠してるだけだし!!俺の方が上!!」
高木「いやどうでもいいわ!!(笑) もう食おうぜ?」
加藤「そうだな、腹減った」
加藤・高木・志村「「「いただきまーす」」」
志村「はあ、またごつ盛りかよ…ホントもう飽きたわ、もう食いたくねえんだよなあ…まあでもこれ食うしかねえんだよなあ…はあ…」
パク
志村「やっぱクッソうめええええええええええええ!!ごつ盛りしか勝たん!!うっま!!最高や!!カップ麵マジで最高!!」
加藤「もう見慣れたな、この光景」
高木「もう突っ込む気にもならんわ(笑)」
加藤「ホント子供だわアイツ…」
パク
加藤「カツ丼うめええええええええええええ!!マジで最高!!」
高木「お前らホント幸せだな…(笑)」
志村「なあ高木、お前、そば一口ちょうだい?」
高木「…いや、まあいいんだけど、お前食いすぎんなよ?(笑)」
志村「大丈夫大丈夫。一口だってば」
高木「いや、お前の一口は一口じゃないんよ。マジで3分の1は持ってかれる(笑)」
加藤「まったく。高木は金持ちのくせにドケチだなあ(笑)」
高木「うっせえ!!」
志村「んじゃ、いただきまーす」
高木「おい、マジでフリじゃないからな?(笑) ちゃんと常識的一口にせえよ?(笑)」
加藤「ホントドケチだなあ、高木は(笑)」
高木「お前はやかましい!!(笑) ホントこいつは毎回ヤバいんだから!」
志村「任せとけって。俺がそんなことするわけねえだろ?(笑)」
加藤「怪しいわ…(笑)」
志村「んじゃ、いただきまーす!!」
ズルルルルルルル
志村「うめええええええええええええ!!そば最高マジで!!!」
高木「おー、そりゃよかったわ」
志村「はあ、最高。ありがとな」
高木「ところで、俺も久しぶりにカップ麵食いたくなったから、お前の一口もらってもいい?」
志村「いやいや。ごつ盛りなんて所詮カップ麵だから、高木みたいな金持ちの口には合わないよ」
高木「いや、俺普通にラーメン好きだから。ちょーだい」
志村「いやいや。高木は金持ちだから、こんな庶民の貧乏な飯なんて食べない方がいいよ」
高木「いやでも久しぶりに食べたいから。一口ちょーだい」
志村「いやいや。高木みたいな金持ちにはこんな貧相なご飯より、高級フレンチの方が似合ってるよ」
高木「いいから、はよ寄越せや!!」
加藤「おいおい。一口もらえないだけで怒るなよ(笑)」
高木「いや、どう考えてもコイツが悪いだろ!?なんで一口あげたのに渋るんだよ!?」
志村「うるせえ!!カップ麵は俺の命なんだ!金持ちの高木さんにはわからないでしょうねえ!!」
高木「たかだか一口だろうが!!」
志村「されど一口じゃい!!」
高木「うるせえ!!絶対言うと思ったわ!!」
加藤「まあまあいーじゃねえか。コイツいつも金ねえんだし、ドケチなのは今に始まったことじゃないだろ?(笑)」
高木「いーや、お前はコイツに今まで俺がどれだけのことをされたのか知らないからそんなことが言えるんだ!!」
加藤「いやどんだけの大事?(笑) 何があったし(笑)」
高木「もうかれこれ100回以上かなあ!!コイツはいつも俺が何か買った時必ず「高木それうまひょう!一口ちょーらい!」とか「おいししょうにゃもの食べてんじゃん!」とか言って近づいてきて、3分の1下手すると半分くらい食べて去っていきやがる!!」
高木「前に俺の大好物のファミ○キを半分以上持ってかれた時はマジでぶっ〇そうかと思ってたわ(笑)」
高木「しかも俺が志村から一口もらおうとすると毎回断ってきやがる!「いや俺マジでこんにゃ高級品、もう二度と食えねーから」とか「いやマジきょれは、俺にとって命よりも重いから」とか言ってよお!」
志村「ちょくちょく滑舌が悪い!!」
加藤「なるほど、その蓄積が今爆発したってわけか(笑)」
志村「…そいつは悪かった。いつもいつもお前が食ってる物がうまそうだったからよ…悪かった。俺貧乏で、であんま買い食いとかもできねーからさ。羨ましすぎて、ついついガッツリとお前の食べ過ぎちまったわ、ごめんな」
高木「…いや、わかってくれたならいいわ。俺も言い過ぎたわ。ごめん」
志村「いやいや、流石にやりすぎたわ。お詫びと言っちゃあなんだが、好きなだけごつ盛り食べてくれ」
高木「いや、その気持ちだけ受け取っておくよ。一口で大丈夫。」
志村「わかった。ほれ」
高木「じゃ、いただきます」
フーフー
志村「あーちょっと取り過ぎかなあ。もうちょっと少なめで頼む」
志村「あーまだちょっと麵取りすぎかも。あー今度はカヤクとりすぎ」
志村「いやー多い多い。一口って感じじゃないなそれ。あーまだちょい多い。あと麵3本減らして」
高木「うるせええええええ!!テメエ、全然反省してねえだろ!?いい加減にしろゴルア!!」
志村「なんだよ!?」
高木「一口の制限が厳しすぎんだろうが!!大体いくらでも食っていいっててめえ言ったがじゃねえか!このタコ!!」
志村「でもお前が「いや、一口でいい」とかカッコつけて言ってたじゃねえか!!」
高木「うるせえ!!カッコつけてとか言うな!!確かにカッコつけてたけども!!」
加藤「あはははははは!!お前らマジおもろすぎ!!お前らマジでドケチだなー笑える」
高木・志村「「ああん!?」」
高木「お前よお。さっきからドケチドケチ言ってっけどよお。そういうお前は人に言えるほど懐がビッグな男なのか?オイ」
加藤「当たり前よ!!言っとくけど俺滅茶苦茶気前いいからね、マジで!」
高木「ふーーーん。ならそのカツ丼、少し志村にやれよ」
加藤「上等だよ。俺、高木と違って文句1つ言わねえから」
志村「マジで!?カツ丼とかマジで何年ぶりだよ!?クソ楽しみ!!」
加藤「カツの一切れくらい全然やるよ。ご飯もな。俺はそこのドケチとは違うからな!!」
志村「マジで最高かよ!!加藤!!お前は親友だぜ!!」
ムシャムシャ
志村「うめええええええええええええ!!ありがとな加藤!!マジ幸せーーー!!」
加藤「えーと、このカツ丼はカツが5切れと米で450円だった。米が約100円とすると、大体カツの部分は350円。5切れで350円だから1切れが70円。それから米も食ったからまあ合計90円くらいか。志村、今度90円返してね」
高木・志村「「超絶クソドケチじゃねえか!!」」
~完~