テニス部が誇る鬼畜先輩、現る
~テニス部の自主練中~
荒井「おーい、加藤と志村。ちょっと来い」
加藤「はい」
志村「なんでしょうか」
荒井「220円渡すから、メロンパン2個購買で買ってきて」
加藤「えーー…?」
志村「俺らがですかあ?」
荒井「なんだあ??なんか文句あんのかあ??」
加藤・志村「「い、いえ!!ないっす!!」」
荒井「ならさっさと行ってこい」
加藤・志村「「は、はい!」」
加藤「ったくよー。偉そうにしやがってよー」
志村「ホントだよなー。マジであの荒井とかいうクソ先輩ウザイわー」
加藤「しかも見ろよこれ。220円だってよ」
志村「メロンパンって1個何円だっけ??」
加藤「確か、税込110円」
志村「…アイツ1銭でも俺らにくれないつもりかよ…パシられてやってんだから、せめて10~20円か利子つけろよな…」
加藤「ホントだよな。マジでクソドケチ野郎だよな」
志村「それな。マジでクズ先輩だよな。テニスそんなうまくないくせに…(笑)」
加藤「わかる!6年やってる割にはって感じだよな(笑)」
志村「俺らが6年やってれば100%勝てるわ。今は相手にすらならんけど(笑)」
加藤「しょーがねーだろ。俺らまだテニス始めて半年もいってねえんだぞ?(笑)」
志村「それなあ。いくら今年の1年に経験者が多いからってさ、下手な初心者をパシリに使うって、どうかしてるぜ、あのカス野郎!!」
加藤「あー、そう思うとさらにムカついてきたわ!マジ腹立つ!」
志村「それなあ。でもあんなのでも一応先輩だからな、何も言えんしなあ…」
加藤「しょーがねえ!!俺からアイツに言うわ!!」
志村「マジで!?すげえなお前!!」
加藤「先輩っつってもよ、所詮俺より1年早く生まれただけだしな!!どうってことはねーよ!」
志村「頼りにしてるぜ!マジで!」
加藤「まーまー。俺に任しとけって(笑) あのカズ野郎にガツンと言ったるわ!!」
~10分後~
荒井「おー買ってきたか」
加藤「はい。これで間違いないですよね??」
荒井「おう。サンキューな」
加藤「いえいえ。お構いなく」
志村(あれ?言わねーの?)
荒井「ほれ、仲本。メロンパン」
仲本「おお。サンキュー」
荒井「また頼むわ!」
加藤「うす!!」
志村「…………………??」
志村「おい。さっきの話どこいった?(笑)」
加藤「バ、バカ野郎!!ああいうのはなあ、タイミングが大事なんだよ!!今はまだそのタイミングじゃねえんだよ!!今は練習中だろ!?集中しろ!!」
志村「いや、いうても自主練じゃねえか(笑)」
加藤「はああ!?テメエ自主練なめんな!!あのなあ、自主練っていうのは部活においてめちゃくちゃ大事なんだぞ??こういう時間頑張ることで、少しずつテニスが上手くなっていくんだよ!!わかったか!」
志村「お、おう…?」
加藤「言うべきタイミングはいつか来るから!!待ってろ!!」
志村「いつかっていつだよ(笑)」
加藤「わかったよ!!近いうちにやるからよ!!待ってろ!!」
志村「少し落ち着け(笑)」
~次の日~
加藤「あー今日も言うタイミングなかったわー。あー悔しいわー」
志村「…お前、実はビビってんだろ(笑)」
加藤「ビ、ビビってねーし!!見とけよ明日!!」
志村「明日部活ねえよ(笑)」
~次の次の日~
加藤「今日もタイミングなかったわーーーーマジで無念だわーーーーー!!」
志村「…………………」
~その次の次の日以降~
加藤「あータイミングなかったわーーーーー」
加藤「あータイミングなかっt」
加藤「あータイミンg」
加藤「あータ」
~1週間後~
荒井「おーい、加藤と志村。今日も購買でパン頼むわ!」
加藤「は、はあ…」
志村「またですか?」
荒井「うん?何か文句かな?(威圧)」
加藤・志村「「い、いえ!な、何でもないっス!!」」
荒井「よし、頼むぞ!」
加藤「あーーめんどくせーーー」
志村「結局あれから1週間たつけど、まだ荒井の野郎にガツンと言ったないよな?」
加藤「いや。これまではタイミングがなさすぎた…」
志村「さっきベストタイミングだったじゃねえか!(笑)」
加藤「うるせーなー。わかったよ!あっち戻ったら言うよ!」
~10分後~
荒井「おーサンキューサンキュー。助かったわ」
加藤「いえいえ。この程度どうってことないっス」
荒井「いやー、いい後輩を持ったわ(笑)」
加藤「いやいや。せんぱーい!やめてくださいよー(笑)」
志村「…………………」
志村「先輩。加藤君から何か言いたいことがあるそうです」
加藤「お、おい!バカお前!!」
荒井「うん??そうなのか?なんだ?」
加藤「い、いや、えーと、あの、その、えへへ……あはは、いや、実はですね、その、パシリの件なんですがね、その、えーと………」
加藤「や、やめて欲しいなー、と言いますか、その、あー、えー、ですね」
荒井「何をブツブツ言ってんだコイツ?なんも聞こえねーぞ?」
志村「彼の今の発言を、日本語に訳しますね」
荒井「そんなことできんのか。なら頼むわ(笑)」
志村「はい。では翻訳します」
