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早起きとかマジで無理

~8時30分~


キーンコーンカーンコーン


ガラララ(扉を開ける音)


碇矢先生「よーし、今からホームルーム始めるぞー」


ガラララ


加藤「先生!俺セーフですよね!?」


碇矢先生「お前の耳は難聴なのか?もうチャイムは鳴った、アウトだ」


加藤「チャイムと同着ですよ!?」


碇矢先生「いや、チャイムが鳴り終わるのが早かった」


加藤「いいえ!!チャイムが鳴り終わると同時に着きました!!」


碇矢先生「いや、チャイムの方が一瞬早い」


加藤「いいえ!!俺は2度目の「コーン」のタイミングで入ってました!!」


碇矢先生「これで加藤は遅刻5回目か。よしじゃあ出席とるぞー」


加藤「そもそもですね、俺ん家の時計がひどいんですよ!?2分もずれてたんですよ!?マジでありえないですよね!?頭おかしいですよね!!」


碇矢先生「1番 相川、2番 相島」


加藤「しかも自分が渡る直前で5回も信号が赤に変わったんですよ!?信じられますか!?」


碇矢先生「3番 相田、4番 相山」


加藤「ちょっと先生!!聞いてますか!?」


碇矢先生「うるせえ!!さっさと席つけや!!」


ガラララ


高木「先生!!俺セーフですよね!?」


碇矢先生「なんなの?このクラスは難聴が多いの?チャイムの音聞こえないの?」


加藤「先生何言ってんですか~、余裕で聞こえてますよ~(笑)」


碇矢先生「ならアウトってわかるだろうが!!」


高木「違うんですよ!俺は電車の遅延なんですよ!このバカは知らんけど」


加藤「ああん!?」


碇矢先生「ほう。そうなのか」


高木「はい、そうなんです。いや~大変でしたよ。人がすごい多くて~」


碇矢先生「ちなみに何の電車が遅れていたんだ?」


高木「えーと、中〇線です!いや~遅延多くて困っちゃいますね~」


碇矢先生「そうかそうか。ところで1つ聞いてもいいか?」


高木「はい?」


碇矢先生「お前、自転車通学だろ?」


高木「あ、バレてました?(笑)」


碇矢先生「当たり前だバカ。はい。これで高木は遅刻6回目ね」


高木「えーーー??」


碇矢先生「えーーじゃねえ!!お前らホントに、留年しないように気をつけろよな」


加藤「え?遅刻ごときで留年決まるんですか??」


碇矢先生「ごときとか言っちゃったたよコイツ。全然反省してねーな……いいか?遅刻とか欠席とかし過ぎるとそれg」

ガラララ


志村「先生!!遅刻しました!!」


碇矢先生「うむ。お前は正直でよろしい。」


志村「なら遅刻してないことにしてください!!」


碇矢先生「ちょっと何言ってんのかわからない」


志村「先生!!電車のせいなんです!俺は悪くないんです!全部電車の遅延が悪いんです!」


碇矢先生「ほう。何分遅れたんだ?」


志村「5分です!!」


碇矢先生「もう8分過ぎてるんだが」


志村「え…?」


加藤・高木「「バカだコイツ……」」


志村「間違いました!!10分遅れました!!」


加藤「嘘つくなてめえ!!」


高木「大人しく遅刻認めろボケ!!」


碇矢先生「お前らは黙ってろ。それで何の電車が遅れていたんだ?」


志村「えーと、中◯線です!!」


碇矢先生「今朝調べてみたが、その電車は遅れてなかったぞ?」


志村「ええ噓!?マジかよ最悪!!いつも遅延してるくせによお!!」


碇矢先生「ああ嘘だ。そんなもんわざわざ調べてない」


志村「うわー!!嘘つくとか先生マジでドン引き!!悪魔!!」


碇矢先生「嘘ついてきた奴が何言ってんだ」


加藤「うひゃひゃひゃひゃひゃ!!」


高木「ざまあみやがれ!!(笑)」


志村「うるせえぞ!!テメエらは徒歩と自転車通学だろうが!!電車通学の苦労を知れ!!」


加藤「おいおい言い訳は見苦しいぞ(笑)」


高木「そうそう、遅刻は遅刻だよ君ィ(笑)」


志村「コイツらいつか〇す…」


碇矢先生「なら志村は、これで遅刻10回目だな」


志村「待って先生!!俺は家から2時間もかかるんです!!マジ勘弁してくだせえ!!」


加藤「往生際が悪いぞテメエ!!素直に認めやがれ!!」


志村「何だとゴルア!!」


