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樟脳こそが万能なの

南部侵攻の戦が始まった。三方面での同時進行で、双方を連携させずに、各個撃破をねらいながら南下していきます。

 大山勢や高柿勢が額田を通り過ぎて南部へ後詰に向かうとき、

 「甚六、元長。甲賀の連中を使い額田ととなりの石神で、小野崎本家にも侵攻の命令が届くらしいと噂を広げるように。いつ小野崎が動いても良いようにな。」陽動ですね。

 

 数日後「本家の山尾小野崎、赤津、赤須、江畑らの兵が出ました。」と伝令が飛び込んできた。

 「一応御屋形様のところにも警戒の知らせはいってるよな。」「はい。」「よし、うちも出るぞ。目標は石神城だ。」

 石神の城は石神小野崎と言われ、額田小野崎とも枝分かれとも言えるが、隣り合って仲はよくはない。額田同様結構すき放題やる家で、敵につく場合もあり、あまり信頼が置けない。久慈川から堀を引き、三層郭構造だけど東側の郭は久慈川の防御があるためか、物見のようなものなので、南と西から攻め、突入さえできれば、後はそれほど難しくはない。他国の城を想像するのと全然違っちゃうほど防御の薄いやつです。本家に額田を、うちが石神を同時に落とす。本当この時代の分家って仲悪いのが多いよね。

 その数日後額田が落ちたこと、領主通栄の行方はわからないことが知らされた。

 

 額田で小野崎と面談です。少々ご立腹のようですね。

 「政義殿、額田だけではなかったのですかな。」

 「久慈川の鮭漁権や利水で色々と問題もあったようで、苦情がきてたようですので。聞かれてましたでしょう。それで御屋形様より序でにとのことで。」

 「まあ、話は伝わってきてはおりますがね、しょうがない。で、額田と石神はどのようにするおつもりですかな。」

 「いえ、額田はこの前の話の通りでそのままそちらで、誰かを立てるのも、つぶすのも好きにしていただいて。また石神のこともあるので、額田が掠め取った分はよいですよ。石神は直轄地ですかね。領民の慰撫をしませんと。」

 「そりゃどうも。次回は早めに全部言ってもらえるとうれしいのですがね。」

 「善処します。」

 そのようなやりとりをしている時に、今度は太田の館より使いが着たので、そのまま太田へ向かう。

 

 「政義、芹沢が小川城が落ちた時に和を請うてきた。」

 「まあ、宜しいのでは。その南の玉造と手賀が無ければ、小川との間で孤立無縁になりますしね。芹沢にはそのまま義信兄上に加勢してもらい、大山殿や高柿殿は木崎城の武田勢を駆逐してもらいましょうか。それで北にある木崎の支城でもある野友城には、同時にこちらより攻め込みましょうか。」

 「江戸と大掾のほうはどうかな。」

 「今のところは好きにやってもらいましょう。」


 整備のために田渡でなく石神に戻る。

 「元長、新規の甲賀衆に働いてもらって。朝孝も行きたければ連れてっても良いけど。野友の城を攻め落として。でそこから朝孝には一度吉川覚賢や塚原安幹のとこへ行ってもらおう。」

 「分かりました。」

 「甚六、土浦城は今誰が治めている?小田か重臣の菅谷とかかな?」

 「若泉五郎左衛門だったかと。」

 「それなら、いっそこちらへ退避するように誘ってみて。後で取り返そうと言って。そのときは先陣突入をまかせようね。」悪い顔の政義であった。

 

 戦国転生なら真珠の養殖だよね。でもここは常陸だからアコヤガイが房総半島を越えては、水温などの関係で難しいよな。そうだ、霞ヶ浦の淡水真珠ってあったはずなんだよね。なんだっけな、イケチョウガイだったかな。でも弱いだよね、環境耐性がないから、すぐ死んじゃう。ま、試しにつくって、後で中国からヒレイケチョウを持ってくれば目先の儲けは出るかな。交雑で雑種化するから、後世で佐竹のせいで環境破壊と言われるかな。

 それなら太刀魚から模造真珠を作るかかな。この時代なら分からないだろう。常陸でも取れるしさ。鱗のない太刀魚から銀粉のグアニンなんとかとセルロイドを混ぜて、生産を始めたガラス玉に塗っていけば良し。後はセルロイドが作れるかだよね。麻の線維成分を抽出して硝酸と硫酸の混酸処理でニトロセルロースにして樟脳(クスノキの精油成分)で加工。九十度で成型。できますね。

 ニトロセルロースなら激しい燃焼剤で無煙火薬への開発になるのか。ま、そっちはまだ良いか。でも元長には火薬の開発になるよと教えておこう。

 樟脳は松の精油からもできるんだよな。少し分子構造が違うらしいけど。16世紀に伝わってくるはずで、17世紀になると薩摩の外国輸出品になるから作ろう、絶対に邪魔してやろう。かゆみ止めや湿布薬にもなる。衣服の防虫薬にもなるし、これも大変お買い得品なの?張ると薬だけど、飲み込むと劇薬だしさ。嫌な奴に飲ませる?何か某文明開発ゲームになってきた。未開の部族から巻物でもくれれば楽になるのに。

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