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プロローグ
ものは試しだ。
一人の者はネットの海に身を投げることにした。
疲れた。しかし脳は活動し続けるし、どこまでも深い思想の欲に嘆く。
どこまでも長く、無駄なことをつらつらと連ねる自分に吐き気がするようにいつの間にかなった。
意外と長い時を長い長い。長い。
もう嫌になった。人はそう思った。
異世界転生が流行っているらしい、あぁ。
流行っていると思う。
自分も異世界から来た。
皆もそうじゃないかな。
問題が一つだけあるなら、自分が私が僕が。
何もスキルとかチートとか能力を身に付けることなくここに生まれ落ち、平凡なありきたりな、しょぼい生き方でうだうだ言ってることなんだと思う。
少し話したい。