牛車・馬車と道路行政
牛車「ぎっしゃ」ね。ぎゅうしゃだと牛舎変換になっちゃう。力は牛、速さは馬。制御のしやすさが牛だから、小心繊細で臆病なんだよね、馬は。スピード勝負でなければ牛使用になっちゃうよ。でも戦だと馬だから選別して訓練しないといけないよな。
馬車の発達がなかったことが論じられるとさ色々出てるけど、やっぱり江戸幕府の禁止令がしっくりくるよな。駄賃馬稼と言う、いわゆる馬子などもいたわけだし。大八車も出てくるのに、馬車が出ない訳がないよな。道が悪いとか、坂道が多いとか、湿地が多いとか・糞による苦情とか等々と論じられているけど。
馬の改良とかも考慮するが、長短所を検討して早急な改良はいらないかな。スピードそのもは3分の2くらいだけど、丈夫・頑強でよく粗食に耐え、消化が発達してるから野草のみでも何とかOK。そして在来馬の歩き方が、上下動が少ない歩行なので運搬には適すると。だから馬子ができるんだし。臆病だから制御するのが大変と書いたが、外来馬にくらべれば在来馬はおとなしいから、去勢する概念が近世まで行われなかったんだよね。比較的大きな木曽馬を主体に、その中で大きめな馬を中心に育てれば良いのかな。飢饉とかの不安があるのに大規模畜産はないよな。
後は車といえば、大八車と猫車。猫車は一輪だとバランスをとるのが難しく、それこそ荷をこぼすくらいなら、二輪猫車併用でも良いんじゃない。小回り云々もそこまで気にする必要はないしさ。
大八車も4輪でも6輪でも良いんじゃない。
「道の整備は必要だよね。広く平らな道のほうが楽だよね。」
「どれくらいの広さでしょうか。」
「8馬線くらい。(片側3車線道路を思い浮かべて、馬ならば8頭位かなと)」
「8馬線というのは?」
「馬が8頭ならんでとおれるくらいかな。」
「それはちょっと難しいかと。」
「馬車にスプリングをつけてさ、足回りを快適にして、いっそアッパーとロアのアームとスプリングでダブルウィシュボーンでの4輪独立懸架方式にするとかすれば、乗合馬車に良いよね。アライメント調整が勘にたよるしかないから大変か。じゃチューブとゴムでエアクッションで性能アップね。ゴムの木が欲し~な。」
「は?やはり言っていることが分かりません。」
道の整備は石畳?レンガ?コンクリート?アスファルト?変なものを作ると雨による水害も起きるし、側溝との同時設計にしないとだめだしさ。さらに馬車の脱輪を防止する方法も考えないと。道路整備も考え物だな。自分がやろうとすると、道路行政の苦労も分かるな。
「やはり工業化かな、いっそ電池を作っちゃうか。亜鉛と銅でイオンによるガルバニ電池型のボルタ電池ならいけるよね。」「硫酸がないか!硫黄に硝石で硫酸できるから、後数年は無理か。硫酸できれば塩酸できるしさらに色々できちゃうな。」「蒸留器が必要だよね。金属でもよいけど、酸にはガラスだよな。」
ひとり言のオンパレードで、あれこれ妄想や思案がとまりません。