結果が全てとかいう言葉マジで嫌い
~10分休憩~
加藤「そういや今日の2限テスト返却じゃん」
高木「そういやそうだっけ、忘れてたわ」
志村「そんなこと言って、どうせまたお前いい点とるじゃん(笑)」
加藤「それなー、こいつマジで腹立つよなー(笑)」
志村「すました顔でいい点とってくるよな」
加藤「それ!そういうのがマジで腹立つ!(笑)」
高木「いやいや今回はマジでやばかったって。全然勉強してなかったし」
志村「コイツ毎回これ言うよな(笑)」
高木「いや今回はマジ。今までの中でダントツでヤバイ」
加藤「ホントかあ?またどうせ嘘だろ(笑)」
高木「いや今回はホント。ホントのホントにヤバイ」
志村「めっちゃ言うやん、ホントかよ」
高木「いやだから今回はホントマジなんだって。部活も大会があって死ぬほど忙しかったし」
加藤「確かに、野球部テスト期間も死ぬほど忙しそうだったしな」
志村「まあ、テスト期間は休みであろうがなかろうが勉強しねえけどな!!(笑)」
加藤「間違いねえ!!(笑)」
加藤(まあ嘘だけどな。今回は1週間フルでめっっちゃ勉強してきたわ(笑))
志村「俺とお前は今回もいつも通り最下位争いだよな!!」
加藤「いや??ごめん。それは流石にないわ。ちょっと一緒にしないでもらえるかな??」
志村「は…??なんだ、急に」
加藤「悪いけど、俺もう天才になったから。今までの俺とは違うから」
志村「はあ!?嘘つけよお前!毎回俺と大差ねえじゃねえか!(笑)」
加藤「いーや、今までの俺とはレベルが違う。ひ◯ゆきの動画を見て俺は天才になった」
志村「いやなれねえよ!?お前はなんも変わらんわ!!」
高木「でもまあ、そんな自信あるのはスゲーな。今回勉強したん??」
加藤「いやーほとんど勉強はしてないんだけどね、マージで今回は問題がクソ簡単だった。なにこの問題!?小学生でも解けんじゃね!?ってくらい簡単だったわ(笑)」
志村「大きく出たな、お前…すっごい自信じゃねえか。何点くらいいってそう??」
加藤「まあ言うても80点くらいかな。90点はちょいきついな」
志村「つっっよ!!80!?万年30点台の俺にはレベチの世界だわ!」
加藤「まあぶっちゃけ余裕っていうか?これまで能ある鷹が爪を隠しすぎてたっていうか?」
加藤(ホントは滅茶苦茶勉強したけど、天才アピールしたいから黙っとこう)
志村「マジか、実は頭良かったんだなお前」
加藤「そうだ。これからは俺を崇め奉るがいいぜ」
志村「勝手に俺らバカどもの仲間にしてたわ。行動はバカだし、見た目もバカそうだからさ」
加藤「〇すぞコラ。てか見た目がバカそうってどゆこと!?」
志村「鏡見ればわかる」
加藤「まあお前のような雑魚とは一線を画している、ということさ!」
志村「うわー、ウッゼ!!でも成績に関してはなんも言えねえ!!(笑)」
加藤「ふん、残念だったな万年赤点のアホ男よ。まあ精々頑張りたまえ(笑)。俺様は君とは別次元の世界へもう羽ばたいてしまったからな(笑)」
志村「ウッッザ!!こいつマジで〇す!!」
ガラララ
碇矢先生「よーし、お前らテスト返すぞー」
志村「うわー、マジで嫌だ!!」
加藤「クックック。おらワクワクすっぞ!!」
志村「赤点は嫌だ赤点は嫌だ赤点は嫌だ」
碇矢先生「おい、加藤!」
加藤「オッス!オラ加藤!!」
碇矢先生「何を言ってんだ。ふざけてる場合か?今回は比較的簡単に作ったのに、なんだこの点数は」
加藤「え、噓…めっちゃ勉強したんだけど…」
加藤「…って、42点!?…え?…え?…え?採点ミス…だよ…な?」
志村「おい。お前何点だった!?」
加藤「………まあ、そこそこだな」
志村「はあ!?何隠してんだよ。いいだろテメエ。自信あるんだろ?」
加藤「やかましい。テメエは自分の心配しろ」
加藤(採点ミス採点ミス採点ミス!!探せ探せ探せ!!)
