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15 大統領夫人に私はなる

少し短くですが ご勘弁下さい。


「大統領に俺はなる」



宇宙のぶち上げた夢



すでにこの夢は 宇宙の幼馴染4人の共通の夢となっていた。






「ねえパパ。 大統領になるにはどうしたらいいのかしら?」


多忙の為 滅多に家に帰って来る事のない父親に

亜衣は電話でこう問いかけた。


「まずは 大統領選に勝たないといけないね。でも大統領選で勝つのはとても難しい事だよ。

パパも総理を支えて総理選を戦った時 選挙の大変さと怖さを痛いほど思い知ったからね。


でもあえて挙げるなら 1番必要なのは"カリスマ性"かな」



「カリスマ性?」


「そう カリスマ性だ。

歴代の総理も大統領も全員 時代が求めるカリスマ性を持っていた。これが無ければ大統領には絶対になれない」



「カリスマ性かぁ。。」


「どうしたらカリスマ性が身につくの?」」



「カリスマ性は身につけようとして身につく物ではないよ」



「じゃあ どうしたらいいっていうの?」



「それは信念だよ。 

絶対に曲げない確固たる信念と それを絶対に実現させようとする気持ちと行動が"カリスマ"を生むんだ」



!!!?



父親の話を聞いて亜衣の頭にはあの男の顔が浮かんだ。

拗らせた中2病を何の疑いもなく叶えようと行動する あの男の顔が・・・



「良く分かったわ!」



「亜衣は大統領になりたいのかい?

他国の人間では大統領にはなれないよ?」



「違うわ。 私にはそんな器が無い事は分かってるから」



「じゃあ なんでそんな事を聞くんだい?」



「私は将来 大統領夫人になるの

私は必ず彼を大統領にするわ。」



「!!!! 亜衣っっ 

お前ボーイフレンドができたのかっ!!!

そんな事はパパは許さな・・」


プツッ


「おい 待て亜衣! 亜衣ぃぃぃ〜〜」




亜衣は聞きたい事が聞けると満足し 父親が話している途中だったが電話を切ってしまった。



「絶対に曲げない信念・・・

絶対に実現させようとする気持ちと行動・・・

やっぱり私の宇宙は大統領になる為に生まれてきたんだわ」


確信と興奮に満ちた感情を爆破させ 亜衣は呟いた。



「大統領夫人に私はなるっ」






◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



亜衣が大統領夫人になる為には様々な困難が予想された。


亜衣は宇宙を大統領にするよりも難易度の高いと思われる問題を解決しなければいけない。



それは莉奈の存在である。



現在 宇宙と添い遂げる為の資格ともいうべき

「月の石」は 莉奈が所有している



圧倒的な序列1位・・・



「月の石」を手に入れた事で、自他共に認める序列1位の座についているのは莉奈なのだ。



亜衣の序列は 自己採点では2位。

もしかすれば3位の可能性もある。

奈央の存在だ・・・



宇宙の気持ちは分からないが

奈央が宇宙の事を特別に思っている事は間違いない。

しかも その容姿は女神そのもの。

ひょんな事でテレビに映ってしまうだけで 全世界を興奮の坩堝に巻き込んでしまうほどである。この時亜衣は藍家の総力を上げて動く事により炎上の消火に成功していた。



その渦中には亜衣もいたが 亜衣はその注目は自身へものではなく奈央へのものだと理解していた。



ダークホースとして壱もいる


壱は幼稚園時代に宇宙の体操着の匂いを密かに嗅いでいた前科がある。

ジェンダーレスが進む昨今、壱が本気で宇宙を狙ってくる可能性もゼロでは無い。



大統領夫人になる為の道のりが険しいものになる事は

分かっていた。

しかし それでも亜衣は諦める事はない。

覚悟はすでにできているのだから‥‥‥





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