とりま幸せです2
俺は茶四郎さんを待っている間、
ボンヤリと座っていたのだが、
茶四郎さんが村の中で皆様を
呼びに行ってくれている間に、
建物の陰からこちらをチラチラと
覗き込んでいた子供たちが居た。
“か…かわえぇぇぇ”
ニコニコしながらおちびさんに
向かっておいでおいでしてみた所、
もさもさの茶色っぽい毛並みの子供が
「えへへー」と言いながら
俺の足元に来たのを皮切りに、黒色、
ブチ模様、銀色の子わんこさん達が
俺の元に“てててー”と近づいてきた。
そこで耳元の後ろをくすぐる様な
感じで優しく掻いてあげた所、
キャッキャウフフと膝から肩から
チビわんこさんにのしかかられ
全身が”もっこもこ”になり、
「ワテも撫でれ」とばかりに
全員が頭をぐりぐりと
押し付けて来たではないか。
そうしてできた”子わんこハーレム“
に飲み込まれながらも
忙しく子わんこ達の耳裏、顎下、頭頂部を
かいぐり回しつつ、俺は転生して来て
初めての「心からの幸せ」を感じていた。
(きっと、きっと犬好きの人なら
解って貰えるに違いない、この幸せを。)
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