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◆37.住和トア先生と立ち寄った場所は


 新部和葉:「その通り。だからこそこのタイミングで仲良くなっておく必要があったわけよ。放っておいたら中学を卒業するまでどんどんエスカレートしていくんだから」


 住和トア:「〔青ざめて〕ありありと目に浮かぶようだわ…。その点にはすごく感謝してるんだけど…。あの子に一体何を話して、何をくれてやったのよ?」


 新部和葉:「これからどう立ち振る舞えばモデルの仕事にありつけるのかと。すべてを事細かに記した ルナの人生における攻略本 をあげたのよ。私お手製のね」


 住和トア:「ちょっとお…!? それって本当に大丈夫なの?」


 新部和葉:「大丈夫。100パーセント保証するよ」



 和葉の自信ぶりに住和は鳥肌が立った。


 思わず立ち止まり、それに合わせて和葉も立ち止まる。



 住和トア:「あなた…、新部さんは――」


 新部和葉:「カズハって呼び捨てにしてよ? ルナだってそう言ってたでしょ? ちゃんと名前で呼んであげないと、あの子悲しむよ?」


 住和トア:「瑠東さんのことは追々慣れていくわよ。話してみた感じ、あの子のことは好きだから。でも……」



 再び歩き出しながら。


 それに合わせて同じように となりを歩き出した和葉を見て。


 住和は意を決した。



 住和トア:「あなたは一体何者なの? 瑠東さんだって素直な子だとは言え、そこまで馬鹿じゃないはずだわ。あの子があなたを信じるとしたら…。今まで誰にも話したことのなかった、人のオーラが見える件について言い当てた――、以外のことは考えられない…。でも、それじゃあ…」


 新部和葉:「トア先生が考えてる通りで正ー解。〔折りたたみガラケーを取り出して開いてみせる〕なにせ私は、この写真を…未来で見せてもらったことがあるわけだからね。でもまさかその写真を自分の手で撮ることになるとは…、思ってもみなかったんだけど〔苦笑いを浮かべる〕」


 住和トア:「じゃあやっぱり…、あなたは」


 新部和葉:「そう――、もとは未来で生まれた人間が、過去の時代に生まれ変わったってわけ」



 あまりにも予想した通りの答えに住和は。



 住和トア:「なんてこった…」



 おでこに手の平を当てると、天をあおいだのだった。


 なにせ和葉が トア先生 と呼ぶ理由と。


 瑠東の言っていた 人生で成功する人のオーラ に、辻褄が合ってしまったからだ。




====[ティップス・補足情報]====


 和葉が伸ばしていた髪をセミロングの長さまで切り、

 だてメガネをかけることにしたのは、


 前世界線の未来で見せてもらった写真にうつる前任カズハの姿と、

 今の自分の容姿を 合わせるために である


 3人でうつる写真は、できれば前世界線と同じようにしたいと考えたからだ



 前世界線のカズハは、画力を向上させたがために視力が落ちたが、


 今世界線の和葉は、一向に視力が落ちなかったため、

 仕方なしに、度の入っていないメガネをかけることにしている


 ちなみにだが、和葉がだてメガネをかけていることに、

 住和と瑠東でさえも既に気づいている


=======[END]========




―――◆第3章◆第3幕―――




 二人は通学路の途中にある公園に立ち寄り。


 ベンチに腰を下ろした住和は。


 和葉から「見せたいものがあるの」とのことからファイルを手渡され。


 それを開いてみると。


 その公園に居た誰もが振り返るレベルで絶叫を上げたのである。



 住和トア:「なんじゃごりゃああああああああ!!!!」



 和葉でさえも5センチは跳び上がったほどだ。



 新部和葉:「ビビった~…(けども)」



 肝心の住和が白目を剥いてフリーズしているので。


 ひとまずのファーストインパクトは成功したと言えるだろう。


 なので早急に詳細を伝える。



 新部和葉:「それは未来でトア先生が描いた乙女ゲーのパッケージアートを、私が忠実に再現したイラストだから」



 住和がハッと我に返る。



 住和トア:「忠実に…?〔眉間にシワを寄せ〕再現した?」


 新部和葉:「そう。めちゃんこ大変だったけど、最近になって高性能になった液晶ペンタブレットのおかげでね。限りなく100%に近い形で再現したものだから、その絵柄はあなたの物なんだよトア先生」


 住和トア:「でもっ…!! あたしはこんなに完成させてない!!」


 新部和葉:「わかってるってば。なにせ、2002年から始めたトア先生の絵柄の摸索は、本来であれば2026年に完成したものなんだから」



 住和が大きく目を見開く。


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