とりまコボルトさんの手って…
お読み頂いている読者の皆様
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本年もどうぞよろしくお願いします。
「アキさん、スマンかったわふよ
怖い思いさせて申し訳ないわふ、
あんなんでもこの村の仲間だから
大目に見てやって欲しいわふ。」
「あー、いえいえ、ちょっと怖かったから
思わず助け呼んじゃいましたけど
大丈夫ですよ、気にしないで下さい。」
「そう言ってくれると助かるわふ。」
「って言うか、焼けた肉がそんなに
珍しいのですか?普通に焚火されるのに?」
「えーと…アキさん、わしら残念ながら
この手だと料理とか出来んわふよ。」
そう言って手のひらを出して来た。
…すごく寸詰った犬の手です、
あと肉球がピンク色なのが可愛いです…。
これじゃ包丁とかカトラリー使えなくね?
あっ、だからナイフに長い紐が付いてたのか
柄の部分を手に縛って使ってたのね。
あー、だからさっき焼く時に
「焼いてくれるわふか?」って
聞いてきたのかー、焼く事に夢中で
よく見てなかったけど、焼いた肉は
爪で刺して食べるか、皿代わりの葉っぱに
直接口つけて舐めとってるよなー。
「あーそういう事ですか、理解しました
所で"ちゃっしー"って?」
「あの子、幼馴染わふ、番いになる約束も
してたわふが、さっき村長が言った通りで
なーんもせん子になった為に、村長から
もっといい子を探してと言われたわふ。」
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