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 進む道が何か違う

 大洗の小幡城は江戸氏と大掾氏の狭間で微妙な立場にあり、それならいっそ佐竹につけば緩衝材の役目になるし。ここの城は他の城と違いやや防御がマシなのです。先祖が上州の出で、あちらの城の作りとやや似た構造を持っています。掘りの作りや土塁の作りがちょっと違うのです。そのためのお誘いでした。こちらに付いてくれるならそのまま放置はできないので、江戸家へ挨拶と連絡報告だけはしないとね。仕事の基本ですよね。後でここを拠点にしていけば良いしね。


 炭鉱開発ですね。櫛形・秋山・向陽・高萩・中郷・重内・神ノ山など北茨城の炭鉱さぐります。本当は磐城のほうがもっと大きいのだけど、今はこれでOKです。確かコークスも蒸気機関も関が原前後のイギリスだったよね。蒸気機関は発達進化を遂げたと言うほうが良いかな。古代エジプトでもう蒸気の力が知られていて、この16世紀ころちょうど蒸気の凝縮による、大気圧と真空との差を力として取り出すなんて良く思いつくよな。ニューコメンの蒸気機関をまねて蒸気機関式揚水器をと思ったけど、逆に石炭の消費が多くなるのでパス。作るのならワットの蒸気機関ですよね。これによって当時、馬力の概念、鉱山での設置機械のリース概念が生まれるのよね。佐竹や日扇屋では水車動力や金属農具を貸し出しているから、これもリースですよ。金属加工が進化すれば、高圧蒸気に耐えられるようになり、考え方だけでいけば、帆船を飛ばしていっそ外輪船へいけちゃうのかな。馬車じゃなくて鉄道ですかね。

 その前に掘り出さないと。問題は湧き水と酸素の問題、粉塵火災かな。この辺を改善しながら進めるしかないよね。

 コークスは専用炉が欲しい。千三百度まで上がるやつ。上質な石炭ほど良いのだけど、こればっかりは三池など九州の炭鉱が優位だしさ。亜炭や泥炭じゃダメだよね。石油コークスは重金属除去と脱硫装置がいるから素人では無理。地道にやるしかないか。

 ここが順調に行けば硫酸、硫黄、コールタール、アンモニアが抽出できて、さらに工業化が進んじゃうんだよね。だからコークス作るのなら、残留物や副産物にも注意しないと勿体ないし、垂れ流すと環境汚染になっちゃうかもね。コールタールを嫌気加熱(ここが無理だけど)できればタールコークスだかピッチコークスとか言うのが出来て炭素棒が出来て、電極芯ですよ。

 あれ鉛筆はどうなの。芯は炭じゃなかった、黒鉛と粘土か。


 今回の戦ではお試しで金瘡医部隊を戦の後に出動です。勉強のために。縫合用の針や糸の太さ、湾曲、針の形状などいくつか試す。

「はい、この傷をぬってみましょう。本当は傷口は消毒しますが。今回は縫う練習です。」

「まずは簡単な一括縫合して。」

「次に層々縫合です。筋膜、皮下組織、皮膚」細かいループ針じゃないと難しいかな。

もっと細かいのにルーペも欲しいな。

「次は糸結びです。こま結び、たて結び。」

「後は日頃から練習しましょう。」

将来的には使う場所によって各種作らないといけないだろうけどさ。メスとハサミも改良しないと。動物の皮もそうだけど、皮下脂肪の油分によって切れにくくなるんだってさ。太っている人の手術は大変らしいから、あまり太らないようにしないと。

 某漫画のように寒天培地で抗生物質を作れるのかな。ま、無理でもお菓子造りには必要ですから作りますけど。本来は精進料理かららしいけど、そんなものには使いませんよ。ゴムが欲しい。

 

 今回の戦は三月半ばで終了です。今で言うかすみがうら、土浦、鉾田、行方、鹿島の手前あたりでしょうか。

 太田の館へ順次呼ばれます。そうですよ。まとめてだと謀が成立しませんから。

 義信兄上と大掾はすんなり行います。問題は江戸ですよ。

 通長、通雅親子を呼び、御屋形様より以下のような話をすることになった。

 1勝ち取った所領は好きにしてよいこと。

 2本来は北浦や海の漁業権も与えたかったが、鹿島の社や宇都宮などの衆が大掾へと横槍を入れてきたので、江戸家には悪いが、今回は難しいと。大掾さえいなければねと吹き込んでおく。

 3大掾も今回大分疲弊したようだねと。

 4大掾もいくつかの拠点をつぶすか、一気呵成に本城をつぶせばいけそうだよねとつげる。

 5秋口になったら若泉を押したて、土浦奪還しようかなとつぶやく。

 6その時は小田も出てこないように、少しかき回そうかなと思っていると話す。

 7宇都宮他の衆が口出しだしたり、援軍を出してこないように速攻で倒すのが良いよね。

 本当大掾さえいなければね、と言っておきましょう。

 

  治水は今もそうだけど難しいよな。川はあまり蛇行しないほうがよいけど。コンクリート護岸だと生態系が崩れるしな。どじょうとか、うなぎとか採れなくなるリスクも出てくるし。スーパー堤防だと新田開発ができないし。高水敷と二重堤防で妥協かな。常陸堤とか佐竹堤とかにしてやろう。

 そうそう那珂川の小砂村付近の土が粘土質で良いです。燧石を一定の割合で混ぜて焼成すると、簡易耐火煉瓦になります。簡易といってもそこそこの火力まで大丈夫なのでお勧めですよ。ぜひ使ってね。高炉ができたら、まずはグリボーバル臼砲でも作ろうかな。無煙火薬ができればカノン砲への道ですか。あれ普通戦国無双は鉄砲なのにどこが違った?


春の桜の花を眺めて、林檎の花を連想する。この当時だとまだ和林檎かな。確か近江の木の本寺や出羽の田川にあるような文献があったな。甲賀の手で木を持ってきてもらうか。受粉用に梨の木も見繕ってもらおう。江戸時代に御所行事で三万個ものりんごが出されたとかあるし、飢え対策にもなるならやってみよう。奥久慈なら気温対策になるよね。この時期のりんごだとお盆前の収穫だったから、食のつなぎとして良いかも。


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