とりま助けて下さい…
しくしくしくしく…えぐえぐ…、
あーあー泣き出しちゃったよ。
取り合えず倒れてる方は見ない事にして
焼きながらもしゃもしゃ食べていると、
ゾンビの様に“ガバァッ”と起き上がって
そのまま後ろにツツツツーと
背後霊の様に近づく村長の娘さん、
やだ何コノヒト怖い…
「肉―、焼けた肉がウチを呼んでるわふよー
オークの旅人さん早くアタシに寄こすわふ―。」
…何か知らん間に勝手に
オーク確定されとりますが…
太いけど、にっ人間なんだからねっ!
しかし生あったかい息が
“フゴー、フゴー…ププヒー”
って言いながら首筋越しに掛かってて
ものスッゴイ気持ち悪いです、
流石に娘さんに手ぇ出すのもまずいから。
「茶四郎さん…お願い…助けて…」
結構な涙目になりつつヘルプを出す俺。
「お の れ は(ゲシッ!)
お客様に(むんず!)、一体何を
(ぐいっ!)やっている(びしっ!)
わふかーっ!!(がしっつ!!)
ゲシッで頭にヘッドバッドが入り。
むんず!で相手の右腕の下を経由して、
ぐいっ!で背後から相手の左足に
自分の左足をからめるようにフックさせ、
びしっ!で自分の左腕を首後ろに巻きつけ、
がしっ!!で背筋を伸ばすように伸び上がる。
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