志村「あーマジでこえええええ!!赤点は嫌だ!!」
加藤「採点ミスどこだ採点ミスどこだ採点ミスどこだ」
志村「赤点は嫌だ赤点は嫌だ赤点は嫌だ」
加藤「採点ミスどこだ採点ミスどこだ採点ミスどこだ」
碇矢先生「おい、志村!!」
志村「赤点は嫌だ赤点は嫌だ赤点は嫌だ」
加藤「採点ミスどこだ採点ミスどこだ採点ミスどこだ」
志村「赤点は嫌だ赤点は嫌だ赤点は嫌だ」
碇矢先生「おい、志村!!さっさと取りに来い!!」
志村「は、は、はひ!!」
碇矢先生「まったく。なんだこの点数は、反省しろ!!」
志村「ま、まさか赤点!?………34点!!!いよっしゃあああああああ!!いええええええええええい!!フォーーーーー!!ヒーーーーハーーーー!!うひょひょひょひょ!!おけけけけけけ!!」
加藤・高木「「キメエ………」」
志村「まったく、なんだよビビらせやがって。全然余裕じゃないですかやだー」
碇矢先生「言っとくがお前、最低点だからな」
志村「いーんですよ!!30点さえ超えてれば追試ないですからね!!」
碇矢先生「まったく。ちゃんと親御さんに見せてるんだろうな?」
志村「それはノーコメントで。へっへっへ」
加藤(採点ミス、全く無かった……)
志村「あっぶねーー!マジで滑り込みセーフ!!」
高木「お前ギリギリすぎ(笑)うけるわ」
志村「いーんだよこんなもん。30点さえ超えてれば」
高木「まあな。ところで、お前は結局何点だったんだ?」
加藤「えーーと、まあ、あれだ、予想通りだった」
志村「だから何点だよ」
加藤「えーと、あれだ、80点だった」
志村「へえ。じゃあ見せてくれよ」
加藤「は?な、なんで?見せなきゃいけないわけ?」
志村「逆になんで見せてくれねえんだよw」
加藤「は、はあ?だって、なんか、ほら、めっちゃ採点ミス多いから」
志村「なら早く見せて来いよ」
加藤「いや、今先生忙しそうだし…」
碇矢先生「おーーい!!採点ミスある奴いないかー!早く言えよー!」
志村「………………」
加藤「………………」
志村「あるええええ!?もしかして、なんか見せられない理由でもあるんですかねえー?」
加藤「ああん!?そんなわけねえだろ〇すぞコラ!!」
志村「なら見せてくださいよー!ほらほらほらー!能ある鷹先輩(笑)!!あれ?もしかして、羽ばたいた別次元からもう戻ってきちゃいました??(笑) おかえりなさい!!(笑)」
加藤「おー上等だ見せてやるわコラ!!あ…!手が滑った!!」
グシャグシャバリバリバリむしゃむしゃ
志村「うわ!!テスト食いやがったコイツ!!」(※良い子はマネしないでね)
高木「いや、どんだけ見られたくなかったんだよ!!(笑)」
加藤「ふへへへへへ。あー美味かったゲフンゲフン」
高木「まさかここまで全力で証拠隠滅するなんて……」
志村「どんだけ低い点数だったんだ……」
加藤「いんや??全然低くなかったよ?80点だよ?俺は天才だよ??」
志村「なら食う必要なかっただろうが!!(笑)」
加藤「あれだよ、ちょっとお腹が減ってさあ。」
高木「無理があるわ!!別のもん食えや!」
志村「畜生、もういいわ。コイツはどうせ低いと考えて…高木、お前何点だった?」
高木「ああ。思ったより良かったわ」
志村「どれどれ……86!?!?!?!?」
加藤「………………」
志村「………………」
高木「なんか適当に書いたとこ、かなり合ってたっぽい(笑)」
ビリビリグシャグシャペッペッペッ
高木「おいいいいいいい!!何すんだよ!!てか唾吐くな!」
加藤「うるせえボケ!!〇ね!!1000回〇ね!!」
高木「そこまで言う!?こんなんたまたまだって!!」
加藤「いーやお前のそのセリフは聞き飽きた。お前はテストが来るたびいつもいつも「おれ今回もみゃったく勉強しにゃかったわー」とか!!」(※訳 俺今回も全く勉強しなかったわー)
志村「「マジ今回みゃったく勉強しゅる暇なかったわー」とか!!」(※訳 マジ今回全く勉強する暇なかったわー)
高木「なんか俺のモノマネ悪意ない??(笑)」
加藤「そういうセリフを吐いて、俺らを勉強しないようにしてたんだよ!!」
高木「いや、そんなつもりはねえけど」
志村「うるせえ!!言い訳は一切受け付けねえ!!」
加藤「今回だってよお、お前なんて言ってたよ」
志村「「おるえ、じぇんじぇん勉強できにゃかった、みゃじヤベエ!みゃじヤベエ!」とか俺らに言ってきてたよなあ!!」(※訳 俺、全然勉強できなかった、マジヤベエ!マジヤベエ!)