志村「おいコラ荒井さんよお。人をパシるとかテメエ何様だよ。テメエはたまたま俺より1年早く生まれただけなんだから、偉そうに指図すんなカス野郎。次この俺様にパシリなんかさせやがったらマジぶっ○すぞ。」
志村「って言ってました」
加藤「おいいいいいいいいいい!!そこまで言ってねえだろおおおおお!?」
志村「あ、あとそれから」
志村「人をパシるならせめて10~20円くらいの利子はつけろやクソドケチハゲ野郎」
志村「とも言ってました」
加藤「それはテメエが言ってたことだろうが!!」
志村「あ、それから」
志村「荒井さんって、6年やってる割に下手じゃね??(笑)」
志村「とも言ってました」
加藤「あれ?それはどっちが言った奴だっけ?…じゃなくて!!」
加藤「テメエ!!俺が言ったことにして、悪口を言いたいだけだろ!!」
荒井「…おいコラ加藤……今のは本当か??」
加藤「言ってないっすよ!?今のは志村のでたらめっすよ!!」
志村「またまたあ~~」
加藤「テメエはマジで黙ってろ!!」
荒井「そうかそうか。そんなこと思ってたのか。よーーーくわかったよ」
加藤「いやいやいやいや違いますってえーーーーー!!俺がそんなこと思うわけないじゃないですかーやだーーーー!!」
志村「という訳なんで先輩。なんで俺らをパシるのか理由を教えてください。そうしないと加藤君の怒りが爆発してしまいます。怒るとやばいですよ、この人は」
加藤「おいいいいいいいい!!!やめろ!テメエは何言ってんだ!!俺じゃなくて目の前の人の怒りが爆発するから!!」
荒井「テメエらをパシろうと思った理由?あげればキリがないけどよお、一番はお前らがド下手くそにも関わらず、クソ生意気で超ウザイってところだな!!!」
加藤「ええ!?俺らが生意気!?」
志村「どこが!?完璧後輩じゃん」
荒井「そういうところだバカ野郎!!」
荒井「…まあそういうわけだから。これからもパシリとしてよろしく頼むぞ(笑)」
志村「いや、でも、浜田とか俺らよりも全然クソ生意気じゃないですか!!」
荒井「浜田はお前、特別だよ。あいつは上手すぎる。それこそ、お前らとはレベルが違う」
加藤「………………」
志村「………………」
加藤「でも、それはつまり、俺らが強ければ」
志村「もうパシられることは無いってことですよね!?」
荒井「まあ、簡単に言えばそうだな」
加藤「なら強くなってやりますよ!」
志村「俺らの本気見せてやりますよ!」
荒井「ほう。言うじゃねえか。だけど、どうやってそれを証明するつもりだ?」
加藤「1か月後の大会、俺らのダブルスで優勝してやりますよ!」
荒井「ほう。随分と大きく出たな」
加藤「………いややっぱり、俺らのダブルスで2回戦突破してやりますよ!!」
荒井「急に結構下がったな(笑)」
加藤「現実を見つめ直しました」
荒井「正直でよろしい」
荒井「なら1か月後、楽しみにしてるぜ」
加藤・志村「「任せてください!!」」
加藤「すまん!志村、お前も巻き込んじまった…」
志村「いいよいいよ。全力でやったろうぜ」
加藤「おう!!荒井の野郎を見返してやろうぜ!!」
~1か月後~
加藤「…………………」
志村「…………………」
荒井「…惜しかったな」
加藤「…………………」
志村「…………………」
荒井「まあでも、相手シードだったし、実際強かったからしょーがねーよ。それにこの1か月、お前らめちゃくちゃ練習頑張ってたからな。俺は感動したぜ、お前らの努力に」
加藤「…………………」
志村「…………………」
荒井「だからと言っちゃあなんだが…特別に、今後は購買のパンをパシらせるのはやめてやるよ」
加藤・志村「「え!?」」
加藤「マジすか先輩!?」
荒井「ああ。だから今回みたいにこれからも練習頑張れよ」
加藤・志村「「せ、せ、せんぱいいいいいいいい!!!」」
加藤「先輩がこんないい人だったなんて…俺、涙止まんねえっス!!」
志村「俺もです!マジ感動しました!!」
荒井「お前らなあ。俺にだって、多少の優しさはあるよ(笑)」
加藤・志村「「せんぱいいいいいいいいい!!!」」
荒井「今ここで宣言するぞ。お前らは今日限りで購買のパンのパシリを卒業!」
加藤・志村「「いえええええええええええい!!!」」
荒井「そして新たに、購買のジュースのパシリに就任!」
加藤・志村「「は???」」
荒井「いやだって、結局あの約束は達成できなかったじゃん(笑)」
加藤「結局パシリじゃねえか!!」
志村「さっきの感動を返せ!!」
荒井「約束達成してないのに、なに勝手にパシリやめようとしてんだよ(笑)」
加藤「こ、この鬼畜野郎め…」
志村「ゆ、許さん…上げてから落としやがって…」
荒井「いーじゃねえか。ジュースの方がまだマシだろ」
加藤・志村「「どっちも変わんねえよ!!」」
荒井「まあでも安心しろ。これからはちゃんと10~20円くらいは利子つけるからさ」
加藤・志村「「そういう問題じゃねえ!!!」」
荒井「え?いらないの?」
加藤・志村「「いります!!!!!!!」」
~完~