高木「先生、コイツ時間盛ってますよ。どれだけのんびりしても1時間で絶対つけます(笑)」


志村「ちょ、バカお前」


碇矢先生「ハイハイ。バカ3人がいつも通り遅刻な。早く席つけ。出席の続きやるぞー」


加藤・高木・志村「「「はああああああ!?!?!?」」」


加藤「ちょっと先生、俺たちの言い分を聞いてその対応ですか!?」


碇矢先生「ああ。妥当な対応だろ」


高木「どこがですか!?これは横暴ですよ!!」


志村「そーだそーだ!!鬼畜すぎる!!鬼畜変態教師!!」


碇矢先「じゃ、出席の続きやるぞ」


加藤・高木・志村「「「聞けよ!!!」」」


碇矢先生「5番 相山、6番 相山、7番 相山、8番 相山」


加藤「いや、脅威の相山率!!てかうちのクラス、どんだけア行いんの!?」


ガラララ


出木杉「先生すいません。山◯線が15分遅れてしまったため遅刻しました。これ遅延証明書です」


碇矢先生「うむ、わかったお疲れさん。席ついていいぞ」


加藤・高木・志村「「「はあああああああ!?」」」


加藤「ちょっとちょっと先生!!正気ですか!?」


高木「そうですよ。コイツは遅刻したんですよ!?」


志村「それ相応の制裁がないとおかしいですよ!!」


碇矢先生「何言ってんだお前ら。出木杉はお前らと違ってしっかりと遅延の証明もしたし、何より自分のせいじゃないのにしっかりと謝罪もした。これは社会人に必要な立派な行為だ。本当に素晴らしいと俺は思う」


加藤「謝ればいいってものじゃないでしょう!遅刻してすいませんでした!!」


高木「そーですよ!それで済むなら警察はいらねえ!誠にすいませんでした!!」


志村「誠に申し訳ございませんでした。私の一生の不覚でございます。残りの人生全てをこれの反省に捧げたいと考えt」

碇矢先生「うるせええええええ!!うわべだけの謝罪してんじゃねえ!!」


加藤「でも先生、やっぱり納得いきませんよ。コイツだけ許されるのは」


高木「そーですよ。俺らと同じ遅刻なんだから」


出木杉「え??君たち、なんか僕に恨みでもあるの??」


志村「そもそもなんで俺らの時は質問攻めで、出木杉の時は何も聞かないんですか?」


碇矢先生「そりゃお前、出木杉は成績優秀でしっかりと学校のルールも守ってる。それにお前らと違って、遅刻・欠席は一度もしたことないからな」


加藤「それは今までの話でしょう!今日の出木杉は一味違いますよ!!」


碇矢先生「それ状態がいい時に使う言葉」


高木「とりあえず質問しましょう。きっとボロが出ますよ」


志村「絶対に、コイツも、遅刻にするぞ!!」


加藤・高木・志村「「「エイ、エイ、オーーー!!」」」


出木杉「いや何その団結力!!?」


志村「おいお前!!確か電車が15分遅れたって言ってたよなあ??」


出木杉「うん」


志村「でもよお、もう登校時間から10分以上過ぎてんだよな」


出木杉「それがどうしたの?」


加藤「確かに。少しギリギリすぎるな」


高木「もしかして、電車が遅延してなくても遅刻していたんじゃないのか?」


出木杉「いやまあ確かに、今日は出るのが少し遅れたけど、それでも全然間に合う時間だったよ」


加藤「ほんとですかー?怪しいなあ…」


高木「優等生なら電車の遅延も見越して早く来るべきじゃないんですかー?」


志村「ほらほらー!ホントはどうだったんですか??You!ホントのこと言っちゃいなYo!!」


碇矢先生「お前らな……」


出木杉「あーーーーもううるせええええええ!!わかったよ!確かにギリギリだったよ!ボケが!!それで電車が遅延してたからちょっとラッキーって思ったよ!!悪いか!!」


加藤「先生!コイツ認めました」


高木「これでコイツも遅刻ですよね?」


碇矢先生「おいおい。コイツらの言うこと聞かなくてもいいんだぞ?」


出木杉「いえ、もういいです。コイツらマジでめんどくさいんで」


志村「よっしゃあ完全勝利!!」


加藤「イエーイ!!」


高木「ウエーイ!!」


志村「フォーーーーーーー!!」


出木杉「もうお前らには、宿題とか絶対に見せてあげないから!!」


加藤・高木・志村「「「先生!!出木杉は遅刻ではありません!!」」」


碇矢先生「いい加減にしろ!!!」


~完~

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