40 試練
宇宙はオーラを纏う2人に 色々質問をしてみたが
どうやら2人は自覚症状なしにオーラを発しているようだった。
奈央は存在するだけで 辺りを聖地に変え
亜衣は目を合わせるだけで人の行動を止める事ができた。
しかし 自覚は全く無いという驚くべき事態だ。
宇宙の解釈では
オーラとは生命エネルギーの一種だ。
オーラの量は個人のレベルにより差がある。
生まれ持ったオーラから経験によって増やす事ができる。
そう考えていた。
ここだけの話、宇宙は毎晩 オーラを増やす修行をしている。
修行方法は多岐にわたっていた。
修行を始めたときは 座禅での瞑想を行なっていた。
来る日も来る日も瞑想していた。
ところが宇宙には何の変化もなかった。。。
凡人ならば ここで挫折する所だろうが
宇宙の心は折れる事はなかった。
更なる修行の為、次に宇宙が行なったのは
滝行だ。
もちろん 手軽に滝にうたれに行く事などできない
そこで宇宙は 冬にもかかわらず自宅の浴室の窓を開け 水のシャワーを浴びたのだ。
浴室は白い息のでる極寒の地。
驚愕すべき事に、宇宙はその極限の環境で滝行をつづけたのだ。
正直 命の危険さえあった
もうガクブルである。
このガクブルを乗り越えた先に まだ見ぬ世界が広がっているはず。。
しかし いつまで経っても宇宙はオーラをコントロールする事は出来なかった。
宇宙はこれを試練ととらえ、あらゆる書物を読み漁り
効果のある修行を模索した。




