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16 大統領夫人に僕はなる

設定ミスで更新遅れてしまいました。

できるだけ 18時に更新しようと思います。

「大統領に俺はなる」


皆で登校する途中 宇宙はそんなとんでもない夢を語り出した。


何故 そんな大それた事を言い出したのか 宇宙は語る事はなかったが その表情は真剣そのもので その本気はさは伝わってきた。


奈央は 宇宙の夢を叶えたい。

叶えなければならない。と心から思った

と同時に 果たして自分に出来る事はあるのだろうか? とも考えたのだ。


奈央は自身の事をごく普通の中学生でしかないと思っている。そんなただの中学生に 幼馴染が大統領になる手助けが果たしてできるのだろうか?



自身で出した答えは「NO」である。



奈央は自身のあまりのちっぽけさに愕然とした。

「親友」である宇宙の為に何一つしてあげる事が出来ないのだ



「親友」



奈央は宇宙の事を「親友」だと認識していた。

しかしその認識は少しずつ変化の兆しを見せていたことには本人はまだ気付いてはいなかった。



奈央自身には力はない。

しかし 奈央には相談できる人物はいた。


父親の マイケルひじりである。


幼馴染達は知らない事だが

奈央の父親であるマイケルは元宇宙飛行士で 某国の要職についている偉人だ。


現在 莉奈の手にある「月の石」は

元々はマイケルが所有する聖家の物だった。


幼少時 自宅にあった「月の石」は 奈央にとっても特別な物だった。

その特別な「月の石」を父マイケルは宇宙に譲ってしまったのだ。



マイケルは、当時「相対性理論」を理解した天才幼稚園児としてテレビ番組に出演した宇宙に 特別ゲストの元宇宙飛行として対面。宇宙の時空に対するその思いをに心を打たれ「月の石」を宇宙に譲ったのだ。



そんな特別な縁のある マイケルと宇宙。


宇宙の事について 父マイケルに相談する事は至って当たり前の事だった。



「パパ。。。宇宙が大統領になりたいって言ってるんだ」


奈央は海外にいる父マイケルにテレビ番組で相談をした。


「そるは 宇宙君らしい夢だね。

それで、奈央はどうしたいんだい?」


「・・・宇宙が夢を叶える手助けをしたいよ。。

でも僕には何の力もないんだ。。」


「彼は類稀な頭脳を持っているが 彼には足りない物も多い。 奈央は彼の足りない部分をフォローしてあげればいいんだよ。

奈央ならばそれができるはずだよ」



「・・・僕にできるかな・・・」



「奈央にしかできない事が必ずあるさ

彼を信じるのと同じように自分も信じないといけないよ」



「でも・・・」



「奈央なら出来る

パパも出来る限り力になるよ。


でもそれは彼の為ではない 愛する奈央の為にだ

愛の力は 何よりも強い。

パパは奈央の為ならなんでもできるよ」



「愛の力・・・」


奈央は心を決めた。


「パパ。。。 僕が何をするべきか分かったよ」





「大統領夫人に僕はなるっ」



「!!!? ちょっ!! 奈央それはまた違う話・・」



プツッ


「奈央っ 奈央ぉぉぉぉ」



奈央は話の途中だったがテレビ電話を切った。。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



奈央が大統領夫人になる為にも様々な困難が予想された。


奈央も亜衣と同様 宇宙を大統領にするよりも難易度の高いと思われる問題を解決しなければいけない。



それはやはり莉奈の存在である。



「月の石」を所有する 莉奈。



圧倒的な序列1位・・・



「月の石」を手に入れた事で、自他共に認める序列1位の座についているのは莉奈なのは疑いもない事実である。



奈央の序列は 自己採点では2位。

もしかすれば3位の可能性もある。

亜衣の存在だ・・・



宇宙の気持ちは分からないが

亜衣が宇宙の事を特別に思っている事は間違いない。

しかも その容姿は女帝のそれである。

ひょんな事でテレビに映ってしまうだけで 全世界を興奮の坩堝に巻き込んでしまうほどである。


その渦中には奈央もいたが 奈央はその注目は自身へものではなく亜衣へのものだと理解していた。



ダークホースとして壱もいる


壱は幼稚園時代に宇宙の体操着の匂いを密かに嗅いでいただけでなく 自分の体操着と日替わりですり替えて着ていた事を奈央だけは知っていた。

もちろん使用済み限定である。

壱ならば、法律を変えてでも宇宙を狙ってくるはずだ。



大統領夫人になる為の道のりが険しいものになる事は

分かっていた。

しかし それでも奈央は諦める事はない。

覚悟はすでにできているのだから‥‥‥



親バカばかりです。。。

壱のヤバイ性癖が明らかになってきました。

次回は壱編です。



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