事実は
*馬宮 咲*
「わ…私が自分でやった。」
…?
聞こえたのはそん夢の一言。
夢、何言ってんの?
「ごめんなさい。あの…私みんなが困ってんの見んの楽しくて…?」
夢、何いってんの。
「ごめんなさ…」
「あんた、ばか!?」
「さ……き?」
「あんた、ばか!ほんと馬鹿!夢はなんもやってないじゃん!!」
「私…。」
「私がやった。夢はなんもやってない!!!!」
「違う!!咲は悪くないの!私が…悪いの」
「夢は、わるくないよ!!!みんなごめんなさい。神崎さん、中川さん、白木さん。私が、犯人なの。罪、着せようとしてごめんなさい。」
いてもたってもいられなかった。
夢にずっと復讐したかったのに。
夢に罪なんて被せられないの―
*白木 希*
「どうなってるの?」
頭が、こんがらがる。馬宮さんが犯人で、夢は自分が悪くて…。
わかんない。
わかんない!
わかんないよ…。
「とにかく、謝りなよ!夢に!!」
「希、いいの。私が悪いんだから!咲に謝れなんて言わないで!」
「なんで!?どんな理由があろうと、消えろなんて、許されるわけない!だって、だって」
急な展開に頭がついていかない。
馬宮さんと夢は友達だった?
それとも、親友だった?
お互いに罪を庇う2人は、私に入る隙間さえ与えてくれなくて。
「希!!!」
「なんで…?なんでよ。夢、馬鹿なの?」
私は夢を思って。
「馬鹿じゃない!咲は悪くないの!希、もういいよ…ありがとう。」
「私は、夢のことを思ってやったのに!」
私は、夢のために。
「でも、そんなの必要なかった。私は、うすうす気づいてたの。私のせいで、咲が1人になったことで、咲が私をよく思ってないこと…」
「じゃあ何で…。何で…。何で!!早く言えばいいじゃない!どうして馬宮さんが犯人だって言わないの!はやく、犯人言えば、こんなおおごとにならなかったのに!」
私が悪者みたいで。
「希!目、覚まして!私、希のそんな姿見たくなかった。」
「私は…ただ。夢のために…。夢が、かわいそうだと思って…」
―そんな姿って…なに?
「希。全然私のためじゃない。私こそこんなおおごとにしてほしくなかった!私と、咲だけの問題なのに。希がクラス問題みたいにしちゃってさあ!私全然うれしくないし!できれば咲が消えろなんていったこと知ってほしくなかったし、私が悪くてってこともできれば知られたくなかった。酷いよ希。最初に私に確認してからこういうことしてよ!なんで許可なしに私宛の手紙見て、勝手にこういうことするの!?こういうとこ希のよくないとこだよ!人のこと一切考えてない!物事考えてるの!??私と咲のことも知らないくせに!」
―わかんないよ?
知らなかったもん。
考えてない?
夢のことが心配だからやったのに?
それを考えてないで片付けるんだ?
「夢!やめな!!」
「咲…だって…」
ぐるりぐるり。
鼓動が私を包む。
『酷いよ希』
『人のこと一切考えてない!』
それが夢の本当の気持ちなの?
どうして…。なんで。なんで。夢は馬宮さんをかばうの?私たち親友なはずでしょ?
親友のために、犯人探しもしたの。
夢は、馬宮さんのほうを選ぶの?話したこともない馬宮さんを?
咲なんて親しげに呼んだり…。
私は何も知らない。
だって、だって、だって。
私は本当に夢のことを思って…
座り込んでいる私。
みんなの目線。
―私が全て悪いんですか。
―私は悪者ですか?
「先生。保健室…行ってきます」
先生の言葉を待たずに教室を出た。
一刻も早く教室から出たかった。
廊下はなぜか寒かった。
夏の終わりかけなのに。
あれ、蝉が鳴いてないや…
静まり返った廊下は心と夏の終わりを現してるみたいだった。
まず第一事件終了です、といっても事件はこれで最後かな?
あ、前話の日本ナンバー校ですが、架空のもので実際とは異なります…。