3 ありふれた日常
ありふれた日常です。
大統領の件はどうなるのでしょう。。
朝8時 宇宙の日常は ごく一般的な中学生のそれと変わりの無いものだった。
ただ一つ 少し違うことがあるとすると。。。
ピンポーーーーン
宇宙の家の呼び鈴が鳴った。
宇宙の母親 緑川眞紀子は慣れた手付きでインターホンのボタンを押し返事をする。
「は〜〜〜い」
とんでもない アニメ声だ。
ちなみに 母親の眞紀子の年齢は40歳だが 20代と言われても納得できる若々しさと女優のような美しさを持っていた。
「宇宙いますか?」
インターホンの画面には
黒髪ロング 透き通るような白い肌
パッチリした大きな目とぷっくりした可愛らしい唇
の美少女、隣に住む幼馴染
橋本莉奈が映っていた。
「ちょっと 待っててね〜〜」
眞紀子はいつもの調子で返事をした。
幼馴染の莉奈は毎朝 宇宙を迎えにくるのだ
毎朝迎えに来るにもかかわらず
毎回 「宇宙いますか?」と言うのはある事件がきっかけだった。
1年前の出来事である。
中学生になった初日の朝。
新たな生活がはじまる大切なスタート
当たり前の様に宇宙を迎えに行った莉奈は
こともあろうか 宇宙に先に行かれてしまっていたのだ。
一緒に登校する約束をしていた訳ではなかった。
それでも 一緒に登校するのは当たり前
莉奈はそう思っていた。
小学生の時は 近所の小学生たちが近くの広場に集り 登校班で小学校まで通っていた。
もちろん 宇宙と莉奈も登校班で登校していたが
登校班は 4班に分かれており宇宙と莉奈は 6年間同じ班になる事は無かった。
そんな中でも 内気で大人しかった莉奈が宇宙との距離を縮めることができたのは
毎朝2人だけの時間があったからだ。
登校班が集合する広場は 宇宙と莉奈の家からは
50mほどあり。この短い距離だけは 2人だけの時間であった。
たった50m
このたった50mが莉奈にとってかけがいのない時間だった。
そのかけがいのない時間が
中学校初日にして失われてしまったのだ
宇宙と一緒に登校する。
当たり前だと思っていた事が
当たり前でなくなった時
莉奈は今までの人生で感じた事のない気持ちに襲われたのである。
・・・「嘆き」
・・・「悲しみ」
・・・「苦しみ」
・・・「不安」
・・・「後悔」
そして最後にやって来たのは「絶望」だった。
その日 莉奈が学校に行く事はなかった。。。。
ラブコメ感が半端ない内容になってきました。
こんな事で 人類を次のステージに導けるのか?
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