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病人の異世界のほほん放浪記  作者: やみがらす
とりま転移とコボルドさんこんにちわ
32/739

とりまニートがいるらしい。

 「おお、これはスマンわふ、こ奴はな、

村の大事な住民をいぢめてくれる

"わるい子"だったわふよ、

ウチの娘もこ奴に噛まれたお陰で…。」


 わるい子て…あーもぅ、いちいちいちいち

可愛いーなー、この人たちってば。


 「それは申し訳ない事を伺ってしまいました、

お気を落とさずに。」


 「あ、いや、初めはケガだったわふが、

治るまでに楽する事を覚えたみたいで

おかげで喰っちゃ寝喰っちゃ寝して、

えらく太ってしまって見る影が無いわふ。」


 「まさかのニート化っ!?」


 「にーと??、とは何か分からんわふが、

活動的だった娘が、村の周りをホンの少し

散歩しただけで息が上がってしまって、

”動きたくないでおじゃる”とか言いながら

ごろごろと転がって自分の家に籠ってしまう

様になったわふ…。」


「思ったより根が深かった!?」


 “グゥゥゥゥゥゥッ”

何か、だらだらと話をしていると

俺の腹の虫が前触れもなしに

盛大に鳴ってしまった。


 「いや…その…これはお恥ずかしい。」


お読み頂きまして誠に有難う御座います。

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