高木「いや、俺のマネ悪意ありすぎだろ!!なんだそのキモイしゃべり方!!」
志村「そうか?お前いつもこんな感じのしゃべり方だろ?」
加藤「え?俺も違和感なかったけど」
高木「〇すぞ??」
加藤「そう言って俺らを油断させて、勉強しないようにさせてきたんだ!」
志村「そーだそーだ!!」
高木「いや、そんなつもりはねえけど…(笑)」
加藤「どうせ俺らの知らないところでコソコソコソコソ自分だけ勉強してたんだろうよ!」
志村「そーだそーだ!!」
高木「いや、マジでそんな勉強はしてねえけど…(笑)」
加藤「だとしたら、50時間以上勉強しても42点の俺はどうすればいいんじゃボケ!!」
志村「そーだそーだ!…え?…そうだったの?」
加藤「あ………………」
高木「それはなんかごめん…今回は問題の運が悪かっただけだよ…うん…」
加藤「やめろ!!慰めの言葉がむしろつらいわ!!」
志村「いやもう、1周回ってバカにできないわ…」
加藤「やめろ!!」
高木「そりゃあれだ、解答用紙食いたくもなるわ…」
志村「そんなに勉強してたのか…なのに42点だったのか…」
加藤「やめろ!!可哀想な奴見る目やめろ!!」
志村「てゆうかそうか、お前が今回テスト返却される前、あんな自信満々だったのはそれでか」
高木「あんなに自信満々だったのに、点数志村と大差なくて可哀想…」
志村「滅茶苦茶勉強してきたのに、点数全然とれないの可哀想…」
加藤「そ、そんなに頑張ってねーし!!全然頑張ってねーし!!」
高木「必死に頑張ってないアピールしてるの、マジで可哀想…」
加藤「うるせえぞテメエら!!てか86点のお前は特に黙れ!!」
出木杉「まったく…君たち。そんな高木君の86点でギャーギャー騒ぐなよ(笑)」
加藤「ああん!?なんだテメエ」
出木杉「ちなみに僕の点数なんて92…」
加藤「うるせええええええ!!」
ドカバキ!!(殴る音)
出木杉「えええええええ!?なんで!?なんで!?」
加藤「テメエは部活もやらずに家でも学校でも遊ばずに勉強ばっかしてんだろうが!!」
出木杉「部活は置いといて、それ以外は正しくない!?正しい学生の姿じゃない!?」
加藤「そんな勉強と友達みたいな奴と比べたって、なんも悔しくねえんじゃボケ!!」
高木「確かに。出木杉は勉強しか友達いないもんな…」
志村「愛と勇気に見捨てられたア〇パンマンレベルだもんな…」
出木杉「え、ちょ、君たち友達じゃないの…?」
高木「え、出木杉と俺らって友達だっけ?(笑)」
志村「いやー、結構悩むところだわ(笑)」
出木杉「うわああああ!!もうお前らなんて知るか!!」
高木「あーあ。出木杉すねちゃった(笑)」
志村「かわいいな(笑)」
加藤「おい、高木イイ」
高木「え、はい、なんでしょうか?」
加藤「お前次のテストまで、教科書全部没収な」
高木「ええ…?」
志村「そ、そこまでしますかね…?」
加藤「文句ないよなあ?だって全く勉強しねえんだもんなあ?」
高木「まあいいけど(笑) 教科書持ち帰る手間が省けるし(笑)」
志村「あ、いいんだ…」
~1か月後~
加藤「おい、高木、テストの点数どうだった!?」
高木「93だった」
加藤・志村「「いや、なんで上がんねん!!」」
~完~