発現
思いつき投稿ですがよろしくお願いします。
楽しんで貰えたら嬉しいです。
「星夜、誕生日おめでとう」
「おめでとう星夜」
「あぁ、ありがとう!父さん母さん!」
俺、高山 星夜は今年で15歳になれた。
だが、前に座って一緒に笑って祝ってくれる母さんがせっかく用意してくれた料理たちや、父さんが注文して取りに行ってくれたケーキには申し訳ないが、今自分の頭の中にあるのはある事だけでいっぱいになっていた。
「あはは!母さんや?どうやらあいつこんな祝い事よりあれに頭がいっぱいみたいだぞ?」
「もぅ!せっかくの誕生日なのよ?それに私は嫌よ!せっかく出来た息子が危険な事をするのは、出来れば得るにしてみ私たちみたいな生産系になって欲しいわ…」
「それは…わかるが、これに関しては神のみぞ知るってやつだ、俺たちにできるのは祈るだけだ」
「…そうね、出来れば本当に…」
「だな…」
視線を感じ前に座る母さんと父さんを見ると2人してすごい心配そうに俺を見ていた。
俺は苦笑いをしながら謝った。
「ごめん母さん父さん、せっかくの誕生日なのに」
「いいえ、星夜が楽しみにしてるってよくわかっているつもりだから良いのよ…?」
「そうだぞ!それに固有スキルの発現は一日の終わりになるらしいしな?今から祝って楽しめば良い!な、母さん」
「ふふ、そうね?ほら星夜冷めないうちに食べましょ?」
「あぁ!ありがとう、いただきます!」
そして楽しい晩御飯を終え寝る支度をし、ベットへ横になる。
「はぁ…あと少しで俺も…あぁ!どんなスキルを得るんだろうな!楽しみだなぁ…!」
そして時刻は0:00になった時それは起こった。
「ッ!!?アガッ!?ア"ァ"!!?」
唐突に来た異常なほど強い頭痛、そして体がまるで作り変えられるような痛みに星夜はもがき苦しみだした。
「あ、あなた!?あれ!あれ大丈夫なの!?」
「わ、分からない!お、俺の時もこんなこと無かったぞ!?」
本来、一般的な発現は体が淡い光に包まれて消えるらしい、のだが星夜の発現は見るからにそうではなかった。
「星夜!?星夜ぁ!!」
「待て母さん!下手に接触すれば星夜に悪影響を与えるぞ!?」
そして心配で星夜の部屋の近くにいた2人は星夜の悲痛な叫びに驚き、扉を開けその異常を目にし母親は泣きながら駆け寄ろうとするが、それを父親が手を掴んで止めた。
父親が止めた理由は発現をする人に触れているか触れると触れた人は意識を失い植物人間になり、触れられた人は何かしらの精神的障がいを抱えてしまうと言われているからだった。
「ッ!せ、星夜…!」
「母さん、俺も苦しいが、ここは星夜を信じよう。信じて…待ってよう」
「うん、う"ん"…!」
「…今日はここらに布団を敷いて寝よう。心配なら見守っていような」
「そうね…星夜、頑張るのよ…」
苦しむ星夜を2人は近くで夜が明けるまで見守った。
外はそんな事が起きている事など関係ないとばかりに晴れておりキラキラと星空が輝いていた…。
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