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病人の異世界のほほん放浪記  作者: やみがらす
とりま転移とコボルドさんこんにちわ
43/739

とりま助けて下さい…

 しくしくしくしく…えぐえぐ…、


 あーあー泣き出しちゃったよ。

取り合えず倒れてる方は見ない事にして

焼きながらもしゃもしゃ食べていると、


ゾンビの様に“ガバァッ”と起き上がって

そのまま後ろにツツツツーと

背後霊の様に近づく村長の娘さん、

やだ何コノヒト怖い…


 「肉―、焼けた肉がウチを呼んでるわふよー

オークの旅人さん早くアタシに寄こすわふ―。」


…何か知らん間に勝手に

オーク確定されとりますが…


太いけど、にっ人間なんだからねっ!


 しかし生あったかい息が

“フゴー、フゴー…ププヒー”

って言いながら首筋越しに掛かってて

ものスッゴイ気持ち悪いです、

流石に娘さんに手ぇ出すのもまずいから。


 「茶四郎さん…お願い…助けて…」

結構な涙目になりつつヘルプを出す俺。


 「お の れ は(ゲシッ!)

お客様に(むんず!)、一体何を

(ぐいっ!)やっている(びしっ!)

わふかーっ!!(がしっつ!!)


ゲシッで頭にヘッドバッドが入り。

むんず!で相手の右腕の下を経由して、

ぐいっ!で背後から相手の左足に

自分の左足をからめるようにフックさせ、

びしっ!で自分の左腕を首後ろに巻きつけ、

がしっ!!で背筋を伸ばすように伸び上がる。


お読み頂きまして誠に有難う御座います。

少し面白いと思って頂けたら評価を

お願い出来ますと嬉しいです、

日々の更新の励みになります。


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