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第十四話 骨の髄までオタク

放課後、みなにお願いする。

「みなこれしばらく家で読むから貸してくれ」

「いいよーでも春ちゃん、社会の先生の話聞いてないやろ」

「大丈夫、家で読むし」

「あとね、死神のお坊ちゃまもおすすめよ」

「みなーほんまありがとー」

死神のお坊ちゃまてなんやろ…

死に神ってどういうことなん…

お母さんにせびって買ってもらうしかない!

「颯太死に神お坊ちゃまってなに」

「あー…それは面白いと思うぞ多分、親に買ってもらえ」

分かった、買ってもらう!!お母さんめんごやわ!!


部活さえなければ早く帰れるのに悔しい…!

先生が来るまで廊下でフルートを吹いていると野田さんが話しかけてくる。

「小春氏どうした?最近焦っているようだが…」

「早く帰りたいんです」

「分かるぞ!俺も早く帰ってゆるい百合が読みたくて仕方がない」

「とりあえず野田さんはバリトンの音をもう少し抑えたほうがいいですよ」

「確かに、な…でも出てしまうんだ、デカい音が…これは誰にも止めることが出来ない」

「どうしてですか、トランペットにでもなればよかったのに…」

「確かに、な。でもトランペットは俺には荷が重すぎて…」

私のはメロディを感じ取る才能が壊滅的にない。

だからいつも美紀ちゃんが吹いてる音を真似してひょろひょろ吹いている。

美紀ちゃんが居ないと、私は壊滅的に駄目だ。

ポンンコツすぎて曲なんて吹けないよ…

それからフルート1番オーボエも弾きこなす鬼才、幸ちゃんは厳しくて、あまり話しかけてこない。私のことを完璧にお荷物だと感じてる目でこちらを見つめてくる。

ごめん…幸ちゃん、でも私本当分からないんだよ、吹奏楽じゃなくて帰宅部にすればよかったと悔やんでも悔やみきれない。


なんとか地獄の部活を終えて家に帰宅。

ずかずかと家にあがっていくとお母さんが料理を作っていた。

「お母さん、死に神の漫画欲しい買ってー!」

「またけ?買ってあげるちゃ!!」

「今日欲しいんだけどいい?」

「料理中なんだけどお母さんは…今すぐ読みたいがけ?」

「ごめえんお母さん」

お母さんは料理の火をすばやく消す。そして車のキーを取り出した。

「ほら、田宮書店行くよ」

「お母さんほんまありがとー」

「あんたほんま買い出したら切る気はないね、そればっか読んでないで勉強せんなんよ」

「ごめえん」


田宮書店でまで買ってもらいに行くため、車のシートベルトを締める。

「早く読みたいよーお母さん」

「ちょっとあんた待っとろ!」

お母さんに怒られしまった、ごめんなさい…

プルル…突然達也君から携帯電話がかかってきた


「俺、すごいアニメ見つけたわ、アニメのK」


アニメのKってなに?アルファベットのKだけのアニメってどういうことなん…?

怖い怖い、今から死に神買ってもらっておうとしてたのにそんなことって…


「お母さんやっぱ死に神いいわ」

「どういうことなん??」

「いいからKについて調べるわ」

「あんたほんまにぺらん人やね、分かった、帰るよ」


お母さんごめん、でも達也くんがKが一番いいっていうからうちKになるわ…


家に帰って、携帯でKの事について調べる。

え、…チャアアジ万件とかキテ列とかでてくるけど本当のKはどれなの…?

あ、あった!

ナニコレ…絵が綺麗すぎる…

そして、膨大な情報量

王ってなに?クラン図万?だもくれすダウン?

分からない…Kが分からないよ…


*


翌日。

颯太にお願いした。

「お願い颯太、Kのアニメ見させて」

「Kか…よく分からないけど見るか、家に来いよ」

「ありがとう!!!!」

教室中に私のドでかい声が響く。


みなに呼ばれる。

「春ちゃん、また田畑の家行くん?死に神お坊ちゃま読まんだん?」

「うんだってKって言うアニメががみたいんよ」

「死に神読んで欲しかったけど仕方ないね…分かったよ行って来られ」


ありがとうみな!達也くんは神。


颯太の家に自転車を走らせる、早くアニメKにならないと駄目や…

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― 新着の感想 ―
 K……実は最初はスーパードクターかと思ってました。
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