史実とは違う100年続いた山入の乱終息
初夏ついに父上が亡くなられました。数日前から太田へ詰めていたので、即座に城門前で狼煙を揚げてもらう。
「次郎、狼煙を上げろ。」
「ハッ!」
「後しばらくは、みんなにおまかせだ。」
義瞬兄上が当主の座に着くことが評議で決まったというよりは、内定ですかね。全員集まっている訳じゃないからね。
「おめでとうございます。」
「うむ。周悦これからどうする?」
「御屋形様には戦支度をお願いします。」
「来ないと無駄になるのではないか。」
「構いません。それならこちらから押し出すだけです。主家に弓引くために兵を雇ったと難癖つければ宜しいかと。」
「前にも言われたが、しばらくは押し出さないで良いのだな。」
「ある程度太田の館は改築しましたので、兵さえいればしばらくは落ちません。時間稼ぎをして、時を待って押し出されれば宜しいかと思います。まずは陣触れをお願いいたします。」
金砂郷花房
「来ました。久兵衛様。」
「どれくらいだ。」
「騎馬4で足軽30ほどかと思われます。」
「合図と供に南北から打ちかけろ。時間をかけずに仕留めろ。」
浅川の手前に南北に木々が茂る小山がせまり、確か現在の国道293号線が横切っていたところ。ある程度仕掛けたら引けと言われたが、久兵衛としては殲滅するつもりだった。
「やれ。」
掛け声と同時に南から石と消石灰を包んだ物を投げつけると同時に北側から矢が射掛けられる。半分ほど傷を負ったり、その場でうずくまる状態になり、掛け声をかけるて飛び出す。
「討ち取れ~。」
佐竹寺
まさか馬坂城をでてすぐ襲われると思っていないだろう。虚を突くのが第一。ただその後の攻め手が続かなければ、ただの暴挙にしかならないけど。
「ちょうど面白いときに巡り合ったな~。」と諸岡一巴はつぶやいた。
こちらの隊は諸岡がまかされることになった。
ここも佐竹寺と道の反対側の小高い丘の間を太田への道がとおる。
「打て。」の掛け声ともに戦闘が始まる。こちらも攻撃対象が30~40ほどの隊なので、諸岡としても一気にケリをつけるつもりだった。
太田の館
櫓から声がかかる。
「山入の軍勢がきたようです。」
「よし引きつけろ。西山の砦前の幕を下ろして、幟を掲げろ。もし相手攻めてきたら遠距離で対応。柵まできたら槍隊が出ろ。また物見はさらに西と北の様子をそのまま見ておけ。」
いつもなら野戦だし、いままでの太田の館なら篭城するとは思わないだろうし、もし篭城しても簡単につぶせると思うだろう。来るかな?西山の砦を考えれば他の城からの到着を待つのが本筋だけど。
狭間から遠く覗いてみると、どうも意見が割れているような感じだな。数騎の指揮官がゴタゴタしてるな。こういうときは意見を統一しないとダメですよ。
お、来た。1騎に率いられた隊が進んできた。
「下まで来るまで待て。」
「よし、打て!」
ここでも毒矢や消石灰手榴弾で対応する。堀など上がれるとおもったようだな、(入った。出てきませんね。)(これで道からしか来れないだろう。戦線が密集すれば集中砲火だ。)
「北からさらに軍勢がきました。新密の隊と松平殿の隊のようです。」
「よし、さらに狼煙をあげろ。長倉や天神林への牽制はもう良い。西山砦から打ち出させろ。」
「西よりの街道から新密の者、大山殿の隊が来ました。」
お、久兵衛たちか。うまくいったか。館に攻めかかっている隊も気がついたか。
「御屋形様、ここで突撃をお願いします。盛近、槍働きで御屋形様の周りを注意してくれ。」
諸岡は剣だが、飯篠は槍が得意なんだよね。任せれば大丈夫かな。後方の本体が迷っているな。今がチャンスだよね。
さすがに3方向が攻められたら、難しいよな。しばらくしたら諸岡隊も加わったので、安心して見ていられた。疲れた。




