39 オーラ
皆と合流した宇宙は 明晰夢の再検証について考えていた。
宇宙は 失敗には終わったが キスキス大作戦では一定の結果は得られたと考えていた。
その上で、次の段階の検証を行おうと思っていたのだ。
それは科学を超えた力に対する力の検証だ。
世の中には 科学では解き明かせない不思議な出来事がある。
これを 明晰夢能力によって解明させようというのだ。
科学で解明できない事。。。
宇宙が真っ先にに思い浮かべたのは「オーラ」だ。
現代では まだ解き明かされていない 人間に秘められた力「オーラ」を使いこなす。
まさに人類の夢。
宇宙の周りには このオーラを纏った人物が2名いる。
「女神なお」と「女帝あいあい」だ。
「女神なお」はそのオーラで 周囲を聖地に変えることができる。
その効果範囲内にいる全ての人に安らぎを与えることができるのだ。
「女帝あいあい」
彼女は 女帝覇気で周囲の人間を萎縮させ 行動制限をかける事ができる。恐ろしい力だ。
2人の力を分析する事で 人類の謎である「オーラ」にていて解明できるはずだと 宇宙は思っていた。
「奈央。」
「?? なんだい 宇宙?」
「なんでお前はそんなに神々しいオーラがだせるんだ? お前の近くにいるだけで なんだか安らぐんだが?」
「とっ とっ 突然何いいだすんだよっ」
奈央は真っ赤になってしまった。
それはそのはず。
見方によっては 完全に「告白」だ。
周りにいた 3人にも衝撃が走る。。。
「そらちん 突然何いいだすのっ」
宇宙の告白を遮ろうと 壱が割って入る。
しかし宇宙は止まらない。
「奈央の容姿が綺麗なのは分かるが この暖かいオーラは凄すぎるだろ? 幼稚園の時は分からなかったが 中学になってハッキリわかるようになった。。 これって・・・」
「宇宙!!!」
亜衣が叫ぶように話を遮る
それ以上言わせない、いや聞きたくない。
亜衣は大声で話し出した。
「ハーフの奈央が綺麗なのは当たり前じゃない。
何今更そんな事いいだすのっ」
これでこの話は終わりにして。。
亜衣はすがるような視線で宇宙を見た。
しかし そんな亜衣に宇宙が放った一言は。。。
「亜衣にも聞きたい事がある」
「なっ なんだって言うのよっ」
「亜衣に見つめられると 体が動かなくなって 熱いものがこみ上げてくるんだが これってなんなんだ?」
亜衣も真っ赤になって
固まった。
「そらちん わたしは? わたしを見るとどうなるのっ?」
間髪いれず壱が食いついてきた。
「いや? なんとも」
ガビーーーーん
壱 撃沈。。




