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とりまお約束はしないと…
「よっこらせーのどっこいしょーっ!!」
何とも締まらない掛け声を出しながら
川の真ん中に置いた岩めがけて、
同じくらいの大きさの岩を持ち上げて
思いっ切り叩きつける。
ゴーンと言う音が鳴って、少し経つと
魚がぷかぷかと浮かび上がってくる。
ふっ、石打漁、大成功だな、
魚があんまり擦れて無い様で、
人影が出ても逃げる魚が少なく見えたから、
何となくいけるかと思ったけどいい感じだ。
片っ端からこれも収納にぶっこむ。
また同じ場所で待っては繰り返して
およそ30匹位取れたな、これ位あったら
村の人に行き渡んだろ。
あ…お約束忘れてた、魚を握りしめ
高く持ち上げて一言
「獲ったどーーーーーーっ!!」
と声高らかに勝鬨を上げる、
無人島じゃないけれど、その辺は見逃して。
帰り路に木の枝を拾いつつ、収納に
どんどんと放り込んでいく、焚き火用の
薪にもなるし、細く分解して魚を刺す
串も生成していく。
更に歩き続けて、村に着いた頃は日も落ちて
そろそろ晩御飯の時間に近くなっていた、
いかんいかん、魚用意して焼き始めないと。
俺はいそいそと魚を串に刺して準備を始めた。




