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20 壱大決心

乙女心ですね。

「パパとママにフィアンセとして宇宙を紹介する」


壱は決心した。


壱は 心は女

体は ガチムチの男である。



その言動から そっち系である事は壱を知る者からすれば 当たり前の認識だ。


両親もうすうす気付いているだろうが 一時の気の迷いだと思い込みたいというのが親心である。


その両親に対してカミングアウトするのは さすがの壱であろうと 決心は必要だった。



「そらちん!今日の帰りに家に寄っていかない?」

壱は勇気を振り絞り 宇宙を誘った。



「何かあるのか?」


「パパとママが 久しぶりにそらちんに会いたいってっ」


「いや あの2人は苦手なんだが。

あの2人だって 俺の事は苦手なはずだぞ?

壱。お前何企んでるんだ?」


嫌な予感がした宇宙は壱に質問した。



「そっそっそっ そんなっ たったっ企んでなんていないよっ」


明らかに壱の態度がおかしい。

こんな時の壱はヤバイ事を企んでいる時だ。



「今日は真っ直ぐ家に帰るぞ。」



「いやっ そ そ そらちん。 あの大江戸ホテルのミルクレープがいっぱいあるんだけど 賞味期限もあるから今日中に食べないといけないんだよ」



!!!!!


大江戸ホテルのミルクレープ!!!!


宇宙の大好物だ。。。



企みがあるのは明確だが 大好物を目の前にぶる下げられた宇宙の心が揺らいだ。



「まぁ 企みに乗ってやるよ」



宇宙はミルクレープの誘惑に勝てず

一文字家に行く事になった。。。


これから とんでもない事に巻き込まれるとも知らずに。。。。

次回 ヤバイ展開必至!


どうなる宇宙。。。

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