50/739
とりま名前は昭和風味です。
「あ、判りました、この子ホンットーに
暫く歩いて無いんすね、見たら
足の裏ぷにっぷにで柔らか過ぎです。」
「ずっと食っちゃ寝して移動は歩かないで
転がってたから、しょうがないわふ。」
「時にこの子の名前、教えて下さいな。」
「あー、言ってなかったわふね、
ハナわふよ。」
…しっかし昭和風味な名前が多いなーココ。
「ハナさんや、足の裏固くなるけど
治るのとそのままとだったら
どっちが良いですか?。」
後で文句言われちゃ敵わんから、
念の為に確認だけはしておこう。
「…治るなら足の裏固くなっても良いわふ…」
へいへい、
ほいじゃいっちょやりますかねぇ。
頭の中で自分が持ってる、”かかと角質症”と
ハナさんが持ってる"魚の目"との交換を念じる
自分の体から赤い光が出て行って、
ハナさんに当り、ハナさんからも赤い光が出て
自分に当る。
おぉぅ、こりゃちっと痛いなー、
ま、いっか。
「どうですか?、ハナさん、痛くないですか?」
「ん?、もう良いわふか?、んーと
ちょっと待ってわふ。」
スクッ、スタスタ…ドスッドスッ…
ドスドスドス…




