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9 女神の正体

もう少しだけ 入学式編にお付き合い下さい。

崩れ落ちた亜衣はうつろな目で

宇宙の顔を見上げた。



宇宙は 亜衣が何故崩れ落ちたか分からなかったが

その表情から事の重大さは感じていた。


「あんた 誰なのさっ」


隣にいた壱が 女神に怒鳴りつけた。



「?  どうしたの壱? 怒鳴ることないだろう」



???



何故か女神は壱の事も知っているようだ



「宇宙と壱は昔と変わらないから分かったけど

この子はひょっとして あいあいかな?」



なんと亜衣の事まで知っている。



ところが 3人はこの女神の事など

全く知らなかった。



「だれなんだお前は・・・」



宇宙は眉を潜め 女神に問いかけた。。。




「ホントに分からないみたいだね。。」




「?? そうか。 髪の色が違うからかな。

中学生になったしもう髪を黒く染める必要も無いと母にいわれて髪の色を元に戻したんだ」



それでもまだ 3人は女神の正体が分からない。。



「みんなに会えるの 楽しみにしてたのに寂しいなぁ」



「僕だよ、"なお"だよ。」



???



3人は この女神が何を言っているか分からない

3人の知る「なお」は男の子だ。



「お前が「なお」の訳がないだろ 「なお」は男だぞ! それが本当なら転生でもしたっていうのか!」



「何馬鹿な事言ってるんだよ。僕は昔から女だろ?」




「なお」はしょんぼりしながら宇宙の目をみて

語りかけた。






「僕は、聖奈央ひじりなお)は 昔から女の子だよ」




!!!!!!!!!!



余りの衝撃に 3人は言葉を失った。。。。







最初に口を開いたのは 宇宙だった。



「突然女の子になって現れて "なお"だって言われてもなぁ

何か証拠はあるのか?」




「証拠?  証拠は無いけどみんなの事ならたくさん知ってるよ?  宇宙が先生の鞄の中にカエルを入れて大問題になった事とか、 壱が宇宙の体操着の匂いを嗅いでた事とか、 あいあいが幼稚園に飾ってあった猿のぬいぐるみを倉庫の奥に隠した事とか。、

あとは。。。」



「分かったそれ以上いうな!!!」

「やめてぇっ!!」

「やめなさい!!」


3人同時に女神の言葉を遮った。




宇宙は幼稚園時代、先生の鞄にカエルを入れた事で 幼稚園全体を巻んだ大問題に発展させてしまった事があった。その時 園児全員が連帯責任として園庭の掃除をする事になってしまったが 宇宙は自身が犯人であることを言うことができず その事実を隠し通した。そんな思い出したく無い過去があった。


同様に壱と亜衣も 墓場まで持って行きたい過去の行動をあっさり暴露されたのだ



それは「なお」以外知るはずの無い秘密。。

しかも「なお」はまだまだ秘密を握っているのだ。


たくさんの秘密を共有している。

それほど共に"なお"と歩んだ時間は濃密だった



見た目は変わってしまったが

この女神が「なお」であることは間違いない。


4人はそう理解せざるを得なかった。






女神が僕っ娘。。。


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